異所萌出とは正常と違う場所に歯が出て来るという意味ですが、一般的に第1大臼歯が前傾して、手前の第2乳臼歯に引っかかったような例で使います。
圧倒的に上の例が多く、重症な場合は第2小臼歯が早く抜けてしまいます。
右上奥歯部分のX線で、第1大臼歯が出て来る時に、手前の第2乳臼歯の下に潜ったようになって、乳歯の根が吸収されています。
反対側はすでに乳歯が早く抜けてしまって、第1大臼歯は出てはいますが、前方移動しています。
数年後に出てくる予定の永久歯(第2小臼歯)の出るスペースが無くなりつつあります。
いずれ、第1大臼歯は部分矯正で後方移動して、永久歯スペースを確保するのが良いということになります。
この部分だけ見ると、早めにスペース確保か?と思う歯科医も多いと思います。
最初のX線写真から3年半ほど経過の最近です。
犬歯や小臼歯の生え変わりが進む年齢になりました。
この患者さん、反対咬合系の歯並び嚙み合わせもあって、こちらの対処もいずれ必要です。
このパノラマX線では、上の第1大臼歯がさらに前方移動して小臼歯1本分のスペース不足があります。
半年~1年ほどしたら、上の歯ならび全部にブラケット装着して前歯&奥歯の移動を行えば、上の歯並びと現在の噛み合わせの問題は一気に解決します。
その後、反対咬合系の噛み合わせの変化によっては、上下全体の矯正治療が必要になる可能性もあります。
歯列咬合全体の問題を考慮して、あえて経過観察を続けている例です。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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