演奏を聴いたことによる苦痛 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんは、音楽、演奏を聴いたことによって肉体的、精神的な苦痛を感じたことはありますか。

音楽を聴きに行って、その演奏で苦痛をおぼえるなんていうことがありえるものなのでしょうか。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  演奏を聴いたことによる苦痛

 

先日、トランペット奏者の荻原明さんが、こんなブログを書かれていました。

 
 

音楽や演奏について、好き嫌いというのはあるでしょう。

でも、それを聴いて精神的、または肉体的に苦痛って、はたしてあるのでしょうか。

みなさんはどうですか。経験ありますか。

ぼくは、ないと思っていたのですが、よく思い出してみたら…

 

 

  あるコンサートで

 

あるコンサートを聴きに行ったときのこと…

コンサートも後半になって、そのテンションもマックスになっていきます。

いや、演奏者のテンションが…。

ほんと、楽しいのはよくわかる。爆発させたい気持ちはよくわかるよ。

でも、爆音なのです。とにかく爆音。制御なし。爆発しまくっています。

いや、ヘタというのではないのです。でも、あまりにも、やりたい放題すぎて、めちゃくちゃすぎて…

こらえきれず、途中で席を立ってしまいました。

そのときのぼくの体調があまり良くなかったということもあるのでしょうが…

 

 

  悲しい音

 

これは苦痛というのとはちょっと違うとは思うのですが…

もうずいぶん昔の話です。

そのバンドは、夏のコンクール、もう一歩、望む賞に届かないバンドでした。

コンクールが終わって秋になると、少しずつ、

『やっぱりダメだった…』という、悲しい空気が漂うのです。

それが、音にも出るのですよね…

聴いていて、涙が出てきてしまったことがありました。

 

また、別のバンドですが、定期演奏会の一週間前の合奏…

あと一週間したらもう二度と演奏しないかもしれない曲なのに、

なんだか粗末に扱っているように聞こえてきて、悲しくなったのでした。

(顧問の先生が振られていました)

そのことを合奏後に伝えたら、何人もの生徒が涙を流していました。

伝わって良かったです。

 

 

  技術ではなく

 

さて、思い当たることといえばこれくらいしかないのですが…

思うに、聴く人を苦痛にさせることがもしもあるとするなら、その原因は、

『技術』とは違うところにあるのではないか…

そんなふうに思うのです。

もし、苦痛に感じさせることがあるとするなら、ね。

 

 

  間違った音楽教育

 

フルート奏者の高橋秀典さんが、こんなツイートをされていました…

 

 

同感です。

苦痛に感じているかどうかは別にしても、

『ハーモニーが濁っている』というような技術的な良し悪ししか感じられないようでは、

なにかが欠落してしまっているとしか思えないのです。

そんな感想しか持てないのであれば、『音楽を聴いている』とはいえない…

世の中には、音なんか合っていなくたって素晴らしい演奏はあります。

 

さて、みなさんは音楽を聴いて苦痛に感じた経験はありますか。

それはどんなことですか。