7月20日

試験に出ない昭和史。

昭和の暮らし博物館

 

つい、この前来た「谷口渡駅」から東急多摩川線で

「鵜の木駅」に移動。

 

目蒲線の面影を残すローカル線

とはいえ、いつ乗っても混んでる印象が。

 

 

お品書き2は、ここにある六郷用水の跡と

マニアック博物館「昭和の暮らし博物館」。

地形図でしかわかりませんが、

実はここ、池上の台地が谷を刻んで落ちこむ場所。

 

 

駅を出て環八まで一つ目の丘を

息を切らせて越えると谷になってる部分に

 

環八が通っています。

博物館はその先の尾根にある住宅街の中。

 

 

住宅街の引っ込んだところにあるので、

気をつけてないと見つかりません。

開館は金・土・日曜日のみの

個人の博物館っぱいです。

 

建物は「旧小泉家住宅」でレアなのは、

古民家ではなく戦後、住宅難の解決のために

 

今、URになってる公庫から融資を受けて

建てた木造住宅。もっと古い特殊な建物が

 

都内に残ってるんですが、

文化財指定を受けている異例のところです。

 

ベルを鳴らすと管理人っぽい息子さん

(館長は母親だそうです)がきて入館料を

 

500円を払うと、家の中に案内してくれ

ひととおり説明してくれます。館内は撮影禁止。

 

 

展示物は館長である母親がリアルタイムで

体験した戦前〜戦中〜戦後すぐの

 

服や家具などすべて本物。

文学、美術に精通してるため文章や絵も。

 

中心はやはり戦中〜戦後すぐでしょう。

その時代の「リアル」を知ることができます。

 

 

ごくごく普通の人の生活は見ることって

意外になかったのでその点で興味深いです。

 

 

また、それらのためにアニメ「この世界の片隅に」の

監督が取材にきてたそうです。

その関係もあって特別展をしてました。

 

この作品は舞台が戦中の呉なのですが、

当時の生活や物品がないためだったそうです。

 

ここの素材を呉に合うように演出して

作品を作ったそうです。

 

 

今のアニメファンはリアルじゃないと

支持してくれないから。

 

 

家の作りはごくごく普通の大工さんが作ったものですが、

一見して多い、骨組みを材木と釘でしっかり固定してあります。

 

今の建売住宅のように、骨組みだけ作って

パーツを貼り合わせて作っているのとは大違い。

 

 

とはいえ、何しろ古いので、3・11の時や台風が

東京を直撃した時には、倒壊すると思ったそうです。

 

 

個人所有であっても文化財は基本現状維持なので、

話に聞くように大変みたいです。

 

修理一つするのにも認可の書類を出さなきゃ

いけないのですが、費用の援助は一切ないと

 

言っていました。だから文化財なのに取り壊してしまったり、

「指定されると困る」という声が出るのかも。

 

 

やっぱ、この国は文化・史物の保存に対するレベルが低いです。

まあ、図書館の司書さんがバイト扱いですから。

 

 

 

グッズやバザー品を見て天気がいいので

中庭でまったりしてると、不思議と穏やかな

 

気持ちになるのはなぜでしょう。

 

 

 

ノンビリしてたら雲行きがあやしくなったので

あいさつして帰路に。思ったとおり東横線の中で暴風雨。

 

家に着く時には一時的に止んでました。

ツーリングライダーの経験(笑)

 

 

歴史テイストの半日散策でした。

蒲田のタイヤ公園編・終わり。

 

 

多摩川線沿線は、意外と古い建物が点々とあります

 

 

明日はワクチンを注射地に行く日。

副作用で悶絶したりしなかったら、

 

連休中は東京を脱出したいところです。

 

昭和のくらし博物館HP=http://showanokurashi.com