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ワクチンを7回8回と打ち続けた場合・・・

2021-09-14 03:56:35 | 時事
 新型コロナワクチンですが、結構、副反応は強いようです。こういうワクチンを、7回8回と打っていったら、そのうち、健康被害も無視できないものになりそうには、思うのですが。

 Forbesにこんな記事が載っています。免疫分野で第一線で活躍していた東京理科大の名誉教授が語っており、その後、ややニュアンスを変えた修正記事も出していますが、この教授は、今回のワクチン接種を肯定しつつも、これを永久的に使い続けることに、さほどにいい顔はしておられません。スパイクたんぱくの健康被害なども紹介されています。


すべての新型コロナ変異株に対応?「口内に噴霧」の非mRNA型予防薬、商品化へ Forbes

世界でもっとも早くワクチン接種を実施したイスラエルからの、「感染を防ぐ効果が6カ月で約60%、7カ月後には40%にまで低下した」という報告が世界を不安に陥れている。また同国では、入院患者の60%がワクチン接種済みであるというレポートもある。

その結果、同国ではすでに3回目の接種をスタートした。

しかし、「同一の抗原で繰り返し免疫化を行った場合、動物実験では5回目から死亡する例が増加。7〜8回繰り返すと半分近くが死亡するという動物での研究結果もある」とも東京理科大学名誉教授、村上康文氏は話す。



【寄稿】パンデミック収束に、ワクチンは重要な役割を担う|東京理科大学名誉教授 村上康文 Forbes

新型コロナウイルスのワクチンに関して、ブースター接種(2回接種を済ませた人へのさらなる追加接種)に関する議論がされているが、日本では現実的な話としてはあがっていない。その現状下、われわれにとっての一般的な選択肢は、まず、国が推奨しているように2回の接種を行うことだろう。

非mRNA型予防薬「murak抗体(ムラック抗体)」の開発者、東京理科大学名誉教授 村上康文氏は、「同一の抗原で繰り返し免疫化を行った場合、5回目から死亡する例が激増。7~8回繰り返すと半分近くが死亡するという動物での研究結果もある」とも話すが、Forbes JAPANでは上記(「まず、国が推奨しているように2回の接種を行うことが一般的な選択肢である」)を前提に、村上康文氏に、今後についての提言を寄稿していただいた。

9月9日に行った研究成果報告会に関する記事は多くの注目を集め、たくさんのコメントが寄せられています。それらのコメントを受け、今後のワクチン戦略についての提言をまとめました。現在COVID19の患者さんたちの命を救うために尽力されている医療関係者に感謝と敬意の念を表すとともに、以下によって、パンデミックの収束をみなさんとともに考え、パンデミックに対する不安を除ければ幸いです。

パンデミック収束に、ワクチンは重要な役割を担う

まず、新型コロナウイルスのパンデミックの収束のためにワクチンは大変重要な役割を担っています。

ただ、ウイルスがDNA型であれば、ワクチン接種によってすでにパンデミックは収束しているでしょうが、DNA型ウイルスと比べて突然変異の確率が高いSARS-CoV-2においては、状況が異なることは科学的な事実です。さまざまな変異株の出現により事態は複雑なものになり、パンデミックの収束が見通せなくなりつつあります。このような時こそ、科学的な視点で全体を俯瞰し正しい方向に進んでいくことが重要であると考えます。

ヒトでのワクチン接種は間隔をあけることが多いため、複数回接種でのリスクは動物よりも低い

今回の新型コロナウイルスのmRNA型ワクチンは非常に高いレベルの抗体誘導能を持っており、その効果は時間の経過ともに低下していくものの、高齢者や基礎疾患を持つ方々の重症化リスクや死亡リスクを下げる意味では大きな貢献をしたものと思います。また「2回接種」では、以下で述べているような多数回接種で考えられるリスクを心配する必要はない、と考えるべきでしょう。

そして、追加免疫に関する実験についてですが、高い活性を持つ抗体作製を目的とした動物での実験では、その間隔を詰めて行います。一方で、ヒトでのワクチン接種においては間隔をあけることが多いため、動物でのケースよりリスクは低くなります。

「ブースター接種」には慎重なアプローチを

一方で3回目以降の「ブースター接種」についてですが、とくに慎重に進めていくべきであると考える研究者は、私を含め、少なくありません。

「すべての新型コロナ変異株に対応?『口内に噴霧』の非mRNA型予防薬、商品化へ」でも述べたように、現状認可され、世界で使われているワクチンはすべてウイルスの(毒性のある)スパイクタンパクの全長を使ったワクチンです。

これを、5回とか6回とか7回、人体に接種することにはリスクが伴う可能性があることを、ワクチン開発者は認識すべきでしょう。またこのことが、われわれが今回、「口内噴霧型」、非mRNA予防薬開発に着手したそもそもの端緒でもあります。

COVID-19の致死率はSARSやMERSと比べて格段に低いため、慎重になってよい

新型コロナウイルスの致死率が高いのであれば、さまざまなステップを「省略」することも許されるのかもしれませんが、COVID-19の致死率は、SARSやMERSと比べると格段に低く、治療プロトコールが進歩したことにより致死率はさらに低下してきています。我が国では高齢者の接種や基礎疾患を持つ人への接種はほぼ完了しています。

50代以下の基礎疾患を持つ方への接種が完了すれば、COVID-19のハイリスクグループへの接種は完了したことになります。ハイリスクグループへの接種が完了しつつある現在、5、6回といった、日本ではまだまだ現実的でない追加接種については、以上のように慎重に進めていくことが必要であると考えます。

ちなみに今後のわれわれ研究者たちの戦略としては、ステップを省略することなく、以下の姿勢を取ることが重要なのではないかとも思います。

1)スパイクタンパク質そのものが様々な症状を引き起こしていることは米国のソーク研究所が既に著名な学術誌に論文発表しています(*1)。そのため、追加接種に用いる抗原はスパイクタンパク質の全長を用いずRBDの部分のみとする。このことは抗体依存的感染増強のリスクを下げるためにも重要です。

2)接種するスパイクタンパク質の量の調整が可能である組み換えタンパク質型のワクチンを使用すること。組み換えタンパク質による抗体作製は広く行われており、非常に多くの知見が集積されているからです。

3)多くの査読済みの論文において、スパイクタンパク質の受容体結合部位(RBD)を用いて免疫することにより十分な中和活性をもつ抗体が誘導されることが、既に明らかになっています(*2)。よって、できれば従来型のコロナウイルスのスパイクタンパク質のRBD部分ではなく、現在世界で感染拡大しているデルタ型などのRBD部分を抗原として用いること。

【参考文献】
*1 SARS-CoV-2 Spike Protein Impairs Endothelial Function via Downregulation of ACE 2、Yuyang Leiらによる査読済み論文
Circulation Research Volume 128, Issue 9, 30 April 2021; Pages 1323-1326

*2Antibody signature induced by SARS-CoV-2 spike protein immunogens in rabbits、Supriya Ravichandran,らによる査読済み論文
Science, Translational Medicine 10.1126/scitranslmed.abc3539 (2020).

村上康文◎東京理科大学名誉教授。東京大学薬学系研究科薬学専攻。東京大学大学院修了後、米国・ニューヨークスローンケタリング記念癌研究センターにて、3種のウイルス(SV40, アデノウイルス、ポリオーマウイルス)の研究に従事。癌ウイルス2種類の宿主域がDNA複製プロセスにあることを世界で初めて証明する。アルバータアインシュタイン医科大学(ニューヨーク)にてモノクローナル抗体作製法を習得。


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