デザイナーのアルベール・エルバス(Alber Elbaz)が24日、
パリのアメリカン・ホスピタルで死去した。
59歳だった。
彼のベンチャー事業、
AZファクトリー(AZ FACTORY)のパートナーである
コンパニー フィナンシエール リシュモン
(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)
が発表した。
同社によると、死因は新型コロナウイルスよるものだという。
ヨハン・ルパート(Johann Rupert)=リシュモン会長は声明の中で
「同僚だけでなく、
最愛の友人を失った」と述べ、
エルバス氏の突然の死に対する衝撃と悲しみを表した。
エルバス氏はモロッコ生まれの、イスラエル育ち。
1980年代半ばにニューヨークに移住し、
ブライダル会社を経て、ジェフリー・ビーン(GEOFFTEY BEENE)社に入社。
シニアアシスタントとして7年間勤務した。
96年に「ギ ラロッシュ(GUY LAROCHE)」に入り、
その才能が注目を集め、
イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の後継者として
「リヴ・ゴーシュ(RIVE GAUCHE)」を引き継いだ。
しかし、3シーズンでグッチ グループ(GUCCI GROUP、現ケリングKERING)
の傘下に入ると解雇され、「クリツィア(KRIZIA)」を手掛けた。
2001年に「ランバン(LANVIN)」のデザイナーに就任。
ブランドを蘇らせ、15年までアーティスティック・ディレクターを務めた。
その後、19年10月にリシュモンとのジョイントベンチャー設立を発表。
今年1月に新ブランド「AZファクトリー」の
ファーストコレクションを発表したばかりだった。