2022年6月に日本に渡航した中国人の夫
在留カードの申請に一苦労、その後日本の運転免許を取得しました。
今回はその時のお話です。
中国人が日本で免許をどうやってとる?
これから日本に住む上で生活に必要な運転免許証。
私が住む場所は田舎で、車がないと本当に不便です。夫も車好きというのもあり、夫にも車の免許証を取ってもらうことにしました。
中国の運転免許証を持つ夫ですが、教習所へは行かずに、日本の免許へ切り替えができます。
書類審査も含め、4つの合格が必要です。(そんなに簡単ではないみたいです…)
地域によって異なるので、参考までに今回の私たちの経験を書いていきます。
✴︎免許取得までの流れ
書類審査(一次審査)
↓
書類審査(二次審査)・知識確認 (効果測定)
↓
実技確認 (運転試験)
少なくとも3日間は行くことになります。
✴︎必要なもの
□ 外国免許証の翻訳文 1部
指定の機関での翻訳が必要です
【外国免許を翻訳する指定された機関】
・ 免許証を発給した外国の行政庁又は当該外国の領事機関
・ 国家公安委員会が認めた外国の法人等
・ 国家公安委員会が指定した法人
【日本自動車連盟(JAF)事務局】
【ジップラス株式会社】(翻訳文作成対象国に制限あり、中国は可能)
□ パスポート(当該外国での出入国年月日が全て押印されている新旧すべてのパスポート)←免許を取得した国に通算3か月以上滞在している必要がある
□ 在留カード
□ 住民票等
☆ 住民基本台帳法の適用を受けている方
□ 本籍(又は国籍)が記載されている、個人番号が印字されていない住民票の写
し(コピー不可) 1通
私は翻訳文はジップラスでお願いしました。
インターネットから申し込みができ、オンライン上で全て完結します👌
4400円でした。
話を聞くと珍しいみたいです、多くの方はJAFにお願いしているようです。
中国でもらった資料も必要でした。
南京の場合、南京市の车管所で日本の免許に切り替える予定だというと資料を準備してもらえました。
その時に必要なもの
・免許証の本人の個人情報
・免許取得時の試験の成績
愛知県の場合は
書類審査(一次審査)、書類審査(二次審査)、知識確認、実技確認、すべて事前に予約が必要です。
実技確認は現地で予約をしてもらいますが、ほかの2回は自分でネットで予約をとります。
電話で確認すると、月曜の7:30から予約が始まるみたいですよ〜と教えてくれました!
日本渡航後、すぐに免許が欲しかったのですが、この予約が本当に取れない!!!
2週間前の月曜日7:30〜オンラインで予約が取り、スタンバイしていましたが、2.3分で予約が埋まってしまいますので、かなり難しかったですね。
✴︎書類審査(一次審査)
書類審査だけなのですぐ終わるかと思いきや、2.3時間かかりました。
書類のチェックの後に、口頭での審査があります。
内容は、中国での免許取得の経験について話します。
私は産後で行けなかったので、母に行ってもらいましたが、日本語に不安がある方は通訳がいるほうが安心だと思います。
免許取得時のことを、細かく、全て正しく話さないといけません。免許をとって10年以上経っている夫には、なかなか厳しかったと思います。
警察官に口頭で、免許証を撮った時の話を事細かに聞かれます。
・まずはどこに行った? 教習所
・誰に教えてもらったの?
・どうやって予約をとった?
・その場所に入って、どこに行った?
・どんなものを受け取った?
・試験の内容は?
・何点満点?
・何回試験があった?
・この免許で何人乗りの車が運転できる?
などなど、想像よりも細かいところまで聞いてきます。
少し圧迫面接?事情聴取?のような感じで、外国人の言葉なのにあやを見逃さない、厳しい人でした。少しあやふやなことがあるとそこをついてきたり…
夫のように10年も前のことなので、さすがに覚えていないところもあったみたいです。
本当に自分で取得した免許かどうか、見極めているようです。
✴︎書類審査(二次審査)
午前中に書類審査、午後に知識確認がおこなわれます。
1日に8人の枠で、ベトナム人が多く、中国人は1人だけでした。
待ち時間のみで、口頭での質問はありませんでした。書類確認だけでしたが、待ち時間が多かったです。
業者を使っている外国人が多く、個人で来ている人は私たち以外いなかったです。笑
✴︎知識確認
通訳は試験が始まる前に外にだされます。
10分で10問 7問以上正解で合格
問題の紙は1問1枚、日本語や英語、中国語など、いくつかの言語で書かれています。
日本語以外でも受けられますので、安心してください。
夫は満点でした。他に受けている方、皆さん合格されていました。
それくらい常識を問う問題でした。
✴︎実技確認 試験
知識確認合格後に、その場で予約を入れてもらえます。
免許をとった国によっては、実技試験が免除になることもありますが、中国は免除の国ではありません。
夫はなるべく早く免許証が欲しかったので、自動車学校にお金を払い、試験の時に使うルートの、運転練習の講習?授業?を受けました(登録料 3500円。1回50分 7400円)
試験の時にはAコース、Bコース、どちらか指定され、その通りに運転します。
試験の時にはコースを覚えてきてくださいね、と言われ、コースの紙が渡されますが、正直見るだけでは車線もわからない、運転の感覚が掴めない、注意する点もわからないので、自力で1回目でを受けた場合、不合格になる確率が高いです。
不合格になると、すぐに試験が受けられるわけではなく、私たちが行ったところだと2~3週間後に次の試験の予約がやっと取れるくらい、いっぱいです。落ちれば落ちるだけ、試験のお金もかかりますし、免許取得が遠のいていきます。
なので私たちは、すぐに課金しました。笑
11:30に受付開始、支払い(試験車使用料 800円、受験手数料2550円←1回目は)、視力検査(視力検査は試験ごとに毎回やる)
13:00 試験のコース発表、説明、試験開始
運転の試験は、受付をした順番で行われました。
受付の時にコースが発表されます。
12:45に再集合で、それまでは自由に試験のルートを歩くことができます。
夫は8番目でした。
1日 10人の枠があります。
自分が試験をする、前の人のときに車に乗り込んで、1度見ることができます。
そして終わると、外におりてから前の人と試験官が、どんな運転だったか、どういうところに注意した方がいいというアドバイスをします。その間に自分は、座席やミラーなどの準備します。
試験官は1人で、1人10分弱の運転になります。
荷物は裏の荷物入れに入れて、試験になります。
試験中、通訳は同乗できません。
試験は日本語のみです。コースを覚えていれば日本語はいらないかもしれませんが、日本語ができたほうが、試験官への印象はいいと思いますよ。
採点方法は、100点からの減点式です。ミスをする度に点数が引かれていきます。
夫は85点で合格でした。
{運転試験時の注意点}
・ハンドルを回し始めるタイミング
・右左折時の目視、車の位置、角度、スピード
・スピード 遅すぎない!
・S字 L字 回る時の角度
・一旦停止の位置
・車線変更
・右折前には、①目視②右による③曲がる前に目視④右折、小さく回る、大きく回らない、目視をしながらハンドルを回さない
・S字ですってはだめ
・乗り上げたら失格
・3回までやり直しができる(道を間違えた場合、もとの試験の道に戻るまでの間も採点されます。ということは試験の運転中はずっと採点されています)
降りて、アドバイスを受けるときには通訳の人も一緒に聞けて、通訳ができます。
待機場所からも、ほかの人にどんなアドバイスをしているか聞こえてきます。
結果は15時発表
受かれば…免許交付手数料2050円、写真撮影、暗証番号登録、30分程で免許証がもらえます。
落ちれば…次の試験日が知らされます。2週間後くらい。
私たちが受けた時は、10人中5人合格でした全国の免許センターごとに、難易度も異なるみたいです。
今回夫が受けた試験場は、比較的難しくないとほかの中国人の方に聞きました。
この技能試験は、10回落ちる人もいるくらい、難しいと言われています。
{一発合格するための秘訣は...}
課金すること!!!
練習場へ通って、何回も試験のコースを運転すること。コースを覚えると、心に余裕ができると思います。あとは、試験で緊張しない心!
夫は、3回課金(登録料+50分授業✖️3回=25700円)で1発合格できました!
この講習も週末は予約がいっぱいで、平日の夕方~夜に夫は通っていました。(試験場の営業が終ってから、練習ができる)
約3万円で取得できましたが、最悪の場合は日本の自動車運転の教習所に20〜30万円払って、通う方法もあります。
在留カードがなくても免許証がとれます
在留資格のない、短期ビザで入国した外国人の方も免許取得できます!
ただし、ビザの有効期間中に免許取得までいけるかは人それぞれかと思います。
ちなみに夫は6月中旬に入国し、8月下旬に取得できました。
他の情報は「小红书」で検索すると、たくさん中国人の方の話がでてきます!
【外国免許からの切替え】から予約サイト等にアクセスできます。
⇩
中国で運転免許を取得してみた
中国で、日本の運転免許から中国の運転免許に切替えをした時の話はこちらから
運転の試験はなく、学科試験のみなので比較的簡単だと思います。
(中国の道路は、歩行者、電気バイクが多すぎて、私は怖くて運転はほぼしていませんが…)