空虚(くうきょ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 自分の居場所・・例えば、自宅。例えば、職場。あるいは、学校など。自分の居場所があるということは、心を満たしてくれる空間があるということです。

 

 時間の経過とともに、自分の居場所は変わってきます。言ってみれば、今迄の居場所がなくなって、新しい居場所ができる。そんな事ですが、今迄の居場所がなくなる時は、心の中に、隙間風が吹くような空虚(くうきょ)感に捕らわれる事もあるでしょう。空(くう)とは、何もない、空にする等の意味。仏教では、因縁の作った仮の相で、実体のないことを意味します。また、虚(きょ)とは、中身が無い、邪心を持たない、油断等の意味となります。

 

 即ち、空虚(くうきょ)とは、一言でいえば、実体のないこと。

 

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 “空虚“に似た言葉に、“虚無“があります。実は、この空虚や虚無といった感覚を覚える時の人の心は、実体のない何かに、心揺さぶられ、怯えている時ではないでしょうか。

 

 人の心は、環境変化に敏感に反応し、こうした不安定な心理を生むこともありますが、心配ご無用。それは、生きている証拠。人は誰でも同じ。平常心で生きましょう。