2024年04月20日

『成瀬は信じた道をいく』(宮島未菜・著)

鯉のぼり0420。 2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の続編となる『成瀬は信じた道をいく』(新潮社・刊)です。
 この図書の紹介記事は、
『成瀬は天下を取りにいく』の成瀬が帰ってきた!
との書き出しで、彼女に魅せられ、成長(?)した成瀬あかりに早く出会いたいと本を開いたことを書いていました。
 成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
 「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!
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成瀬は信じた道をいく [ 宮島 未奈 ]
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 主人公 成瀬あかりは、何でも軽々こなしながらも、威張ったり鼻にかけたりせず、他の人が予想のつかない思考と行動で、我が道をゆきます。
 前作で、滋賀県大津市膳所駅近くに住み、西武大津店閉店と聞けば夏休みを捧げて通いローカル番組中継に映り、漫才コンビ「ゼゼカラ」を組んでM-1に出場し、お祭りの司会も引き受ける、地元愛の強い姿が描かれました。

 それに続く本書は、「膳所から世界へ!」と舞台に立ったゼゼカラに心をつかまれた小学4年生の話から始まります。
 京都大学を受験し、合格した成瀬、そしてお父さん(慶彦)が…。受験で出会った高知の浪人生と…。
 大学生の成瀬がアルバイトするスーパーで出会った(?)主婦が…。
 びわ湖大津観光大使となった成瀬は…。
 大晦日の朝、姿を消した成瀬が向かったのは…。

 大学生となった成瀬は、地元(膳所、大津)から飛び出し、東京へも…。
 最終話は、“2026年の元旦”、ゼゼカラの相方 島崎と神社へお詣りに行き、おみくじを引き、二人で話をするところで終わります。二人は…。

 読み終えて、成瀬の“痛快さ”に酔って(?)おり、成瀬のこれからが気になりました。
 著者はインタビューで
○ 3作目もありそうですね。
・ はい、もう書き始めています。4作目もおそらく。けど、少し時間は空けたいなって思っています。
・ どのように現在の成瀬あかりになっていったか、時間を戻して幼少期の章を書くとかあるかもしれない。
と、第3作を書いていることを明かしています。
 次は、どんな成瀬あかりに会えるでしょう。楽しみです。


   目次

ときめきっ子タイム
成瀬慶彦の憂鬱
やめたいクレーマー
コンビーフはうまい
探さないでください

【関連】
  ◇宮島未奈 (@muumemo)( X )
  ◇宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』特設サイト(新潮社)
  ◇人気青春小説、主人公「成瀬あかり」に中毒者続出! 『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈氏に聞く | 話題の本 著者に聞く(東洋経済オンライン)

  ◇『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈・著)(2024/03/31 集団「Emication」)
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タグ :読書

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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)読書
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