IE Business School留学記(Class of 2017)

スペインのマドリッドにあるIE Business Schoolでの留学記です。受験時から生活のことまで書き綴ります。

エレクティブ総括

2017-07-19 15:49:14 | MBA授業
ラボピリオドが終了し、それから続くイースター休暇が終わった4月中旬からエレクティブ期間に突入する。
期間自体は7月の1週目までにすべての科目が終了するように設定されている。
授業のコマ数で120~145コマになるよう授業を選択する必要があり、
大体1つの科目が10~20コマで構成されているので、大体8~10前後の科目を選択することになる。
なおIEの場合スタートアップラボから継続、もしくは新規で起業アイディアを提出し、
選ばれると進めるベンチャーラボというのがあり、それに選ばれた場合強制的に30単位がそのラボに割り当てになるので、
実際に選べる科目数は若干減ってしまうことになる。


この科目の選択はラボ期間中に何回か行われる入札を通して行われ、
大体100前後の科目からそれぞれの希望に合わせて入札を行っていくことになる。
(公式には150前後と書いてあるが、スペイン語でのみ開校される科目も含まれるので、そこまで実際には多くない)
1人当たり1,000点が与えられ、希望度の高い科目に高い点数を入札するという制度で、
他の学校ではどのようにエレクティブの選択を行うのかは分からないが、
少なくともIEにおいてはこのような制度がしばらく続いているようだ。


1回目の単なる人気投票のような仮入札、2回目の授業の重なりを考慮した上での仮入札を経て、
やっと3回目にて本入札となる。(ここで決定した授業は原則変更が出来ない)
大体2回目の結果で、どの授業が人気があるのか、平均何点入札で入ってるのかといった事が分かるので、
それを見たうえで3回目の入札に臨むことになる。
だいたいその数字を見れば、どれくらい入札すればいいかはわかるので、
少なくともどうしても取りたい上位の科目については、入札で落とすということはまずないとは思われる。


とはいえどうしても人気のある科目というのは出てくるもので、
今回でいうとビッグデータ関連の科目が元々2回分(同じ内容で時期をずらして)用意されていたにも拘らず、
結局人があふれてしまい、生徒からの申し入れと調整の結果、3回目としての科目が設定されることになったりと、
ある意味入札結果に応じて柔軟に運営サイドにて対応されるところもある。


自分自身は結局エレクティブとして以下の9科目を選択。
ADVANCED NEGOTIATIONS WORKSHOP
B2B MARKETING
BUSINESS AT THE BOTTOM OF THE PYRAMID
BUSINESS TRENDS FOR MANAGEMENT IN ASIA AT SMU
GEOPOLITICS & BUSINESS STRATEGY
HOW TO WIN THE SERVICES MARKETING CHALLENGE
LEAN THINKING
MARKETING STRATEGY FOR DECISION MAKING
PROJECT MANAGEMENT


選択に当たっては基本的には個人的な興味で選ぶことになるので、
かなりマーケティング、オペレーションに偏った科目選択になってしまった。
全体的にはファイナンスやアントレ関連の科目に人気があるので、
どちらかというと点数的には余裕のある入札になったというのが実際である。


また授業の選択に当たってはそれぞれの授業のシラバスを読むというのも重要なのだが、
結局のところ授業の質は多分にして教授の良しあしに拠るところも大きいので、
例えばコアの授業で受講して面白かった教授の科目を選択するだとか、
後は過去の科目に関する評価集のようなものが出回っていたりするので、
そこで高評価の科目を選んでいくとそこまで外れの授業には出会わないというのが実際である。
そもそも全体的に専門的な話になっているので、
コアの科目に比べても元々自分自身の興味がある分、面白いと思える科目が多かった印象がある。
(それでもつまらない科目も当然あるのだが・・・)


エレクティブ期間でもグループでの発表やレポートがある科目が多いため、
この期間のグループワークはある意味困難を極めてくる。
皆同じような時間割というわけではないので、5人いたとしたら3,4人集まれればいい方、
全員が集まれたというグループワークはほぼ無かった印象である。
今までに一緒になったことのない人たちと組んで仕事を出来るという点ではいいのだが、
ともかく集まりが悪く、皆それほど力も入れてこなくなるので、
個人的にも何となく力が入りきらなかったような気がしている。
グループ自体は教授側で勝手に割り振っている場合と、自分たちで勝手に組んで良いとされる場合があるのだが、
個人的には前者の方が何も考えなくていいので、気楽ではあった。
(ここまでくると大体誰が出来る、出来ないというのは皆何となく分かるので、出来る組に入るのは私の場合難しかった)


一番忙しい日には1日6コマ授業があったりと、かなりきつい日が発生したりもするのだが、
最後のほうになると、1日1,2コマという日もざらになってきたので、
かなり自分の時間を作ることが可能になった。
多分多くの生徒はこういった時間を活用して就活の面談を行ったり、
その準備を進めたりしているのだろう。
社費の自分は結局その時間で本を読んだり、走ったりと、リラックスする方面に使ってしまったのが正直なところだ。
とはいえ1年制のコースで最終的にはかなり余裕は出てくるので、
2年制の学校の場合最後は一体どうなっているのだろうと他の日本人生徒とも話したことがある。
まぁ想像する通りなのだろうか。


これらのエレクティブ期間が終わると、最終試験、そして卒業である。








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