ふるさとは遠きにありて… | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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ぼくは故郷が鳥取で、今は愛知に住んでいます。と、時々こんなふうに訊かれることがあるのです。

「いずれは鳥取に帰るの?」と…。「さぁ、どうなんでしょう…」と答えることがほとんどなのですが…

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  ふるさと

 

引っ越しをしたり住む土地を変えたりしたことがない方、

逆に、ぼくのように、生まれ育った土地を離れて暮らしている方…

さて、あなたはどちらですか。

どちらがいいと思われますか。

両方の立場を経験することは出来ないので、どちらがいいとは言えないのですが、

自分の生まれ育ったところを離れると、感じることや考えることもいろいろあるのも事実。

たとえば…

 

 

  あの山の向こうには…

 

鳥取って、山陰地方です。

政治経済文化を動かす『都会』といわれるところは、そこから見たら、遠い遠い山の向こう…

だから、鳥取にいた頃は、こんなふうに思っていたものです。

『あの山の向こうには、いろんなものがたくさんあるんだ』…

あの山さえ越えれば…

少なくとも、鳥取に住んでいた頃のぼくは、そんなふうに思っていました。

自分の住んでいるところは、『なんにもない田舎』なんだ、と…

 

 

  離れてみて思うこと

 

みなさん、鳥取というと、何を思い浮かべられますか。

たいていの人は、『砂丘』、たまに、『鬼太郎』という答えが返ってきます。

鳥取の人は、どう思っているのでしょうね。他県に誇れるもの…

どうもやっぱり、砂丘、鬼太郎、そして、コナン…

そんなあたりを売りにしているように感じられるのです。

それもいいとは思うのですが…

でもね、離れてみると思うのです。ほかにももっともっと魅力的なものはたくさんある、と…

大山の社寺仏閣とか、白壁土蔵群、投入堂もすごいし温泉もいろいろある。

そしてなにより、あの美しい海や山々、大自然。

もっともっとプロデュースできるように思うのですよ。 

よそにはないものが、たくさんある。

たとえば、中学校の教室の窓から見える景色は…、霊峰大山と反対側には遠く日本海、大自然…

当時はこれ、当たり前だと思っていたのですよね…

離れてみなければ気づかなかっただろうと思います。

 

 

  いずれは帰るのか?

 

さて、いずれは鳥取に帰るのか、ですが…

帰ってもね、することがないんですよ。

そりゃあ、楽譜を書くことは、どこにいたって、きっと出来ると思いますよ。

今はそういう時代ですからね(ただ、実家のネットは激遅ですが…)。

でも、それぐらいですよ。

印税だけで悠々自適に暮らせるくらい仕事があれば、そりゃあ帰ることも考えるでしょうけど…

鳥取に帰っても残念ながら、ほかにすることも出来ることもないんです。

なんかあるんなら教えてほしいものです。

そうすれば、少しは、帰ることも考えるかもしれませんがね。

 

 

  いいところです

 

とはいえ、いいところですよ鳥取は。

帰ると、よくいろいろなところ(山や海や…)に写真を撮りに行きます。

実家からクルマを5分も走らせれば海に行けるし、

やっぱりクルマで10分か15分も走れば、大山という山に行けます。

美しい自然はたくさんたくさんありますよ。

 

さて、みなさんのふるさとは、どんなところですか。

ふるさとを離れている方、いずれは、帰るのですか。