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よもやまレコード

東独エテルナの名盤~Nr.21 マズアのメンデルスゾーン シンフォニアシリーズ

メンデルスゾーン シンフォニア 1番ー12番
クルト・マズア指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

全て71年の録音。全て黒ラベルと青ラベルがあると思われる。

「1〜6番」、「7&8番」、 「9&12番」、「10&11番」の4枚。
メンデルスゾーンの若かりし頃の生命力溢れる作曲で、光に溢れるような音楽に思わず心が喜んでしまうような、美しい音楽ですね。

私はマズアのベートーヴェン交響曲は評価していなくて、正直聞いていて全然面白くない。敬愛するコンヴィチュニーと比べると、密度・練度・純度、気迫、全てにおいてコレじゃないんだよな、という気持ちにさせられてしまう…あと、何故だか盤質が悪いものばかりが売られているのも個人的にはなんだかなぁ・・。旧東ドイツの民がマズアの録音を擦り切れるほど聞き込んだから?
そんなマズアの演奏なのであまり期待はしてなかったのですが、しかし、いやいや!これはめちゃくちゃ良いじゃないですか!

まだ鈍い音のゲヴァントハウス的な響きは痺れるように心地よくて、マズアも生き生きと見事に鳴らしている印象があります。さすがはメンデルスゾーンの魂が受け継がれているのか、まるでそれこそ魂が乗り移った様に感情豊かに歌い上げる。

ホルスト・クンツェ氏による録音で、音質もとても良いです。
マズアの代表的な録音とも言えるのではないでしょうか。オススメのシリーズです。

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