PARIS Style 花とカリグラフィーレッスン 〜クリスマス編〜 | 働きながらフランスへプチ留学⭐︎私を再発見、ふらっとフランス
気持ちの良い秋晴れの一日
都内にある閑静なスタジオで

『パリスタイル』という同じテーマを掲げて活動されている

カリグラファーのSawaさんと
フローリストのHiromiさんの
コラボレッスンに参加してきました。


テーマは  "Noël (ノエル)"
ノエルとはフランス語でクリスマス
のこと。

お花とカリグラフィーで
クリスマスを演出✨ 

高揚感のある作品に仕上がりそうで
スタートの時点から楽しみで
なりません!
ところで
『パリスタイル』って
どんなスタイルだと思いますか?


パリ由来のお花?書体?
又は技術?

それも充分な要素と思いますが
お二人のお話からは

" 自分の心地良さを探して

自分の個性を生かすこと "


フランス文学、お花、 
カリグラフィー、スウィーツ
などに自由な発想が生かされている
という共通点があることから


『パリスタイル』と呼んでいる
のだそう。 なるほど!


お二人の生き方にも、そんな
『パリスタイル』が随所に生かされていて、正にパリジェンヌ。


(パリジェンヌ的な生き方については
こちらの記事も参考にしてみて
くださいね。)
 
左からHiromiさん、Sawaさん

Hiromiさんは福岡『ル マニョリア』のフローリスト。

Sawaさんはカリグラフィの先生。
現在パリに在住されています。
前半、カリグラフィーレッスンでは
テーマ Noël (ノエル)に合わせた
フレーズ 

"Le Magic de Noël "
(ノエルの魔法)

をクリスマスカードに書いて
いきます。


1700年代後半から1800年代前半に
フランスで書かれていた書体、

なかでもSawaさんがインスピレーションを受けた書体の中から二つをピックアップして

美しい世界観をクリスマスカードに
表現していきます。


一枚の紙の上で、二つの書体の良さが生きるフレーズを選び

パリスタイルのクリスマスの世界を
楽しむために作られた、Sawaさんの
オリジナルのレッスンです。

お手本。

伸びやかな流れのフレンチ草書と
キリッと引き締まったブリゼ体との
バランスが美しい!

『フレンチ草書』はフランスのロンド体と、日本の草書体の流れや感覚が似ていることから、日本の生徒さんに分かりやすいようにSawaさんが命名された造語だそう。

フランスと日本の書体の融合、
興味深いですね!

レッスンでは、テキストで書き順をなぞりながら練習したり、本番も下書きがあるので、初心者でも安心して参加できるのが嬉しいところ。
ヴィンテージの鋳型スタンプで型押しされたシーリングや文字が、トラディショナルな雰囲気を醸し出しているところがお洒落なオリジナルテキスト。

小物合わせもカリグラフィーの楽しいところなのですね。
まずはペン軸をペンの先に
差込みます。
ゴールドのパウダーインクを
たっぷりめの水で溶いて準備完了。
筆にたっぷりのインクを含ませたら
ペン先においていきます。

Sawaさんによる
デモンストレーション。

書き込む音も、カリグラフィー特有。
カリカリッ、サーッという音とともに
流れるような文字。

ペン先に圧力をかけると文字は太くなり、緩めると細くなります。

紙にペンを当てて線を引きながら
どのような文字を書きたいかによって調整していきます。

心地よい集中力が
心をシンと静まり返らせてくれます。
テキストのお手本をなぞって
練習していきます。

Sawaさんからのアドバイスは…

◎ 姿勢を正して座る

◎ 細かいところはちゃんと
とめることが大事

◎ カーブのところはとめずに
一気に書く

◎ インクが余白にとんでしまったら
乾くまで待ってから、カッターで削る

参考にしてみてくださいね。
カリグラフィーレッスン二回目でしたが、練習を終えて本番まで約一時間ほどで作品を書き上げることができました!

濃いブルーの中に浮かびあがる
ゴールドの文字にウットリ。

仕上げは、カードの枠を筆を使って
ゴールドで色付けして完成です。

枠を塗るときは、上から下へ
筆を滑らせましょう。
お次は…

Hiromiさんのキャンドルを使った
クリスマスアレンジのレッスン


Hiromiさんのブーケアレンジは
ファッションでいう色や素材合わせと同様に、色と花材の組み合わせが
とってもオシャレ✨


パリ滞在中に見かけたパリジャンの
ベージュの着こなしが印象深く、参考にしているというお土産話をうかがいながら、レッスンの説明が始まりました。
花材は

○ 檜葉
○ グリーンアイス
○ アイビー
○ 檜の実付き
○ リシアンサス(トルコキキョウ)
○ グロリオサ

グロリオサ、なかでも白は大変希少なお花なのだそう。
キャンドルはフランス老舗のメーカーシール トゥルードン(CIRE TRUDON)

フランス、ルイ14世国王の時代から
王室御用達だったとか。

ブラウン、オリーブ、ベージュ、
マロンとどの色も素敵です。
まずは花材を適当な長さに切り分けていきます。5cm, 10cm, 15cmなど
ランダムに。

葉の先などは長めに切ってラインを出します。Yの字の部分は淵で切りましょう。
作りたい大きさをおおまかにイメージしたら、キャンドル下のオアシスに、見せたくない部分を隠すように花材を挿していきます。

摘んできたそのままの状態を表現したいので、大げさなくらい高低差を出して動きをつけます。

以下、Hiromiさんからのアドバイスを
ご参考にしてみてくださいね。

◎ 大きめのものは下の方に、そして
深めに挿しましょう

◎ 団子状にならないように
同じ高さに揃えないようにしましょう

◎ 近づかないと見えないような奥行きをつけると、リッチ感がでます

一気にクリスマスっぽくなって
きました!

教室中に植物の香りが広がって
ちょっとした森林浴に。

手に伝わる植物の感触に
とても癒されました。
カリグラフィーレッスンで書いた
カードと合わせて完成です!

カリグラフィーとお花って
本当に相性が良くて惚れ惚れ。。
沢山の作品が並ぶとパーティ会場の
ような華やかな雰囲気ですね。

作品を前にして、幸せなレッスン時間の余韻に浸りながら、皆さんとティータイム。 

フランスで購入された、フランボワーズやダマスローズなど数種類がブレンドされたハーブティーやお菓子をいただきながら和やかな歓談のひととき。

SawaさんとHiromiさんのパリでのお話やそれぞれの活動、自分に集中する姿勢など、皆さん興味深々でした。


後日、早速ロウソクに火をつけて
一足早くクリスマス気分を
味わいました。

お花は一週間ほど持ちますが、
ドライフラワーにしても、他にお花を買い足しても楽しめますよ。