№271 R4.6.23投稿

「 私の役目 みんなの役目 」

 

雄勝に行くと

言葉にしてはいけないことや

語り部で話せないことが

自然と涙と一緒に

解放されるんですね

 

同じ故郷で

同じ津波を経験した人は

何を言わなくても

わかっていてくれる

 

雄勝弁で話す愚痴を

家族のように聞いてもらえる

 

震災の愚痴が許されるのは 
同じ思いをして
気持ちの通じる 極数人

 

普段は 口にしたら

誤解されるようなことが

ありすぎるから言えないんです

 

震災の語り部なのに

おかしいですよね

 

震災に関心がない人の前だと

笑顔を作るところから始めないと

耳を傾けてもらえない

 

笑い顔から震災の話をする

それが私の役目です

 

それで 震災のことを

知ってもらって

 

聞いてくださった皆さんに

大切な人と
命を喪わない相談を

してもらえれば・・・

そう願っています

 

今後 誰一人

遺体安置所に通うことがないように

家族を亡くして心を喪う人がないように

 

誰かに 
「そんなの不可能に決まっている!」
そういわれても
ずっと そう願っています

 

この記事を読んでくださった皆さん

お子さんやお孫さんに

忘れずに聞いてみてください

 

通学途中や遊んでいるとき

家に一人でいるとき

地震が来たらどうする?
津波警報が鳴ったらどうする?
 

これまで相談したことのない方は
子供たちの考えを
まず聞いてみてください
 
大人が想像していなかった答えが
返ってくるかもしれません

 

不安に感じている部分が
見えてくるかもしれません

 

未来を生きる世代と
命を喪わない相談をするのは
あの震災を目にした

我々 大人達の責任

 

私は強くそう感じています