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さて今回はデグーの一生について見てみましょう。 野生のデグーでは平均寿命が2年以下ですが、飼育下の平均寿命は6~8年とされています。平均寿命ですからこれよりも長ければ長生きだと言えますし、短ければ少し短い命だったということになるかと思います。 飼育下での平均寿命が6~8年と言いましたが、その一生はどんなものなんでしょうか。赤ちゃん時代、子供時代、青年期、壮年期、老齢期と各ステージの時期と各ステージで気を付けたいことをまとめました。



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デグーの平均寿命は6~8年

野生のデグーの平均寿命が2年ほどなのは食糧(栄養)が十分でないことや生息地である山岳地帯の厳しい自然環境、天敵に襲われることなどが理由として挙げられます。 ですが飼育環境下であれば、十分な食料や安定した飼育環境を準備してあげることが出来ますし、もちろん天敵に襲われる心配もありません。そうすると飼育下ではおよそ平均して6~8年生きられます。10歳以上というとても寿命が長い子もいます。 参考に他の小動物の平均的な寿命も見てみましょう。
種類平均寿命
デグー6~8年
ハムスター2~3年
フクロモモンガ5~8年
ハリネズミ5~10年
シマリス6~10年
フェレット6~10年
ウサギ5~11年
チンチラ10~15年

デグーのライフサイクル(一生)を見てみよう!

ではサクサクとデグーの一生を見ていきましょう!今回は赤ちゃん時代、子供時代、青年期、壮年期、老齢期と分けてみました。

赤ちゃん時代

生まれてすぐのデグーは大きさが約5cm、体重は約15gで、3~6匹が体を寄せ合って温め合いながら育ちます。ラットやマウスは生まれたとき毛が生えていませんがデグーの赤ちゃんは毛が生えそろっています。 すでに聴覚がしっかりとあり、赤ちゃん同士でコミュニケーションを取っているようです。視力は3~4日ほどで見えるようになってきます。 1週間ほどで体重は約20~25gになります。さらに7~10日ほどで柔らかい生の草を食べることができるようになります。この時期は人間でいうと2~3歳になります。

子供時代

4~6週間で離乳の時期になります。4週間で体重が約60g、6週間で約70~80gになります。 4週間ほどからチモシーなども与えられるようになります。歯の色が白→淡黄(オレンジ)になってきます。歯の色が変わるというのは栄養が取れている証拠なので良いことです。逆に真っ白な場合は栄養不足の可能性があります。 6週間にもなると完全離乳して子供だけで育てることも可能です。 2~3ヶ月で積極的に名前を呼んであげたりコミュニケーションを取ってあげるとよく懐くようになります。3ヶ月ほどで早い子は妊娠可能になりますのでこの時期にはオスとメスを分けて飼育するようにしてください。

青年時代

6ヶ月ほどで体重は約170gになり、発情・妊娠・出産が可能になります。妊娠を望まないのであればオスとメスはしっかりと分けて飼育するようにしてください。 活動量がかなり多くなるのでケージ内に回し車やトンネルなどたくさん遊ぶ場所を用意してあげましょう。 6ヶ月以上になると体重は約170~300g(理想は200~250gほど)になり、これが成体の大きさになります。この時期は人間でいうと20歳くらいになります。

壮年期

6ヶ月~2年ほどまでのメスは出産の適齢期ですが、2年を過ぎる頃からそろそろ出産の適齢期を終えます。出産の負担が大きくなってくるのでこの時期から繁殖は控えるようにします。人間でいうと2年で30歳、3年で40歳くらいになります。

老齢期

4年ほどで人間でいう50歳くらいになります。この時期にはメスは完全に繁殖を控えます。個体差はありますが、だんだんと遊ぶ量も減っていきます。 食事は高カロリーなものを控え、牧草などをたくさん与えます。歯は一生伸び続けるので牧草を与えることで伸び過ぎることを抑えることもできます。 7~8年で人間でいう70歳くらいになります。この時期には視力、聴力、噛む力が弱くなります。牧草は与え続けるようにしてください。硬いペレットが食べられないようであれば少し水で柔らかくして与えてください。 また、足腰の力も弱くなるので高いところから落ちたり段差で転がらないように、高い位置にあるハンモックの位置を低くしたり止まり木を増やして段差を小さくするなどして生活環境を見直してあげましょう。



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デグーを長生きさせるための6つのポイント

飼育しているかわいいデグーには長生きしてほしいですね。では長生きしてもらうためにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。ポイントは以下の6つです。
  • 適切な温湿度管理
  • 適切な栄養管理
  • 清潔な飼育環境
  • ストレスの管理
  • 日常の健康管理
  • 事故の未然防止

適切な温湿度管理

デグーに適した温度は20~25℃、湿度は60%ほどです。小さな体のデグーは温度変化の影響を受けやすく、乾燥していると気管支系の病気にかかってしまいます。特に飼育環境の厳しくなる夏や冬はエアコンや加湿器を使用して適切に管理してあげましょう。 温湿度の管理のコツとしては、季節が移り変わってしまう前に始めるということです。「まだ暑くないから」「まだ寒くないから」と油断していると突然の気候の変化に対応できずに亡くなってしまう場合がよくあります。完全に夏になってしまう前に、完全に冬になってしまう前に温湿度の管理を開始しましょう。 特に赤ちゃんの時期や子供の時期は温湿度の管理をしっかり行いましょう。 関連記事 >> 夏のエアコンと電気代|アパートなど一人暮らしでのペットの室内飼い

 適切な栄養管理

デグーは元々草を食べている動物でありいわゆる粗食なので糖類を取り過ぎると肥満や糖尿病になりやすい動物です。小さな体のデグーは病気になると死に直結します。 普段の主食は牧草やデグー用のペレットを与えるだけにして、糖分の多い野菜や果物類はしつけのときやコミュニケーションのときに少量だけあげる程度にとどめましょう。

清潔な飼育環境

人間でも同じですが、不衛生な場所での生活は病気につながります。食べ残したものはすぐに片づけたり、定期的に飼育用品を洗浄するなどデグーの生活環境を清潔にすることを心がけてください。

ストレスの管理

ストレスもまた病気につながるので寿命を決める大きな要因となります。ストレス発散のために回し車やトンネルなど遊び道具を利用しましょう。 できるだけケージから出して部屋の中を散歩させてあげることも有効です。その時は絶対に目を離さず見守るようにしてください。段ボールで広めに囲いを作るなどして散歩の範囲を限定してあげるとよいです。 日光浴もストレス発散に有効です。ケージごと太陽光の中に入れることは避け、散歩の時に一部だけ太陽の当たる場所を作り、暑くなれば日陰に隠れられるように工夫します。

日常の健康管理

常日頃からデグーとコミュニケーションをとり、デグーの体調の変化がわかるようにしておきましょう。例えばいつもと違う鳴き声をしていたり、活動量が減っていたり、餌の食べ方や食べる量の変化に気付けるようにしておきましょう。変化を敏感に察知して対策を取ることも飼い主さんの重要な役目です。病気の兆候を早めに察知して対処することで結果的に寿命をのばすことができます。

事故の未然防止

デグーをはじめ小動物の飼育では事故により亡くなってしまう、または後遺症と共に寿命を短くしてしまうことも意外と多いものです。 先にも書きましたが、散歩をさせてあげることは重要ですが最も事故の多い場面でもありますので特に注意が必要です。散歩中の小さなデグーを見失い踏んづけてしまったり、コード類を噛むことによる感電、異物を飲み込んでしまう誤飲が挙げられます。 これも先ほど書きましたが、散歩をさせるのであれば段ボールや金網などを使ってしっかりと隙間がないように広めに囲いを作ってその中で散歩をさせてあげましょう。囲いの中にはコード類や誤飲の元となるものがないようにしてあげると安心です。が、それでも飼い主さんがよく見て目を離さないように気を付けてください。 高い場所からの落下もよくある事例です。落下しても衝撃を吸収できるようにケージの下に多めにチモシーを敷いたり、爪が引っかからない素材のタオルやクッション材を敷いておくのも有効です。老齢期のデグーの場合はハンモックを低くしたり止まり木を増やして段差を小さくする工夫もしましょう。

デグーの一生と共に生きる

飼い主さんはデグーが少しでも長く健康に命をまっとうできるようにお世話をしてあげる必要があります。きっとたくさんお世話をしてあげただけデグーは飼い主さんに喜びや安らぎという形で存分に答えてくれるでしょう。 飼い主さんとデグーがお互いに幸せな毎日を送れるように、飼い主さんはぜひデグーについての知識を深めていきましょう。それが結果的にデグーの健康と長生きにつながっていくことになるはずです。
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