第60回東京河川改修促進連盟総会、及び促進大会が練馬文化センターで開催され、町田市議会建設常任委員長として出席しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年の豪雨災害では短時間で今までの想定を超える集中豪雨が広範囲に瞬間的に発生する傾向であり、瞬間豪雨量は30年前と比べ1.7倍も増加しています。

 

 

 

 

 

水害や土砂災害のリスクが高まっている背景には、気候変動による大雨や豪雨の発生のほかに、都市化の影響があるとも言われています。

 

 

 

 

内閣府の資料によれば、日本においては過去10年間(平成21年~平成30年)に実に97%以上もの市町村で水害・土砂災害が発生しています。

 

また、次々と発生する積乱雲が列をなし、組織化した積乱雲群が同じ場所を通過・停滞することで、線状に伸びた地域に大雨を降らせる「線状降水帯」による豪雨災害も着目されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町田市においては、効率的・効果的に浸水対策を進めるため、浸水履歴を考慮した雨水管整備をすると同時に、

 

鶴見川の護岸改修や、境川の治水対策として、新たに「境川金森調節池」・「境川木曽東調節池」の2ヶ所の地下調節池を東京都整備で進めているところです。

 

 

 

 

 

豪雨災害は広域に及ぶことから、町田市単体で考えるだけでなく、国及び東京都、政府に対して東京都全域の河川流域市区町村と一体となった整備促進が重要となります。

本大会を契機に、暮らしを守る総合的な治水事業の強力な推進と、必要な財源の確保をお願いします。

 

 

 

 

 

~ 以下に本日の河川大会で東京都民の総意として採択された「大会宣言」と「決議文」を記します。 ~

  

 

 

 

~『大会宣言』~

 

 いまだ記憶に新しい「令和元年東日本台風」では、記録的な豪雨により東日本各地で河川の氾濫や土砂災害が発生するなど甚大な被害をもたらした。東京都においては、25区市町村で大雨特別警報が発表され、7河川で溢水するとともに内水氾濫も合わせ、国管理河川の多摩川でも溢水による浸水被害は61棟であり、防災・減災対策の必要性を再認識させられたところである。

 

 地球温暖化に伴う気候変動の影響により、今後も水災害の激甚化・頻発化が予想され、増大する災害リスクへの対応が求められている。このような状況の下、東京都においては、平成29年に設置した「東京都管理河川の氾濫に関する減災協議会」等により、区市町村をはじめとする関係機関と連携しながら、減災への取組の強化を進めているところであるが、特に河川や下水道等の管理者が行うハード対策は、治水対策の根幹であり、一層の加速化と充実強化ぎ必要である。

 

東京都では、平成24年11月に目標整備水準を引き上げ、年超過確率20分の1に対応することを目標とし、護岸や調節池等の整備を行うなど安全度の向上を図っている。

 

しかし、国の財源は依然として厳しい状況が続いており、被災地への対応や老朽化したインフラ更新等への支援はもとより、予防的な対策として加速度的に実施すべき河川整備や下水道整備に対する十分な予算配分が必要である。

 

 厳しい財政状況下においても、治水対策に必要な財源を確保し、東京全域の河川改修や下水道整備を早期に実現し、安全で潤いがある豊かな生活環境を築くことこそ、本連盟が長年にわたり訴えてきた最重要課題であり優先すべき施策である。

 

 ここに東京河川改修促進連盟促進大会を開催し、14区21市2町1村の各地域の住民は、その総意をもって。国会及び政府並びに東京都に対し、東京全域の河川改修の早期実施など、治水対策の促進を強く要望し、この実現に邁進するものである。

 

令和4年8月9日

 

東京河川改修促進連盟促進大会

 

 

 

 

 

 

 

  ~『大会決議』~

 

我々は、水害をなくし「安全で豊かな住み良い生活環境」及び「水と緑豊かな潤いあふれる水辺環境」の創出を図るため、ここに、東京河川改修促進連盟促進大会を開催し、その総意に基づき、国会及び政府並びに東京都に対して、次の事項を強く要望する。

 

   記 

 

一、激甚化・頻発化する豪雨から都民の命と暮らしを守る総合的な治水事業の強力な推進

 

一、目標整備水準に対応した河川整備の早期実現

 

一、内水氾濫に対する下水道整備の推進

 

一、水と緑豊かな潤いあふれる水辺環境の整備

 

一、迅速な避難に資するためのソフト対策の強力な推進

 

一、都市河川改修及び下水道整備の推進に必要となる財源の確保

 

以上、決議する。

 

令和4年8月9日