渋谷レコ屋⑮ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

(前回までのあらすじ)

リンク先(全員レコ大好きな方)の山崎さんは、「昨日今日で有金全部レコードにぶち込んだぜ!」と宣言し、

 

はたまた『我が人生は、音楽と共に』の実験鼠さんは、6070年代UKロック好きの垂涎の的をレコ屋の壁から剥ぎ取り、レジに叩きつけるという神をも恐れぬ暴挙を敢行!(ヒエエエェ)。これはいかん!と関東の片隅に眠れる掘り師はキャッシュディスペンサーへ直行&お札をゲット(掘り師のキャッシュレス化は遠い)。そして何を思ったかハロウィーンでバカ騒ぎする連中渦巻く渋谷へと向かった…。

 

で、前投稿の2枚を購入したわけですよ。1枚はUKブルースロックのTen Years After で、前回渋谷D( Rock in Tokyo という名に変更 ) に来た時もあったし、オリジナルとは明記されてなかったけど、値段も値段だしと購入(盤の状態ピンピンでした)。

 

もう一枚は素性の良く分からぬSSWのレコでしたが、試聴したらその歌い方が狂暴そのもので、若き日のジョー・コッカーをゴリゴリにしたようだ!と購入と。珍しく2枚も買えたので、もう今日はここまでかな…と。内容はちょっとショボいですが、ここ数年はこんなものでも見つからなかったんですよ。

 

後は新宿D店でも行って少し周って…と思ったんですが、早くも2枚買ったので久しぶりにあまり行かない大手のH店に行くことにした。H店…渋谷、新宿&吉祥寺に3店舗を構えるゴリゴリの大手ですが、値段がD店に比べて平均的に少し高い(特にレアな帯付き国内盤)…ということで足が遠のいてましたが、昨今のD店での余りの高額化に愛想が付きかけてきて今回の訪問と相成った。

 

D店から歩いて5分も経たず、109の真ん前のH店に到達。店内に入ると…ん?何やらレコ棚の配置がおかしい?壁際にあったはずの6070年代ロック棚が撤去され、店の中央へと移動。代わりにそこには80年代以降&和物が幅を利かせていた。ここら辺は今値段も高等化しているし、オッサン向けのOLD物は奥に追いやられた…という感じか。

 

店内撮影許可を頂いて撮影。お客が多かったのですが、いなくなった隙に(何もしてないのに、なぜか文字が斜めになる…笑)

 

まあまあまぁと中央に移動してレコを見始めると、何と普通の棚に“275円”コーナーがあった!しかも結構な量だ!H店ってどうしても“高い“というイメージがあったけど、マジか⁉と一気にテンションが上がる(因みに店の奥の方にはお決まりのジャンク=100円レコ・コーナーもちゃんとありましたよ)。どんなもんがあるのか…と見てみると、以前自分がD店でヒャッハー!と買っていたUSオリジナル盤系(=ただし正体不明の匿名希望盤)がゴロゴロでてきた!久しぶりのお宝だ…。自分好みのレコがある!…と34枚引き抜く。その内の一枚がこれ:

 

Jamie Owens – Laughter In Your Soul ( Light Records – LS 7012 ) UK LP 1973 275

 

レコ仲間のブログを拝見しても、大抵買っておられるのは誰もが認める歴史的名盤(のオリジナル盤)。皆がそうするってことは、好きなアルバム・レコを更に深く掘り下げておられるわけで、当たり前と言えば当たり前。なのでこんな見たこともないブツに手を出す人はいないでしょ(笑)?でも手を出しちゃうんだな、私は。なぜかというと…いわゆる“正体不明=匿名希望盤”には私なりの法則がある。それは

 

『女性SSW (= Singer Song Writer ) には当たりが多い』

 

である。“当たり”…というのは自分の感覚(=感性)が決めることなので人それぞれ違うんでしょうけど、自分はなるべく女性SSWは買うようにしている(安ければ尚更である)。

 

一応レジにて検盤すれば、半分近くの曲を自作している。値段も値段だしUKプレスというのもそそる(表ジャケはラミネート仕様である)。でも彼女だけが映る裏ジャケをともかく、表ジャケが引っかかるな…と思いながらも購入。

 

帰宅してこのレコのことを調べていたら気が付いた。表ジャケットになぜ自分が引っかかっていたのか。この表ジャケを見て皆さんはどう思いますか?長い収集生活を送ってきたので、私は深層心理で気が付いていたのだ。そう、この手の:

 

1.       陽が燦燦と降り注ぐ明るいジャケット

2.       若い男女多数参加

3.       みんなニコニコとほほ笑んでいる

 

もう一つ付け加えるなら、70年代に多いこの手のレコ。これは十中八九、CCMである。CCM? 何それ?と思われるかもしれませんが、これは Contemporary Christian Music の略で、要するに“今風のキリスト教音楽”である(笑)。なので、歌詞はPeace, Love, Happy, Jesus, 等のフレーズ&タイトルが多く含まれる。だってレーベルが見たこともない”Light”(光)ですよ。よく見ればアルバム・タイトルも『Laughter In Your Soul』 だし(笑)。だからと言って音楽そのものは…と思ったんですが、これは今まで買った女性SSWレコと違って引っかかりませんでした(涙)。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

200枚以上はあった275円レコ箱を過ぎると、今度は500円レコ箱が続く!そうか、500円レコでも売れない奴が半額に=>275円。そうかそうかとここでも欲しいものがゴロゴロ出てくる(ハァハァ…)。最初に引き抜いたのは:

 

Group Therapy - You're In Need Of Group Therapy ( Philips – SBL 7888 ) UK LP 1969 550

 

名前はよく覚えてないけど、このジャケットは覚えてる!youtubeAI に薦められた1枚だ。Discogsで調べたらそんなに高くはないし、さらにヤフオク見ればUS盤で3800円くらいで出品され『ヘヴィー・サイケ名盤』とされている。これは出てきたら絶対買おうと思っていたら、探して1年未満で発見と。しかも税込み550円でジャケットが明らかにラミネ(=ラミネート仕様)ではないか!ってことはUKプレスか(ハァハァ…)? ビニール越しにラミネ・ジャケットは周囲をテープ補修されている。だから安いのか(トホホ)。安い理由が分かれば逆に買いやすい。私にとって一番嫌なのが盤質が悪いこと。盤が傷だらけだと、どんなにレアモノでもさすがに買えない。でもジャケットがアカンという事は…と検盤すれば、盤はきれいそのもの!やはり安いのはジャケットがダメなせいでした(ホッ)。これは買わねばあかんでしょ(ハァハァ)。

 

 

 

 

久しぶりにレコをバカ買いしたので、この後も長くなります(つづく…)。