与える方と受ける方とのどちらかを選ぶなら、僕は迷わずに与える方を選ぶ。
 それは、人からものことを受けるのは無能な証というわけではないが、人にものことを与えるのは有能の証なのだ。
 例えば、寄付する人と寄付される人、献血する人と献血される人、教える人と教わる人など、彼らの関係を見れば、与える方のほうが有能ではないだろうか。
 ただし、与える方は絶対に受ける方より優れているわけではない。
 何故なら、金持ちでもケチな人もいれば、たとえ生活が苦しくても自分より不幸な人に自分の全てを捧げる人もいる。
 確かに、後者は身分も知られないただの一般人だ。
 しかし、僕はこういう自分のことを構わず、ひたすら人のために頑張っている人の姿に憧れている。社会は確実に彼らに支えられている。彼らがいるからこそ、世界が美しい姿を保つことができる。彼らのことはまさに正義の味方といっても過言ではない。
 だから、無能の僕でも、自分より弱い人に出来るだけ自分の全てを与え続ける。いつか、正義の味方になる。
-
Taraさん、人心地さん、
ありがとうございます。