ヒップホップ50周年!Hip Hopファッション史がわかる〜NYコーディネーター松尾公子 | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

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NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

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1973811
NYサウスブロンクスの低所得者用アパートで


シンディ&クライブ・キャンベル(a.k.a.DJクールハーク)兄妹が開催した

Back to Schoolパーティ。

 

そこで

ふたつのターンテーブルから始まった

ヒップホップ

今年50周年を迎え

NYでは様々なイベントが開催されています。

 

2009年DJクールハークの誕生会で、クールハークと共にHip Hopの基を作った妹シンディ・キャンベルと。(右はダンサーPeeWee)

 


その中で

注目したいひとつ、


FIT(NY州立ファッション工科大学)で開催中の

ヒップホップファッション50年を追った

ヒップホップ・ファションコレクション展★


を2月に取材させて頂きました。




ここNYから世界に広まったヒップホップは


ラップ(MC)、DJ、ブレイクダンス、グラフィティという

4要素にとどまらず


もはや「ヒップホップ文化


それまでの「ファッション」の常識を変え

新しい「スタイル」も生み出し続けています。



Hip Hopゴールデンエラと呼ばれた

80年代半ば


「アイパッチ」がトレードマークで人気だった

スリック・リックの有名なリリックに

「グッチの下着」とあったが、

グッチの下着は無かった。


 

貧困層から生まれたラップ


手に入らなければ、作っちゃえばいい!

グッチのパーカーが無いなら作っちゃえ!etc..

と、


グッチやヴィトンなど

ハイエンドブランドのロゴやシンボルを勝手に多用して


すっかりヒップホップスタイルを築き上げたのが

有名なハーレムのデザイナー・ダッパーダン

 

20世紀終わり

間違いなく彼がハーレムからファッションを変えた。



↑ 今では

正式にグッチとコラボしてるし

プーマともコラボしてるし


正式に

「ダッパーダン x Gucci made in Harlem」のタグまで頂いてる。




近年は

GapとコラボしたDAP

またハーレムが盛り上がった。

(皆んな着ているDAP Harlem)。

 





80年代

RUN DMCが

ラップで「アディダス」と歌った。


ふつうに運動靴メーカーだったアディダスは

一躍お洒落ブランドとなり


“ジャージ”セットアップは

最もCOOLなストリートウェアとなった。



カンゴールの帽子

 

じゃらじゃら大振りのジュエリー

 

派手なネイル…


ヒップホップはCooLじゃなくちゃ、、、

新しいスタイルが確立されていった。






90年代には

FUBU(for us by us)が

LLクールJCMでブームとなり


皆こぞってFBキャップをかぶった。



 

ヒップホップビジネスで大成功する

黒人実業家は

憧れとなった。



代表格ラッセル・シモンズの「ファットファーム」は売れた。

(当時の妻、日系アメリカ人スーパーモデルのキモラも「ベイビーファット」のブランド化で大成功)


JAY-Zとデーモンダッシュの「ロカウェア」も売れた。



21世紀に入る頃には


メンズHipHopファッションを

カジュアルから高級ブランドに格上げしたショーンジョンの成功で


NY5番街に旗艦店まで作ったのが


ハーレム育ちのDiddy。


黒人初デザイナー賞に輝き、


「タイムズスクエア」一等地のビルボードに

念願の巨大広告を常設した。


(Diddyの美人ママはトミー富田と仲良しでウチに来たり、ママのブルックリンの店によく行ったりした)




2003年
オーバーサイズTシャツとバギーパンツで定着していたB系ファッションを


大きく変えたのが

JAY‐Zのこの曲


「Change Clothes, and Go」


洗練されたヒップホップスタイルで出掛けるのがCooLとなった。

 



そして


近年では

リアーナ、メーガン・ジ・スタリオンのファッション、赤絨毯ドレスは常に話題になるし


ファレルはルイ・ヴィトンのディレクターに抜擢された。




そんな50年のファッション変遷を集めたコレクション展。



さすが

カルバン・クラインやマイケル・コース他、


世界のファッションデザイナーを

数々輩出した

ファッション大学FITならではの視点で


時間を忘れて見入ります。


 

ヒップホップがよくわからないという人でも

これは必見です!




●The Museum at FIT423()まで開催中

住所 227 west 27 Street
水〜金 : 正午 - 8 pm
土日 : 10 am - 5 pm
月火と祝祭日は休み

 



ヒップホップの父と言われるDJクールハークと撮った写真がパソコンの中にいっぱいあるワタシですw

トミー富田 のヒップホップツアーで、DJクールハーク本人に、サウスブロンクスを全部案内してもらったことは最高の宝物、それ以来なんかよく会うHipHopの父クールハークです。


 

 

<関連過去ログ>

 

祝!ブロンクスでHipHopを生んだ英雄たち(2009年4月)

 

 

 

6月8日はヒップホップの日〜NYサウスブロンクスでラッパー達とグローバルHip Hopデー除幕式

 

 

 

15年振りにニューヨークでグラミー授賞式開催!今週のNYはグラミー色満載。

 

 

 

今日はブロンクスーThe Bronx(2016年11月)

 

 

 

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●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo

 

NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって21年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、日本人ながらハーレム黒人教会ゴスペルクワイヤーのリーダーに任命されている。Harlem Japanese Gospel Choir主宰(2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝)、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞、米国最大のエンタメ・スーパーボウルの日本人初ゴスペル部門役員、2019年世界初公式ライセンスにてアポロアマチュアナイト日本大会開催など、日本人初を次々切り開くパイオニア。

 

 

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