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自由と無法 イーロン・マスク氏の民主主義

Twitter買収後、この世界の皇帝の座に鎮座ましますイーロン・マスク王。
名君の改革か?暴君の独裁か?様々な懸念を巻き起こし、多くの社員を解雇し、また、慰留を期待した”賢い人たち”も彼の元を離れている。現在7500人いた従業員は2000以下に。


個人の地位承認のブルーバードを、金銭で(月額8ドル)で販売し、Twitter上では、なりすまし天国。中には株価を暴落させたフェイクツイートも。


そこに来て、予てから噂されていた、トランプのアカウント凍結を解除を発表した。

ツイッター社を10月末に買収した米起業家イーロン・マスク氏は19日、ドナルド・トランプ前米大統領のアカウントの凍結を解除した。利用者へのツイッター・アンケートの結果、回答者が僅差で凍結解除を支持したからだという。


マスク氏は「人々の声だ」として、凍結解除を発表した実際は、ラテン語で「人民の声は神の声」と書き込んだ。トランプ氏のアカウントを復活させるかどうか二者択一で尋ねたアンケートで、ツイッター利用者1500万人以上が回答し、51.8%が復活に賛成していたという。


ただし、トランプ氏はこれに先立ち、ツイッターに戻る「理由が見当たらない」と述べていた。


ツイッター社は昨年1月の連邦議会襲撃事件を受けて、「暴力行為をさらに扇動する恐れがある」として、トランプ氏のアカウントを凍結していた。


ツイッター社、トランプ氏の個人アカウントを永久凍結 各社がSNSパーラーを凍結や削除(2021年1月)
トランプ氏、新ウエブサイト立ち上げ フェイスブック監督委は凍結支持(2021年5月)
フェイスブック、トランプ氏のアカウントを2年間凍結(2021年6月)
マスク氏、トランプ氏のツイッターアカウント凍結を撤回の意向(2022年5月)
議会襲撃事件では、2020年大統領選でジョー・バイデン氏が勝利したという結果を上下両院が認定している最中に、トランプ氏の支持者たちが議事堂に侵入し、議事を妨害。バイデン氏の当選認定を阻止しようとした。事件では民間人4人と警官が1人、死亡した。


ツイッターで数千万人のフォロワーがいたトランプ氏は、大統領在任中も多くの政策や人事をまずツイッターで発表するなどしていた。アカウント凍結後は、独自のソーシャルメディア「Truth Social」を立ち上げた。


トランプ氏は今月15日、2024年大統領選に出馬すると発表したばかり。他方で米司法省は18日、トランプ前大統領に対する刑事捜査について、特別検察官の任命を発表した。


ツイッターで相次ぐ変化
マスク氏は10月27日に総額440億ドル(約6兆4000億円)のツイッター買収取引を完了させた後、それまでの役員をはじめ多数の社員を次々と大量に解雇するほか、矢継ぎ早にさまざまな変更を実施している。この間、大手企業が広告を停止したほか、多くの従業員が解雇されたり退職したりと、混乱が続いている。


ツイッター社は18日、オフィスを週明けまで一時的に閉鎖すると従業員に伝えた。しかしマスク氏は同日、「実際にソフトウェアを書く」エンジニアたちをサンフランシスコの本社に集めた後、「ツイッター本社コードレビューを出るところ」として、ホワイトボードに描かれたシステム関連図や、集まったスタッフの写真などをツイートした。続けて、トランプ前大統領のアカウント凍結を解除すると発表した。


これに先立ち、16日付のワシントン・ポストによると、マスク氏は同日、「ハードコア」に「長時間働く」と「誓う」か、応じられない場合は3カ月分の解雇手当と引き換えに辞めるか、17日までに回答するよう求めるメールを社員に送った。これを受けて、多くの社員が退職を選んだとみられており、匿名を希望する元従業員はBBCに、「様子がはっきりすれば、残るのは2000人以下だと思う」と話した。
マスク氏の買収前、同社の社員は約7500人だった。加えて多くの契約社員も雇っていたが、その大半が解雇されたとみられる。


こうした事態に、担当者不在のためツイッターのシステム保守が続かず、機能しなくなるのではないかとの懸念が飛び交っている。これに対して、マスク氏自身は「最も優秀な人たちが残っているので、それほど心配していない」とツイートしていた。


(英語記事 Musk reinstates Trump's Twitter account)


一体何がしたいのか?彼はトランプが巻き起こした、フェイクニュース・陰謀論・差別発言の横行、の社会を、真の自由と感じ、その後押しを目指しているのか?
弱肉強食、声の大きいもの、恥知らずに自分の情動・弱者たたき・僻み、を公共の場にタレながすことが、彼の目指す言論の自由の広場に溢れる場となる。
当然、良識ある企業は、広告を取り下げるのは当然だ。


屁理屈で民主主義を曲解し、”利用者へのツイッター・アンケートの結果、回答者が僅差で凍結解除を支持した”とし、「人々の声だ」と得意げに謳い上げるが、こんな杜撰な調査で、公平公正な多数決とは言えない。世論調査で政権を決めるような大雑把。
まあ彼は、自由の擁護者、言論弾圧の解放者、トランプは社会から攻撃を受けた殉教者、と位置付ける。



ただ彼の自由のための戦いは、彼が計画していたものとは違っている。トランプが自分のうい線する候補で中間選挙を席巻し、その盛り上がりの中、大々的にに次期大統領選立候補を表明する計画が、狂っているのに、本人は止まらず、周囲の止めるのも聞かず立候補を表明してしまった、その感覚に似ている。


類は友を呼ぶ、なんだろうな。認証マークブルーバードの月額8ドル販売も、スポンサー無し構想によるようだが、結局、自分(とトランプ?)以外のマネーパワーを許せない、独立採算で独裁できる機関にしたいという感じがしてならない。

、440億ドル(約6兆4000億円)をやーめた!!と放り出して、払った額の損失回収に腐心し、捨て台詞を残して、新しいおもちゃに手を伸ばす、いい大人がそんなことはしないだろうけれど、そんな未来を考えてしまう。


トランプが大統領時代、人々は、ビックベビーと呼んでいた

イーロン・マスクはさしずめ、幼稚園児。飽きっぽく我がまななKid


人が集まれば、利害の衝突が必ず起こる。それを共存に導くのが法であり、また話し合いを基調とするその制定だ。それを民主主義といい、その努力を続けている。自由と無法は違う。
検証をこない、結果が出ていても、選挙結果を認めず、”選挙が盗まれた” ”不正選挙だ”
といい続け、人々を煽りて、米連邦議会襲撃事件に至った。そのひとつのツールとしてSNS 特にTwitterがあったためトランプのアカウントを「永久停止」に至った。その過程や理由に対する考察や意見交換もなく、単純な二択、ボタン一つで行なった多数決により、自分のしたいことに沿う結果を誘導し、それを民主的と言い切るマスク氏は、語るに落ちている。




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