MONSTERからの続き
2017年5月。
お話合いから和解して、面会交流にこぎつけようという努力から半年以上が経過。
結局何一つ変わらない(むしろ悪化した)元妻ユリの
「絶対面会なんかさせるもんか」
という態度と、ユリの再婚相手のユウヤの
「ユリには何も言えません・・・」
という態度に業を煮やした僕は、全てをさておき、ここで再び息子カイトの顔を見に、勝手に面会交流に行って、通学途中のカイトに声をかけ、手紙を渡して来ようと思いました。
話し合いで何とかもう少しで解決できるのでは?との想いから、僕はまたしばらくカイトの顔を見に行っていなかった(我慢していた・・・)。
しかし、どれだけ歩み寄ろうが努力しようが、ゴールデンウィークに結局会えなかったことで、とにかく少しでもいいからカイトの顔を見て、
「ダディはカイトのことを絶対忘れてはいないよ
いつもカイトのことを考えているんだよ」
ということを、自分の言葉で、カイトに直接伝えておきたい、と思いました。
朝のあわただしい時間帯に、そんなに長い時間話し込めるとは思っていない。
言葉を交わせるのは、ごくわずかな時間になるだろう。
しかし、わずかな時間だろうからこそ失敗はしたくない。
新学期を経て、カイトの通学ルートや時間にも少し変化があるかもしれないから、先にルート等の確認を探偵さんにしてきてもらおう。
そんな気持ちで探偵にカイトの通学の様子を調べてきてもらった僕でしたが、その結果を聞いて愕然としました・・・。
朝;家から最寄り駅→スクールバスが出る駅まではユウヤが付き添い、ユウヤがカイトと別れる時までには他の子供たちが何人もカイトと集団登校状態になっており、そのまま駅前のスクールバス専用のバス停から学校に向かう。
一人になる隙は全くない。
夕:学校→スクールバス→スクールバス発着の駅まで複数の他の子供たちと集団下校、駅構内に入るとそこでユリの母親(祖母)がカイトを待っており、そこから塾に行って祖母はその間カイトを待ち、塾が終わると週に何度かファミレスで食事をしてから家まで一緒に帰宅する。
つまり、以前は登下校の時間に、多少はカイトが1人きりでいる、あるいは1人、2人の友達とだけ一緒で、僕がこっそり話しかけたりする隙間があったのに、今は常に大人が付き添っているか、集団のグループ登下校というスタイルになっており、かなり無理をして話しかけないと、カイトに近づくことすら難しい状況になっている、というわけ。
しかも、祖母が常にカイトのお迎えに行って、一緒にファミレスでしょっちゅう食事をして帰る、というのも僕には気になりました。
なぜユリでなくユウヤと祖母だけがカイトの送り迎えをしているんだ?
ユリが病気というのは本当なのか???
状況がつかめない・・・。。
しかし僕は、これまでの自分とカイトの関係を信じています。
状況はよくわからないものだったとしても、直接会いに行くんだ。
まずはそこからだ。