作曲案件 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽譜の仕事、以前は編曲ばかりだったのですが、作曲のお仕事もいただけるようになってきました。

この、いわゆる『作曲案件』、じつは昔は、けっこうプレッシャーだったのですよ。なぜかというと…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  作曲案件

 

初めて『作曲』をお仕事として依頼されたのは、いつだったでしょう…

考えてしまうくらい昔なのです(おぼえてないんかい!?)

でも多分、たしかちょっと変わった編成の室内楽だったように思います。

それが、プレッシャーだったのですよね。書ける気がしなくて…

作曲って、どうやってするのでしょうか。

もちろんいろいろやり方はあるのでしょうが、あの頃はわかっていなかったように思います。

もう、吐きそうでしたね。それでも書きましたが、今、見返したら、うーん…

 

 

  苦手なもの…

 

苦手なもの…

転調を頻繁に繰り返すもの!(じつは転調は苦手…)

調性のないもの!

なにしろ、ゲンダイオンガクは苦手です。

以前、ある現代音楽作曲家の方のマスタークラスを聴講したことがあるのですが…

涙目になりました。あまりに違う世界で…

いちど、『壊れた音楽』!を書かなければならないことがあって(その名も『破壊』)、

あれは難儀しました。

なぜかお気に入りいただいたようでしたが、どこが良かったんだろ…

 

 

  ピアノ

 

あと、苦手といえば…

ピアノの楽譜を書くのは、じつはちょっと苦手だったりします。

なぜかというと、自分が弾けないからですね(少しは弾けますけどね、少しは…)。

「ピアノ弾ける人が書いた楽譜じゃないね」って、ピアニストに言われたことがあります。

お見通しなのですね…

でも思うのですが…

ピアノが弾けるからこそ書けるものって、あるように思うのです。ピアノの楽譜に限らず。

ピアノに向かってでなければ書けないものも、あると思うのです。

なんだろう…、あたまの中だけではできないもの…

 

 

  書けるのかな…

 

昔は、作曲をたのまれたりすると、なにが不安かって、とにかくまず、

「書けるんだろうか…」って思うのです。

編曲だったらたいていなんとかなるし、なんとかしてきましたが、作曲となると、

「なんにも出てこなかったらどうしよう…」って思ってしまっていたのですよね…

時間があれば書ける、っていうものでもない…

今でこそ、そんなに不安には感じないですけども…

作曲ということに対する考え方も、以前とは変わってきていますしね。

 

 

  作曲してみよう

 

今、作曲に挑戦される方、増えてきているように感じます。

いいんじゃないでしょうか。どんどん挑戦してみましょう。

コツ? なんでしょう。そんなものがあればぼくが教えてほしいですが…

とにかく形にしてみること、かもしれませんね。

このブログも、ネタを考えてストックしておくのですが、それをいざ書く段になって、

「こんなどうでもいいこと書いても面白くないのでは?」って思ってしまうのです(この記事もね)。

でも、それでも書く。書き上げる。形にする。

と、そんなのがロングセラーになったりもするわけです。

作曲も同じ?(同じにするなって?)

 

 

  再構築

 

ある作曲家さんが、こんなような意味のことを言われていました。

『作曲とは、それまで見たり聞いたり感じたりしてきたことの再構築である』

それまで吸収してきたことの再構築。

だから、いろいろなものに触れた経験がどれだけあるか、どれだけ咀嚼吸収してきたか。

無からは何も出てこないのだから…

 

さて、あなたも作曲、挑戦してみませんか。

 

 

余談…

 

画像の素材屋さんで『作曲』って検索して探すと、コンピューターやDTMの写真ばかり…
紙の五線紙にペンで書くなんてイメージは、もはやないのですかね…