トバゴ島旅行の余韻もまだ冷めやらぬ今年の仕事始めの日の夕方。
夫によって、だいぶ前から恐れていたニュースがもたらされた。
曰く、「ついに日本に帰国だってさ。」
トリニダード・トバゴ(以降T.T)生活も、この1月で丸3年。
アメブロさんがこんな過去記事上げてきて、いつ帰国になってもおかしくない状態ではあったんだけれどね。
そんなわけで、残り少ないT.T生活。
やり残しや心残りはないかと考えていたところ、T.T人の友人から「ハイキングに行こう」とお誘いを受けた。
日が高く登って暑くなる前に歩き終わるように、日曜日の早朝まだ暗いうちに家を出て、向かうはマウントプレザント。
なんでも、昔墜落した飛行機の残骸を見に行くコース(片道約1時間)なのだとか。
駐車場脇の広場に生えている「この〜木何の木、木になる木」のコマーシャルに出てくるような大木の側を通り、
ガイドさんに率いられた一団が歩き始める。
ブッシュに入った途端に結構急な上り坂。
(写真は降っているところだけれど、こんな斜面を登り続ける)
歩き始めて30分もすると、息は上がるし足は重くなるし。
周りの景色を楽しむ余裕もなく、2歩先くらいの地面を見詰め黙々と歩く。
40分くらい(?)歩いたところで、私が堪らずに「ここでリタイアするから帰りに拾って!」と泣きを入れるも、
ハイキングに誘ってくれた友人(元T.T軍人)は許してくれず。
「大丈夫!もう少しだ!ゆっくりでいいから進もう!よし、ここで止まって深呼吸を5回だ!(す〜・は〜・す〜・は〜)」
・・・ああ、きっとT.T軍の新兵たちもこうやって訓練されたんだろうな〜。(遠い目)
でも、お陰様でなんとか上り坂を登りきり、
(思わず「Woo! I made it!」って叫んだよ。)
今度はロープ伝いに急斜面を降りて、
(この写真は飛行機に向かって下っている部分ですね)
ついに飛行機のところまで到着!
この飛行機は、1975年にブラジルに向けてT.T上空を飛んでいた時、悪天候に見舞われて、
パイロットが雲の上ではなく、雲の下を飛ぶコースを選択して飛行していたところ、気がついた時にはすぐ目の前に山の斜面が迫っていて、避けきれずに墜落したのだそうだ。
パイロットの腕が良かったのだ、運よく飛行機の頭の部分がクラッシュしただけで
客室などの胴体部分の損傷は少なく、死亡事故にはならなかったらしい。
そんなわけで、以前は機内の設備などほぼそのままに残っていたそうなのだが、時が経つにつれてここを訪れたハイカーたちが機体の一部を「お土産」に持ち帰ったため、保存状態は悪くなる一方のようで、
今は、機体脇には看板にこのような看板が掲げてある。
(「機体に座ったり、登ったり、機体の一部を取ったりしないでください」)
機体周りでガイドさんから説明を受けたり写真を撮ったりした後は、気分も新たに復路にアタック。
「通りゃんせ」とは逆に、往路では泣きを入れるほど苦しんだが、復路はほとんどの行程が下りなのでさくさくと歩くこと約30分。
(途中、気が緩んですっ転んでみんなに笑われたが、運よく写真に収められずに済んだ! )
8:30amには、参加者全員無事広場に到着。
私がグループの足を引っ張ったにもかかわらず、往復で1時間半のなかなか良いペースで踏破できたと、ガイドさんからお褒めの言葉をいただいたよ。
その後は、誘ってくれた友人の家に行ってT.T料理(オクラ・ナス・ソルトフィッシュ・ピタパン)の朝ごはんをみんなで食べて、お昼前には帰宅。
午後?
夫婦そろって使い物にならない状態だったよ。
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