”生徒のミスを講師は責めなくていい” | フクロウのひとりごと

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以前、『練習でのミスは避けるべきか否か』という記事を書きました(10月10日の記事です)。
それとも関係あるのですが、きょうは、指導者は生徒のミスを責めるべきかどうかというお話です。
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 
 

  生徒のミスを講師は責めなくていい

 
クラリネット奏者の浅原ルミ子さんが、こんなブログを書いておられました。
読んでみてください。
 

 
さて、どう思われましたか。
その通りだな、と思うのです。
 
 

  いろいろなことを

 
生徒さんって、こちらが思っているのよりもずっと、細かいことを気にしているのだな…
時々そんなふうに思うことがあります。
なんだか納得いかなさそうだったので、「どこが気に入らなかったの?」と訊くと、
「このフレーズのこの音があまりきれいじゃなかった…」と…
また別の子なのですが、音が気に入らないというので、どこが気に入らないのか訊くと、
「ノイズが入るんです」と…
よく聴くと、たしかにかすかにノイズが入っているようにも聞こえますが、
こんなの、すぐそばで聞かなければわからないほどのものです。
生徒さんって時に、こちらが思ってもみないことを気にしていたりするものだと思うのです。
 
 

  ミスを

 
浅原さんも書いておられますが、
ミスをして、いちばん気にしているのは、きっと本人です。
そして、そのミスをただ指摘するだけ、責めるだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは、なんの役にも立たないし、プラスにもなりません。むしろマイナスです。
 
ところで、指導者が言ってはいけない、言うべきではない言葉、いろいろあると思うのです。
たとえば…
「どうして出来ないの?」
「何度言ったらわかるの?」
それ、何のために言いますか。何の役に立ちますか。マイナスにしかなりませんよね。
 
 

  ミスをしない人はいない

 
世の中には、ミスをしない人というのはいません。
ソロの本番で、暗譜がふっ飛んで1小節すっ飛ばしたことがあります(汗)。
伴奏者さんが即座に合わせてくれて、まるで何事もなかったかのように過ぎました(すごい)。
逆に別の本番、リハーサルと違う、遅すぎるテンポで始められたことがありました。
どうにも戻せないので、このときは、そのテンポの音楽をしました。
誰でもやっぱりミスはするし、世の中に完璧な人はいないと思うのです。
それに、本番のステージって、なにが起こるかわからない。
時には良くないことも起こるかもしれないけれど、本番のステージだからこそ出来る演奏もある。
だから面白い、そんなふうにも思うのです。
 
 

  どう導いたら…

 
生徒さんがミスをした、良くない(と気に病んでる)ところがあった、本番に限らず…
さて、どんなふうに導いてあげるのがいいのでしょうか。
指摘するだけ、責めるだけなら、なにも生みません。マイナスです。
その『良くないところ』を良くするためには、たとえばどんなアプローチがあるのか、
いいところも見つけてあげて、もっと良くするためにはどうしたらいいのか、
生徒さんの気づきのきっかけになるヒントを見つけてあげること。
そんな導きが良いのではないかな、と思うのです。
 
さて、生徒さんがミスしたり、良くないところがあったら、それ、指摘しますか。
また、あなたなら、指摘したり責めたりしてほしいですか。
 
 
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