円覚寺の国宝、舎利殿が特別公開されていたので、行って来ました。
特別公開は、年に3回。お正月の三が日、ゴールデンウィークの3日間、そして文化の日前後の3日間です。
11月3日から11月5日まで特別公開されているので、最終日に行って来ました。

それほど大きくない建物で、門をくぐって入れる庭も広くありません。
人出はそれほど多くなかったのですが、やはり何も気にしないで写真を撮れる状況ではありませんでした。
普段公開されていない舎利殿を近くから見られるチャンスなのですから、仕方ありません。
しばらく眺めていたんですが、建築を知らない僕にしても、美しいと思う建物です。何なのでしょうか。二重になった屋根の反り具合でしょうか。上の屋根に見える扇垂木の美しさでしょうか。
簡素な建物なんですが、非常に美しく見えます。派手さは一切無く、でも細かい部分ていねいに造られていると言うことなんでしょうか。

円覚寺は、少し紅葉が始まっていました。
でも、まだまだです。多分もう2週間ほどはかかるのではないでしょうか。
総門前のもみじの紅葉も、もうすぐです。

円覚寺境内の一番奥にある塔頭「黄梅院」まで歩いて来ました。いつもなんですけどね。
この季節は、シュウメイギクがちょうど見頃になっています。
白いのと、ピンク色のが黄梅院の境内のあちこちに咲いてました。ここは、いつも花咲く庭なのです。

大方丈の池の畔も少し紅葉が見られました。
大方丈では、法話と座禅の会が催されていました。そして宝物風入の日で、円覚寺所蔵の文化財が展示されていました。古い絵や北条時宗の書状などが展示されていました。

本堂や舎利殿、黄梅院を巡り、手を合わせてきました。
神社では願い事をするのですが、お寺では何もお願いしません。心を空っぽにしようとします。
今日は少し空っぽの状態で、手を合わせることができたかもしれません。
そうすると、何だか素の自分が見えてくる気がします。そして、とても素直な気持ちになっているのを感じます。
そんな気持ちになって、円覚寺を後にしました。
僕の鎌倉歩きは、欲張らないことにしています。今日は円覚寺だけでした。

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