前回までのお話↓

『美しさ』x『報酬』(1)

『美しさ』x『報酬』(2)

『美しさ』x『報酬』(3)

『美しさ』x『報酬』(4)

『美しさ』x『報酬』(5)

 

 

 

 

今、感染が抑えられない最大の要因。

いろいろなことが曖昧になっていて、わかりづらい不安や不満。

何を目標にして、どう頑張れば、結果が出るのか、

見失ってしまった。

 

それが、

「自分だけ頑張っても変わらない」

「自分がちょっとぐらいやっても平気だろう」

こういうムードに覆われている。

 

たしかに、

ひとりだけが徹底的に感染対策しても、

全体の感染拡大を抑えられない

ひとりだけがちょっと出かけたぐらいじゃ、

急速に感染が広まることもない。

 

でも、

大勢がするから抑えられ、

大勢がするから急拡大する。

 

 

国民全員でやらなければ、結果が出ない。

 

だから、そこに導く

インパクトがあって希望が持てる政策が必要。

 

 

国民全員を対象にして、

「みんなで頑張ろう!」という空気を作らなければ、

コロナを抑えられない。

 

 

 

 

ひとりひとりの意識を変える作戦。

 

 

総理の言葉だけでは弱い。

10万円給付も成功報酬だから、確実にもらえるものでもなく、

自分の努力に直結するものでもない。

みんなでやらないと達成できないことのために、

もう一度頑張るためには?
 


ひとりひとりの意識を変えるには、

世の中に影響力のあるものを使って

同じものを目指す空気を作る。
 


テレビやネット、広告、SNS。
人気芸能人、インフルエンサー。

 

オリンピックスポンサー。

セレモニーや聖火リレーに携わった芸能人やアスリート。

その企画・運営・管理者。

 

これまでのさまざまな関係者たちに、

「コロナを抑えた上でのオリンピック開催」という

メッセージを発信してもらう。


「おうちで楽しもう!」
「優良店を応援しよう!」
「アスリートとともに戦おう!」
「給付金で助かる人もいる!」



そういうメッセージを発信する。

 

 

 

他にも、メディアや企業に協力してもらう。

 

大手ネットショップや電子マネーの企業などにも

同じようなメッセージを基に『応援』という形で、

関連セールやポイント還元をしてもらう。

 

補助金とか出したっていいと思う。

 

感染対策をした上での優良店利用の特典とかも

あってもいい。

 

グルメサイトにも各店舗の紹介ページに

感染対策に対する評価項目を作って

ランキングにするとか。

 

 

テレビやネットテレビ、ブログやSNSサイトの運営者にも

感染対策をしている優良店の利用を促したり、

アスリートたちを応援したくなるような番組や特集を作ってもらう。

 

うまい店を紹介する番組でも、

優良店の特集や

テイクアウトやお取り寄せの特集をしてもらうとか。

 

一方で、報道系の番組で、

「感染対策をしているのに報われない状況ではつらい」という

お店の声や生産者の窮状を取り上げる。

 

 

オリンピック出場選手をはじめ、

現役引退問わず、多くのアスリートたちを取材して、

今の想いや不安、複雑な心境を正直に語ってもらう。

 

スター選手のファンにインタビューをして、

「感染対策をすることが選手への応援になる」

みたいなメッセージを発信する。

 

 

もっといろいろできると思う。
 

 

政府が要請をしたらアウトな部分もあるかもしれないけど、

そこは公式な要請じゃなく、お得意の会食で、

「こんなことしたらいいんじゃないかなー」みたいな

夢物語的に話してみるとかね。

 

 

 

 

今、オリンピック開催に反対している人たちも、

多くの人は

オリンピックそのものを反対しているわけじゃない。

 

 

選手たちには活躍してほしいし、応援もしたい。

みんなで盛り上がりたい。

経済効果だって期待できて、

苦境に立たされているお店や生産者や企業だって助かってほしい。

 

そういう気持ちはあるだろう。

 

『感染防止と経済活動の両立』と同じように、

『感染防止とオリンピック開催の両立』。

 

「みんなでそれを実現しよう!」

そういうムードを作り上げる。