くに楽 2

"日々是好日" ならいいのにね

「日々徒然」第八話

2020-08-05 20:10:15 | はらだおさむ氏コーナー

TV観戦のあとで・・・

 

 三月はWBCやサッカーのW杯アジア予選など、テレビ観戦で日が過ぎた。

 

 “六・三制 野球ばかりで 日が暮れり”と自前の校舎も、教科書もないまま発足した新制中学第一期生のわたしたちにとって、たとえ三角ベースであろうが、木切れのバットであろうと、野球はからだに染み込んだスポーツであった。

 ましてや甲子園球場までは近々の距離、春夏の高校野球はもちろんタイガース主催のプロ野球にもよく足を運んだものであったが、いまはそのむかし、昨今はテレビ観戦もご無沙汰勝ちである。

 

 しかし、WBCとなると話は別、何をさておいてもとテレビにかじりつくことになる。

 戦前の予想に反して、日本は無敗で勝ち進んでいく。

 深夜に及んだオランダ戦などは、入浴を終えてもまだ続いていた。

 対戦相手には大リーガーの現役選手も多く、アメリカは準決勝から新戦力も補強して初優勝を手にしたが、準決勝戦で日本はアメリカに敗れたとはいえ、

互角の試合を演じたのではなかろうか。

地元出身の山田(ヤクルト)や坂本(ジャイアンツ)選手の活躍には目を細めたが、馴染みの少ないパリーグ出身の選手たちの活躍にも感激した。

 侍ジャパンでは現役の大リーガーは青木選手ただ一人であったが、次回の大会では大リーガーといえど選別の対象になるのではとも思えた。アメリカのグラウンドが決勝リーグの舞台になるのなら、事前の練習試合などはどんどんアメリカで実施して現場の“土”に慣らした方がいいのかもしれない。

 その意味で大リーガーの先駆者・野茂投手の業績に敬意を表せねばならぬし、イチローやマツイの実績がそのあとに続く日本の選手たちを鼓舞し、励ましていることになる。

 

 サッカーでは出ても出なくても、本田のことが話題になった。

 ましてやガンバの今野が、本人も代表選出に戸惑うくらい久しぶりの出場であったが、試合に出ると適時・適所で大活躍、最後は貴重な追加点をあげてロシア大会へ一歩前進させた。 

 50歳にして現役、先日もゴールをあげた三浦知良は「日経」のコラム<サッカー人として>で次のように述べている(3月31日)。

 「最近の風潮にある、決めつけは良くない。『試合に出ていないのに代表に呼ばれるのはおかしい』はおかしい。・・・GK川島永嗣選手があれだけ輝けば『クラブで出てないのに・・・』という議論、しぼむでしょ」(「試合勘」代表では別物)。

 アウェイで勝ったことのないUAEに快勝して、気が緩んでいたわけではないだろうが、ホームでのタイ戦は4-0で勝ったもののタイの気力は勝っており、4-3でもおかしくないゲーム展開であった。 

 この試合 先発出場した香川と岡崎は久しぶりにネットを揺るがし、代表戦が終わった後も好調を維持しているようだが、後半ゲームに出た本田はなにか空回りしているようでまだ本調子とはみえなかった。

 長谷部の怪我ではじめてキャプテンマークを巻いた吉田麻也は、ブログで「出番減本田の逆襲を信じる」と書き、好守備を見せて健在ぶりをアピールしたGK川島も「追い込まれてから強い」と本田の復調を期待している。

 

 わたしのサッカー観戦歴も十余年になろうが、W杯南アフリカ大会(2010)ころからTV観戦も熱が入ってきている(時差の関係で深夜が多い)。

 オシム監督の急病で二度目の采配を振るうことになった岡田監督のもと、日本はベスト16の9位という好成績をあげているが、どの試合であったか中村俊輔と本田の「フリーキック事件」があった。代表選では8年先輩の中村に対し本田が執拗に「オレに蹴らして欲しい」と迫り、結果は中村が蹴ったが相手ゴールキーパーの好守備に阻まれ不成功に終わった。以後代表チームで両者のポジションは変わって、その得点数は本田36に対し中村の24となっているが、年はとっても中村のJリーグにおけるフリーキックは相変わらず華麗である。

 ちなみに「W杯日本選手得点ランキング」を見ると、1位は東京五輪(1964)以降活躍の釜本邦茂(ヤンマー=ガンバの前身)75点、2位三浦知良55点、

3位岡崎慎司50、5位本田圭介36、6位香川真司28、9位中村俊輔24(以下略、3月末現在)となっている。釜本選手は東京五輪でチーム8位、68年のメキシコ五輪では同3位(銅メタル)と大活躍された。日本もそろそろロシア大会では上位を狙う位置を確保して、つぎの東京五輪では入賞を期待したいものである。

 

 サッカーの話題をもうひとつ。

 【ロンドン共同】(「神戸新聞」4月1日)は、2026年開催のW 杯の大陸別出場枠をFIFAは拡大することで合意したと伝えている。

 全体枠増は16であるが、アジア枠は4.5から8とほぼ倍増した。

 アジアのサッカー人口とスポンサーの多さを反映したものとみられている。

 昨年中国企業は協賛会社の最高ランキング「FIFAパートナー」を獲得したとみられており、中国におけるサッカー人口の増大とその白熱ぶりを反映しているものと思われる。

 FIFAの国際ランキングでは48位以内に入るのはアジアでは韓国とイランのみであるが、この2~3年中国の倶楽部チームに招聘される外国人選手は増えており、その実力はとみに向上、日本や韓国のクラブチームも苦戦するケースがふえている。

 中国のナショナルチームは3月末で日本とは異なるAグループで5位ながらも1勝2分4敗と健闘しており、今回のアジア枠増加の9年先にはその恩恵を受けるポジション入りを狙っているものと思われる。

 もう予選で日本とかち合って負けたとしても、暴動化してうっぷんを晴らすことはないだろう。

 これからは双方のクラブチームで選手の往来は活発になるだろうし、交流はもっと頻繁になるものと思われる。

巷間で話題になる本田選手の、中国足球倶楽部への移籍はないだろうが・・・。

                            (2017年4月5日 記)

 

 

 



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