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修学期に使徒的熱意を実践する方法 聖イグナチオ・ロヨラ

2022-01-19 06:19:46 | 格言・みことば
修学期に使徒的熱意を実践する方法

 第二の方法は、あなたがた自身がきわめて徳の高い善良な人となることです。このようにしてこそ、あなたがたは隣人を自分と似た者にするのにふさわしくなれるでしょう。というのも、神は自然の生命の発生に守られる法則が、霊的な発生にもやはり守られるようにお望みになったからです。哲学も経験も教えていますが、人間でも他の動物でも、その発生には神の力という普遍的な原因に加えて、生み出されるものに自分のと同じ形を伝達できるためには、同一種属の直接の原因・行為者がなければなりません。それで、「天と人間とが人を生む」と言われています。これと同じく、神は、ある人に謙虚さ、忍耐、愛徳などを生み出そうと思われるとき、説教師や聴罪師など、ご自分が道具として使われる直接の原因に、謙虚で、忍耐強く、愛徳にあふれていることを望まれます。ですから、先に述べましたように、あなたがた自身があらゆる徳に進むよう励むことによって、隣人にきわめてよく奉仕しているわけです。なぜなら、あなたがたは学識をもってするのにまさるとも劣らず、有徳な生活によって隣人に恩恵をもたらすのに適した道具となるからです。ただし、有徳な生活も学識もともに、完全な道具となるために必要なことは、いうまでもありません。

聖イグナチオ・ロヨラ  「コインブラのイエズス会士への書簡」





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