■2日目 ー 2012年5月6日(土)

●おだやかな朝
昨日で、今回の巡拝も打ち止めとしたので、ここからは帰るだけ。
その為、何時に起きるとも決めずに目覚めたときに起きようと決めていた。
それでも6時過ぎには目が覚めてしまった。

しかし、自転車遍路に来てこんなにゆっくりとした朝を迎えたのは初めてだ。
今回は3日間晴天だと言うことがはっきりしていたのでガスコンロは持ってこなかった、

でも、こんなにゆっくり出来るならば、朝のコーヒーを入れるために持ってくれば良かった。
私の近くでバイク遍路氏が寝ていたようだが、私が起きた時には出発していた。
今回は夜寒くて寝られないと言うことはなく、ダウンの寝袋では少々暑かった。
夜寝ていて寒いというのが一番耐えられないので、やはりダウンの寝袋は外せない。
ゆっくりと片付けと周りの掃除をして宇和島に向けて出発した。

●宇和島までの休憩場所 ーキャンプが出来そうな所ー
ここから宇和島までもキャンプが出来そうな公園等があった。
須の川から800m先の鳥越トンネルを抜けて、津島町に入った海岸沿いの「ふれあい公園」は景観も良く、広い東屋とトイレもあるので、キャンプには良いところだ。
ここから大場の鼻トンネル・嵐坂トンネルと2つトンネルを抜けてすぐの嵐坂ポケットパーク「風園」というところも東屋が3~4つとトイレも有り、きれいなところ。
この2つのトンネルの中間辺りにスーパーもあった。
6km先まで行くと岩松町になり、コンビニ・コインランドリー・スーパー・津島の湯とそろっているし、町も賑やかだ。
ここから宇和島市街に近づくにつれ道が混雑し始める。

  

左(上)…ふれあい公園 中/右…嵐坂ポケットパーク「風園」


●途中で荷台が壊れる ートラブル!ー
松尾トンネルまでの坂の登り口で、ガチャガチャと後ろから音がしたので止まってみてみると荷台が落ちて、荷台に積んでいたテントとカッパが落ちていた!
テントの外袋は後輪で擦ってタイヤの形に破け、荷台は根本から折れていた。

 

軽量な荷台で使えるかと思ったが、結果はご覧の通り…

テント1.5kg・カッパ300g・計2kg未満の荷物で壊れるのだから、多分、耐荷重は1kgがいいところの、あまり耐久力のない荷台だったんだろう。
とりあえず荷台が無くなったので、テントをどうやって積もうかとあれこれ考えた末にバックパックのヘルメットホルダーに入れ込んだ。

今回の装備。テントとレインポンチョのみを荷台に、寝袋・着替え他は25のバックパックに入れていた。

バックパックだけだと重さの負担は感じなかったが、テントまで一緒に背負うと足・腰・膝と痛めていた状態だとかなりグッと来る重さだ。
帰るだけだったので、先を急いでないからよかったが、遍路中だったら焦って、気がめいってしまっただろう。
このまま100km走るとすれば体は本当にガタガタになったかもしれない。

●急に食欲が… ー宇和島で餓鬼にとりつかれる!(^_-)?ー
今日は、キャンプ場を出るときにカレーパンを1つ食べただけだった。
今回は何となく食欲がいまいちで、昨日お風呂で体重を量ったら、たった2日間なのに4kgほど減っていた。
前回、徳島~足摺~高知と4日間400kn以上走り、おまけにきつい山道も多いコースだったのに、なぜか1kgほどしか減っていなかったのに・・・。

多分、前回よりも暑かったし、一日辺りの走行距離も多く、時間も長かったからだろう。
しかし、宇和島市内に入ってからは、いろんな店の看板を見るたびに「あ~おいしそう」と、無性におなかが空いてきて食欲が猛然としてわいてきた!
何か食べたいが、乗る予定の電車まであと30分。

帰りを急いでないが、乗り遅れたら1時間以上待たなければならないから食べている暇はないか…と見ぬふりして進んでいたが、飛び込んできたのは「すき屋」の看板!
ここなら、宇和島駅まであと2~3km・約5分、注文して食べあげるまで10分、駅について自転車をたたんで5分、10分の余裕有り!と瞬時に計算!
牛丼大盛りと卵セットを注文し、掻き込むように食べて宇和島駅に急行!
計算通り発車時刻までは10分以上の余裕があった。

ここから八幡浜駅まで輪行し、八幡浜港からフェリーに乗って帰る。
今食べたばかりなのにもうおなかが減っている。

宇和島名産ジャコ天を買って電車に乗った。
どうも宇和島市内に入ってから餓鬼にとりつかれたようだ(^^;)
この宇和島駅はJR土讃線&予土線の始発&終着駅なので、すべての列車はこのホームで行き止まりになっている。
こういうおもしろい駅が見らることは珍しいことだ。
私の乗る車両の前には、この路線で一番人気のアンパンマン列車が停車しており、それも、赤・青・黄の3両編成なので、珍しいかもしれない。
…って、別に鉄道には興味はないのだが、なんか四国に来るたびに、私は鉄オタになってきている気がする(^^;)

  

宇和島駅に停車していた赤・青・黄のアンパンマン列車  
   

●フェリーに乗って九州に帰還
八幡浜港に着くと、連休のためにフェリーに乗る車で満杯。
私は車ではないので、いくら多くても乗れるが、次の便の乗船待ちの車も沢山いるようだ。
同じ港に向かって、すぐに出航する宇和島運輸フェリーと1時間遅れで出るオレンジフェリーのどちらに乗ろうか迷った。
と言うのも、いつも四国巡拝の食の締めは、私の大好きなオレンジフェリー名物「アオサうどん」、これを食べずには何となく締まらない気がするからだ。
アオサうどん」に後ろ髪を引かれるような気持ちながらも、待つのが面倒だったので、「今回は宇和島運輸の方に乗った。
出港するときに気づいたのだが、港の横にキャンプできそうな公園を作る工事をしていた。
東屋・トイレ有りで、前泊する場合は、ここでもいいかな…と思えた。

 

工事中の公園…2年後には↓のような公園が完成した。

八幡浜みなっと

出港して海を眺めながら思い出したのが、今話題の原発。
そう、右手の島を2つぐらい過ぎた三崎半島の根本に伊方原発があるのだ。
私の住む大分県も、先のような東北大地震が来れば、被害を被ること間違いなし。
大震災以前はそういったことにはあまり興味が無く、ここに原発があることすら知らなかった。
しかし、昨年の大震災を見てからは人ごととは思えなくなり、ゾッとした。

この国の役人は、いつから今のように無責任になってしまったのか・・・。
良し悪しにかかわらず、国を思い、命をかけてこの国を築いてきた歴史の中の偉人達の嘆きが聞こえてきそうだ。
幕末、新撰組や西郷隆盛・坂本龍馬等々といった獅子たる人物がいたが、そんな気根のある若者もいない世の中になってしまった気がする。
みんな、ただ我利欲のみを追い求めて生きているだけのような気がする。
海を眺めながらそんなことを考えていると無性に腹が立ってきて、おなかが減ってきた(笑)。

どこで取り憑いたかわからない餓鬼はまだ満足していないようだ。

宇和島運輸名物「ジャコ天弁当」とカップ麺を買って食べた。

今回締めの食事…じゃこ天弁当

500円と安いのだが、私的にはオレンジフェリーの「アオサうどん」の方が好きだ。
フェリーの中は人であふれていて、客室の座敷の方には上がれなかったので、ロビーやデッキで2時間半ほどの航行時間を過ごした。
こうして今回の遍路は無事終了。
今回は天候には大変恵まれたが、足・腰・膝を負傷しての帰還となった。
それと深酒にも翻弄されてしまった(^_^;)
また、下の加江での歩き遍路氏との会話から色々と気づかせてもらった。

旅は人との出会い・ふれあいというのが一番楽しい。
どんな出会いやハプニングがあるのか楽しみだ。
やっぱ、どんなにつらい目にあってもそれだからこそ遍路はやめられまへんな~ (^o^)v

 

■実走記録 実走距離=28.9km

須の川キャンプ場07:55分発 …27.2km/1:52分… 09:47分着JR宇和島駅10:03分発 ~鉄道輪行/53分~ 10:56分着JR八幡浜駅11:02分発 1,7km/5分 11:07分着八幡浜港11:45分発 ~フェリー輪行/02:25分~ 14:10分着臼杵港

 

 

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