前回までのお話↓

『美しさ』x『報酬』(1)

『美しさ』x『報酬』(2)

『美しさ』x『報酬』(3)

『美しさ』x『報酬』(4)

 

 

 

 

前回の内容は、自治体や企業、社会全体に向けたもの。

下地作り。

 

この作戦は、

『個人個人の意識の変革』がメイン。

なので、ここから

『ひとりひとりへの要請』。

 

実際、

どうやって達成するのかの『どうやって』の核になる。

 

正直な話、

『具体的に何をしてください』という指示・要請は薄く、

『人の心に訴える』という精神的な手法。

そんなんで大丈夫か?政策と言えるのか?とも思うけど。

 

でも、

人は心が動けば行動する。

 

あらためて、

『個人個人の意識と行動を変えることが必要』と訴える。

 

 

 

 

はじめに、

すでにそれぞれが感染対策をしてくれていることに対し、

感謝を述べる。

 

 

今のコロナ感染拡大を止めるには、

徹底した感染対策と、人流を抑えることが必要。

国民全員でやらないと止められない。

 

基本的な感染対策の確認。

マスク、手洗い、消毒、

人との距離をとる、人混みを避ける、

不要不急の外出を控えるなど。

 

もう一度、

気の緩みがないか、まだできることがないか、

見直していただきたい。

 

 

過去に

安倍元総理が「7割の行動削減」とシュミレーションしたことや、

都知事が「3日に1回のお買いもの」と言ったように、

具体的な数字や根拠、行動例を出して促す。

 

何割の人が減ると何割感染が減る、といったシュミレーション、

会議の数を減らす、1時間の会議を30分に縮める、

仕事の昼休憩のランチをお弁当やデリバリーにするとか。

 

 

できれば、

国会も大臣と発言予定者以外はオンライン参加にする。

自分たちもこんなことしますっていうのを示す。

政治家の会食や蜜会議でふくらんだ、

「あんたらやってないじゃん。なのにやれって?」

っていう不信感の払拭。

「我々も率先してやるのでみんなでがんばろう」ってところがないとね

 

 

 

「医療現場では大変な状況が続き、それでも頑張ってくれています。

ほとんどの飲食店の方が、

苦しい状況で休業要請に応じてくれています。

本当に頭が下がります。

このまま厳しい状況が続けば、

みなさんの日常を取り戻すこともできません。

 

そういった方たちの努力を無駄にしないためにも、

ご自身と大切な方の命や生活を守るためにも、

ひとりひとりが行動の見直しをしてほしい」

 

と訴える。

 

 

 

 

ここまでは、

これまで政府がしてきたこととたいして変わらない。

ただし、

非難するような悪い例を持ち出したりはNG。

 

逆に、

国民が頑張ってくれてることを認めることと、

協力に対する感謝は絶対必要。

 

 

悪い話を持ち出されれば、そこに意識が向いてしまう。

気分悪いし

「そいつが悪い」=「自分はやってるし」と

自分には関係ない話のようになってしまう。

あるいは、自分ができてないことに罪悪感を持ったりして、

聞きたくない話になってしまう。

 

認められて感謝されれば、

気分はいいし、自分事になる。

聴く耳ができる。

 

 

 

 

ここから、

これまでと違う、オリンピックに絡めた訴えを。

 

 

「オリンピックを目前に控え、

みんなが開催に対して不安な気持ちはわかる」

不安に対する理解を示す。

 

「感染が広がる中での開催はできない」

「選手だけでなく、国民全員と世界中の人にとっての

安心安全なオリンピックであることが大前提」

何が何でもやるわけじゃないことを強調。

 

「選手たちの複雑な想いを想像してほしい」

「選手たちにとって、

一生に一度かもしれない、日本でのオリンピック」

「その後の人生まで変わるかもしれない大会」

選手たちのつらい状況や気持ちを想像させる。

 

「私は、コロナの感染を抑えて、

選手たちに晴れ舞台を用意してあげたい!」

「みなさんが安心して応援できる場を作りたい」

強い想いであること、自分の言葉であることを力説、強調。

 

「みなさんも同じ気持ちであると思います」

「どうかみなさん、協力をお願いします」

頭を下げる。

 

「今回の東京オリンピックの意義、

東日本大震災からの復興と

コロナに打ち勝った証としてのオリンピック。

それは、

国民全員が一丸となって、

コロナに立ち向かわなければ実現できない。

日本中がワンチームとなって、それを実現しよう!

 

 

 

 

「一番大事なものは何?」

 

「なんのためのオリンピック?」

 

「安心安全なオリンピックって何?」

 

 

そんな国民の不安や疑問に答える。

 

 

 

 

話を先に進めたいので、ざっくり書いたけど、

総理にはハリウッド映画バリの、

ドラマティックで熱い演説を繰り広げてほしい。

 

 

 

 

そして最後のダメ押しに

「コロナの感染を抑えて、オリンピックを成功させる。

もしも、オリンピックを中止せざるをえなくなった時には、

今期で総理を辞任します!」

 

 

総理としての責任、覚悟。

その証として、首ぐらいかけないとね。

 

 

 

話が長くなってるけど、

これで総理の宣言発表は終わり。

 

 

不満と不信感でいっぱいの政府が言うだけで、

みんなが「はいよ!」って動くもんじゃない。

大変なのはここからだけどね。

 

 

 

 

 

大人の事情的にはよっぽどのことがない限り、

オリンピックは中止できないのだろう。

 

 

おそらく、ネックはIOC。

 

 

オリンピックによる経済効果で、

少しでも税収を確保したいのもあるだろうけど、

政府だってバカじゃない。

 

経済効果と言ったって、見込みから大幅減は確実。

ハメを外して感染拡大すれば、

結局、コロナ関連の費用がふくらむ。

 

コロナ対策との両立で頭抱えながら

苦労して開催して、

国内外から叩かれて、

支持率下がって選挙惨敗。

そんなリスク負うより、中止した方がマシかもしれない。

というか「やめます」って言った方がよっぽどラク。

 

 

それでもやめれないのは、

IOCにやれと言われたら逆らえない。

そんなことしたら、

日本は二度と開催国に選ばれないかもしれない。

未来のオリンピック招致まで人質に取られてるようなものだ。

 

 

勝手にオリンピックを中止すれば、IOCから恨まれる。

コロナ感染を抑えられないままオリンピックを強行すれば、

世界的に叩かれる。

 

だったら、何が何でも、

『コロナ感染を抑えて、安心安全なオリンピック』を

実現するしかない。

 

ハードルはめちゃくちゃ高い。

けど、やれるだけやるしかないじゃん?

 

でも、本当に危険な時には中止する覚悟だって必要。

 

 

 

このまま

『安倍政権を引き延ばすために座らされた人』

『謝ってばかりで何もしない政権』

『国民感情を無視したオリンピック強行で失態した総理』

そんな印象では、

どのみち次の総裁選で総理の椅子から降ろされる。

 

 

菅さん、

それでいいんですか?

 

 

菅さんが総理になった総裁選の時、

『官僚主導ではない、無党派の革命家』

そんな感じの触れ込みだったと思う。

そこに国民は期待した。

 

オリンピック目前という最大のチャンスに

ドデカイ疫病退散の花火を打ち上げてみませんか?