2020年09月06日

昔話「総持院の疣とり辨天さま」 (続 つくで百話)

花0906。 「最大級の警戒を行い…」と言われる続ける台風10号の影響で,東からの強風・暴風の吹く,天気のよい日でした。
 被害の出ないことを願います。



 新型コロナ禍の“これから”について調べたり考えたりするなかで,思い出した“般若心経の言葉”があります。
 「度一切苦厄」という言葉です。
 観自在菩薩が「あらゆる苦しみや災厄から救われる道を示された」という意味です。
 「度」とは,渡る,渡すの意味で,「迷いの世界から悟りの彼岸に渡る」ことです。
 そして,この言葉も。
○ 苦しみがなくなるということは,苦しみを生かしていくことができるということ
○ 苦しみがなくなるのではない 苦しみでなくなるのです
 “”を生かし,“”を創っていきたいと思います。



 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「昔話」の項からです。
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    昔話「総持院の疣とり辨天さま」   田原  鈴木彦十郎

 西田原の総持院境内にある観音堂の左側に,古色蒼然たる池があります。この池の中央に八平方メートルくらいの中島があります。この島に,高さ一,二メートルくらいの石垣の台が築かれ,その上に,高さ一メートルの石祠があって,この中に鎮座ましますのが,総持院の疣とり辨天さまであります。
 この疣とり辨天さまは,昔は,総持院から,少し離れた西の洞におまつりしてありましたが,先住加藤麗州師の時代に,現位置に,おうつし申しあげたのであります。顔面,その他,体のどこかに疣がある人々が,この辨天さまに,お願をかけて,お池の水で,疣を洗って「疣をおとりくださいましたら赤い糸を差しあげます。」と申しあげて,家へかえりますと,疣は,コロリと落ちたということでした。
 この噂が,村の内外に伝わりましたので,近郷近在から,疣になやむ大勢の娘さんたちが,詰めかけて賑わった時代もあったときいております。
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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)作手
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