今回の総選挙で、自民党が勝ったというよりも、立憲民主党が墓穴を掘ったような気がする。立憲民主党は議席を大きく減らしたのだ。同党は共産党と手を組みことで、小選挙区での大幅な議席増を目指したのだろうが、手を組んだことで、比例区で大幅な議席減となった。この構図は自民党総裁選の河野氏の動きと類似している。河野氏は石破氏と手を組むことで、自民党員票の獲得を目指したのだが、それは河野支持票と石破支持票の合計にならないばかりか、自身の支持票離れも引き起こすことを理解していなかったのだ。1+1が2にならないばかりか、マイナスになるという結果を想定していなかったようだ。今回の立憲民主党の読み誤りも同じである。共産党と組むことで、自身の支持基盤から多くの人たちが離れていったのだ。立憲民主党の支持層と共産党の支持層の合体は立憲民主党の支持層が例えば維新などにながれたのだ。(くちなし亭、2021.11.01)
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