|
カテゴリ:カテゴリ未分類
東京で花街だったところには今でも旨い物屋が多いそうです。昔の花街は三業地と言いいまして芸者屋と待合と割烹料理屋が軒を連ねていたたところでしたから、高級割烹料理屋の名残りがあるためでしょう。
浅草、新橋、人形町には江戸時代から花街がありましたが、震災、戦災で焼かれたこともあり、往時の名残りは見つかりませんが、戦災に遭わなかった根津や湯島などに古風な料理屋が残っています。 根津の裏通りを歩いていたら木造三階だけの料理屋がありました。今では串揚げ専門店として有名な「はん亭」ですが、これも根津遊郭の近くの割烹料理屋の名残でしょう。一葉記念館を訪れた後、足を伸ばして土手通りを行くと古い木造の天麩羅屋と桜鍋料理屋が並んで建っていました。ここは吉原大門の近くですから花街近くの旨い物屋の名残でしょう。いずれも戦災を免れた古い木造の建物なので花街の名残りを感じさせます。 (写真1、2) 江戸時代に大山街道の休憩所だった道玄坂上の円山町には130年ほど前から花街があり、大正時代には賑やかな三業地だったそうです。渋谷の円山町は今ではラブホテルが集積する地域ですが、三業地名残りの高級料理屋が未だ一、二軒営業しています。 (写真3) 都内に続々と起ち上がる超高層ビルには、都市景観を楽しみながら食事できる高級レストランが数多く出店していますが、昔の花街近くで、下町に残る江戸の郷愁を感じさせる古風な木造の料亭や食事処で静かに食事を楽しむのもよいものでしょう。 以上 写真1 根津の串揚げ専門店「はん亭」 写真2 土手通りの天麩羅屋と桜鍋料理屋 写真3 渋谷円山町の高級料理屋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.27 13:19:48
コメント(0) | コメントを書く |