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東京今昔物語  (写真の世界 http://wakowphoto.world.coocan.jp/ より)

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2022.06.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
鹿児島県を訪ねたとき、市郊外に薩摩切子工芸という製作所があり、その近くに薩摩切子を展示販売している磯工芸館がありました。そこで、薩摩切子は、実は江戸切子から学んだものだと知りました。江戸時代末期に江戸町民が製造を始めたガラス細工に江戸切子がありましたが、薩摩藩は、地場産業振興のため江戸のガラス職人を招いて薩摩切子を作りだしたのだそうです。

江戸切子は天保年間(1830~1844)に日本橋でガラス業を営んでいた加賀屋が金剛砂でガラス面に切子細工をしたのが始まりとされています。このように、切子とはカットグラス工法によるガラス工芸のことでして、その製品であるガラス細工を「切子」と言うのです。

明治時代になって政府によって創設された品川硝子でガラス製品の製造が始まると、海外から吹き硝子技術、カット・摺り技術が導入さます。その技術を習得した者たちは、ヨーロッパで行われていた本格的なグラヴィール技法(回転軸の先に円盤を取り付けて研磨剤でガラス面を彫刻する技法)を用いて、明治の江戸切子を造り始めます。それが現代の江戸切子と言われるものです。

墨田区の錦糸町にある江戸切子館では江戸切子の展示販売を行っており、下町には江戸切子の工房が各所に散在しています。ガラスに色彩を着けて、多面的な切り口を施すと、その反射光が交錯して、ガラス器が輝きます。ダイヤモンドの輝きにも似て、ガラスを宝石に変える力があります。
(写真1、2)

なお、江戸切子は江戸町民だけの力で産み出したものでしたが、薩摩切子は薩摩藩という財政的後ろ盾があったので、薩摩独自の優れた切子作品を生み出しています。ですから、薩摩切子は現代の江戸切子とは味わいが大分違います。例えば薩摩切子には素地のガラスの表面に着色ガラス層を貼り付ける、色被せという技法を用いた重厚な作品もあります。

明治に入り薩摩藩の事業は途絶えましたが、その後、古い薩摩切子の復元を目指した製造が始まり、薩摩切子の特色である、銅で発色させた赤硝子を復活させて、薩摩切子らしい特徴のある新しい製品を産み出しています。
(写真3)
(以上)

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写真1 墨田区にある江戸切子館


写真2 江戸切子


写真3 薩摩切子





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Last updated  2022.06.10 18:39:00
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