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聖アンジェラ・メリチおとめ 

2024-01-27 00:03:12 | 聖人伝
聖アンジェラ・メリチおとめ                       記念日 1月 27日


 1474年、北部イタリアのガルダ湖の岸辺にあったデセンツァノ市の農家に生まれる。
 当時は、キリスト教的精神が非常に薄らぎ、ほとんどの人は実際に信仰を持たない者のような日々を送っていた。そのため道徳風俗もしだいに頽廃していくばかりだったのである。この危機をなんとか救うためには、社会の細胞である家庭から改造していかねばならないと考えたこの聖女は、あらゆる困難を乗り越え、一つの仕事をはじめた。それは、若い女性を良妻賢母に育て上げるキリスト教的な教育である。彼女はこの仕事こそ自分の使命であったと悟って生涯をこのために献げ尽くしたのである。
 先見の明に恵まれていた聖女は、時代の最先端を歩んだこととなる。つまり、彼女は現代のいわゆる世俗修道会なるものを、すでにあのとき考え、しかもこれを実現させたのであった。まず、子供、病人、若い女性に対する奉仕をもってはじめた。最初は25歳の時一人で始めたが、1535年から、つまり彼女が60歳ぐらいのときから、12名の若い女性の協力が得られた。
 ここに至って、ついに一つの修道会が設立されたのである。彼女は、その会をウルスラ会と呼んだが、それは幾度も聖女ウルスラの出現を受けたからであった。
 会の目的は、いうまでもなく慈善事業である。聖女は時代と場所によってどれほど事情がかわってくるかを考え、これと適合させられるように、簡単な会則を考えた。
 聖女の方針で共同生活は最低限度にして、愛徳の実行に重点がおかれた。結果としてウルスラ会は教会で各種類の奉仕をすることとなった。現在では、24の支流をもつ。
 聖女の女性に対する狙いは、その文化程度を、男性のそれと同程度にひきあげ、家庭生活において、夫婦が平等の立場に立つということであった。彼女は1540年に帰天した。





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