「正常」と「異常」の境界線

授乳シーンでしか興蒋しないという榎本さんのケースは、一般的には「変態」で片付けられてしまう。しかし医学的に見れば、「パラフィリア(Paraphilia)と呼ばれる、れっきとした病態に含まれるのだ。「パラフィリア」を語源的に解釈すると、〈Para〉とは「偏奇」を意味し、〈Philia〉とは「愛」を意味する。つまり「偏奇愛」が直訳であるが、医学的には「性嗜好障害」と訳されている。

 

「パラフィリアとは、性的興奮のために尋常でないイメージや行為が必要不可欠なことを言います。かつては『性倒錯(perversion)」という言葉が使われていましたが、『倒錯』とはより明確に言えば『根性がねじれ、全うな道から外れ、怪しい世界に入ってしまった』という意味ですから医学界では使用をやめています。医学用語に倫理的非難が込められているのはおかしいのです」

 

そもそも性行動の「正しさ」に絶対的な基準はない。たとえば、マスターベーションは私たちにとって「正常」であるが、文化や時代が変われば「異常」とみなされることもあるのだ。
多種多様な性嗜好においても、「正常」と「異常」の境界線は極めて暖昧なのである。

 

パラフィリアの診断基準のひとつとして、「極端」という言葉を挙げた。
「たとえば、女湯を覗いてみたいという願望なら大多数の男は持っているでしょ。でも、実際に捕まるのを覚悟で覗いてしまうのは極端な人です。あるいは、女子高生に性的関心を持っても不思議ではないですけど、実際に交際もせずに、大枚をはたいてセーラー服やブルマーばかり集めていたら行き過ぎです。そういうようにパラフィリアは、通常の性行動と決して不連続ではないのですが、内容や対象が平均からひどく離れていて極端なのです」

 

なるほど、そう考えると、榎本さんの性嗜好に多少の親近感は湧いてくるのではないだろうか。いくら赤ん坊に授乳するためとはいえ、乳房を出している若い女性の姿を偶然に見かければ、多くの男は「ちょっと得した」くらいにエロチックな気分になるだろう。それは異常なことではない。しかし、もし意図的にそれを探し回り、目の前で自慰行為に耽り、家に帰ってからも思い出しているのであれば、まさしく極端な行為である。すなわち、パラフィリアの仲間入りだ。

 

この種類は数限りなくある。人間を対象としたものでは、相手に苦痛や恥辱を与えるのを好むのが「性的サディズム」、自分自身が苦痛や恥辱を受けるのを好むのが「性的マゾヒズム」(SM)である。子どもを対象としていれば「小児性愛」(ロリコン)である。車内で女性の体に触ったり自分の性器をこすりつけたりするのは「窃触症」(痴漢)、性器を見せたがるのは「露出症」、女湯などを覗き見るのは「窃視症」である。

 

また、人間ではないものを対象としたものでは、下着や装身具を対象とした「フェティシズム」、異性装をすると興奮する「トランスベスタイト」がある。軍服を着たり赤ちゃんの恰好をしたりすることで性的に興奮するケースもある。さらには、動物愛、死体愛、糞便愛、小便愛などなど、いくらでもある。

 

極端ではないあなたも、ひとつくらいは、ほんの少しの願望や欲求や衝動があるのではないだろうか?私はもちろん、ある。行動には出ていないが、願望を抱いていることは、断固としてある。でも、親が悲しむので、言うのは控えたい。あしからず。

 

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