絵本と幸せをお探しのあなたへ
絵本と幸せ探しが得意な
絵本セラピスト®️ 絵本専門士 の
大江美保子です。
さて…
今月は、勝手に『クリスマスプレゼントに絵本はいかが？』月間をしています
お子さんへはもちろん
周りの人へ
お世話になった人へ
自分へ
ご挨拶がわりに、絵本のクリスマスプレゼントはいかがでしょうか？
ちょっとしたメッセージを込めて…
今日ご紹介する絵本はこちらです
（クリスマスのプレゼントにはもちろんですが、旅立つ人へもオススメです）
ヤマネコ毛布 作・画：山福朱美
旅立ちを決めたヤマネコに森の仲間が思い出を刺繍にしてプレゼントする話
これ、版画なんです。
だからかな？
なんだか、とってもあたたかな感じがします
絵を眺めているだけでも、ほんわり、じわじわっとくる絵本です。
寒くなってくるこの時期にピッタリの絵本です
ここからはネタバレ注意
主観で語ってます
ヤマネコが旅立ちを決心します
それを知って、森の仲間たちが、ヤマネコとの思い出を刺繍していきます
旅立ちの別れに森の仲間が思い出を刺繍するって…
ヤマネコっていい人（猫）だったんだろうな〜
という淡い期待は…
いい感じに裏切られます！！！
思い出はいろいろで…
サルは、ヤマネコと木から木へ渡った楽しい思い出
クマのかあさんは、冬眠中に一緒に寝た思い出
そんな温かな思い出もありますが…
カワウソの思い出は、ヤマネコにいっぱい魚を食べられたこと
トリたちの思い出は、追い立てられたのでフンを落としてやったこと
ウサギの思い出は、美味しいタンポポをプレゼントしたのに、ちっとも食べてくれなかったこと
ハリネズミの思い出は、「美味しそうだけれど針が邪魔だな」なんて言われたこと
シマリスなんて、「追い立てられた恨みがあるので刺繍はしない！！！」と叫ぶし…
と…
このヤマネコ、まあまあにワガママで、弱虫で、意地悪なんです。
森の仲間たちは、そんな思い出を刺繍していき、
集まった刺繍を一枚の毛布にして、蝶のリンプンを振りまいて彩りを加えます。
そして、ヤマネコの旅立ちの日、
森の仲間たちは、出来上がった毛布を差し出します。
その時、ころがるようにやってくるシマリス。
「刺繍はしない！」とヤマネコを嫌っていたシマリスはどうしたのか…
気になるでしょ？
是非是非、手にとってみてくださいね♪
ここからは、私の妄想です
決していい人（猫）ではないけれど…
良い思い出、嫌な思い出もひっくるめて、ヤマネコとの思い出。
全てが彩りになって…一枚の毛布になっていく。
出来上がった毛布の仕上がりをみると、思い出に良いも悪いもない。
そんな事を感じました。
人間もそうかもな〜
欠点がなく、優しくて美しい人間なんて、なんだか作られた人工甘味料的な味？
意地悪なところも、泣き虫なところも、嫉妬深いところも…
いいスパイスになっていて、
複雑で奥が深くて、苦味が効いていて、それでいてどこか優しい甘みが出来上がってくる
そちらの方が、魅力的な人間なのかもしれない…
ヤマネコの毛布もそんな感じなのかもな〜
余談だけれど、
絵本の最後には、森の仲間が作ったであろう刺繍がポストカードになって綴じられています。
オサレ！！！な絵本です。
甘い思い出、ほろ苦い思い出と共に
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大江美保子ってこんな人です
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大江美保子（みほちゃん）
