相場の変化に気づくためには。。。10:47

 本日の米国株急落は、中国の人工知能(AI)企業であるディープシークが低コスト生成AIモデルを開発したことを受け、米国金融市場に動揺が広がり、ハイテク株中心のナスダック指数が3%以上下落しました。ハイテク株が下落したことで、米長期金利が低下し、ドル円は一時153円70銭台まで下落しました。

 予想外に昨年12月19日のドル円154円43銭の安値を下回りました。昨日もお伝えしたように、日銀が先週利上げを決定したことで、仮にFRBが利下げを見送ったとしても、円安は続かないと予想しています。つまり、155円を基準として、上下〇円レンジをイメージしております。

【大阪金】

 大阪金は、本日まとまった下落となっております。昨日の会員サイトでは、13900円以下では買い拾われるとしましたが、結果的に13634円まで一時下落しました。そのため、本日は前日終値を上回れるかに注目したいと思います。

 このような相場のテクニックとしては、常にお伝えしている前日安値を意識し、ここでいう13836円を意識、その前後で買った場合、仮に50円下落した場合、若しくは3日間の安値13796円を下回った場合ストップロスとし、終値で13836円を上回った場合は買い直すというやり方がセオリーです。若しくは、枚数を減らして買い、下振れに備えて、次のタイミングを見るのも良いでしょう。

NY金について若干整理しておきましょう。

こちらのチャートをご覧ください。

 こちらのチャートは、NY金日足になります。①で示しているのは、取組高が597295枚と直近のピークを付けた日です(1月24日)。そして、②は先週末公表した米CFTC建玉明細の期間になります。この期間でNY金における大口投機家(投機筋)のネットロング(買い越し)が、300784枚(前週比21421枚増加)まで増加しました。その時の取組高は、571387枚です。つまり、3日間で25908枚取組高が増加したことになります。

おそらく、NY市場で2月限から4月限へロールオーバーが行われていたこともあり、スプレッド取引も増加したと考えます。それ以外でも1月24日まで投機筋が買い煽っていたように思います。

さすがにネットロングが30万枚を上回ると、価格が上昇しにくくなり、昨日のような下落につながったと思います。

ただし、今の水準では②を維持しております。つまり、高値を煽った投機筋の手仕舞い売りのみ発動したと判断しています。

 繰り返しになりますが、前日安値を下回って終えた場合は、もう一段の下押しを意識しておきましょう。

【大阪白金】

 大阪白金は、やはりレンジ相場が継続しております。NY市場では、大口投機家(投機筋)の偏りが目立っていないため、一方向に動きにくいと考えます。しかも、大阪市場では大量枚数の買い指値が4660円前後で存在しています。この指値が、どのような意味を持つものなのか、意味がないものなのかは分かりませんが、売り向かう筋も存在していないということになります。

 話は相場に戻しますが、本日から中国が春節に入り安値での実需買いは薄くなります。それに加え、トランプ大統領が2月1日から中国の輸入関税を引き上げると、プラチナ自体の懸念材料になりそうです。

 とは言え、今の段階では方向性の確認ができないため、そのようなことも起こりうるといった認識の中で、逆張り買い主体で臨むのが良いでしょう。

 繰り返しになりますが、買いでトレードする場合は、必ず前日安値を意識するようにしてください。今では、4日間前日高安の範囲で取引終了しています。

【日経225】

 日経225は、やはり本日下落してきました。理由はともかくとして、昨日の終値が前日安値を下回ったことが、相場が変化したように思います。

さすがに2日で2000円近く下落した相場は、反発します。ただし、前日安値39480円を上回れるかがポイントになります。その価格以上では売り物が出やすくなると予想します。

少々荒い値動きになっておりますので、ここは落ち着くまで様子見たいと思います。

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