平安時代の陰陽師・安倍晴明が活躍する夢枕獏の小説シリーズを原作にし、安倍晴明が陰陽師になる前の見習い学生(がくしょう)時代を描いたオリジナルストーリーをこういう系の主役と言えばこの人、山﨑賢人主演で実写映画化した『陰陽師0』

本編は今昔物語集にも綴られている通り、晴明の育ての親で、陰陽博士・賀茂忠行にその才を見いだされ陰陽道の全てを教え込まれた晴明が、まだ無名の学生ながらも、巻き込まれる怪事件で陰陽道の術で解決して徐々に頭角を現し、かつて自身の両親を殺害した犯人の記憶を思い出していく展開で、夢枕獏の小説の本編でもパートナーとして登場する、貴族で龍笛や琵琶など自在に奏でる雅楽家・源博雅(染谷将太)が、晴明と出会い、お互いが関わる怪事件を調査するなかで少しづつ打ち解けて友人となるまでも本作で描かれていて、まさに小説・陰陽師シリーズの前日譚といえるお話です。★★★☆70点

今さらなんで陰陽師?ってなりますが、呪術を使う戦闘シーンとか、ワイヤーアクションっぽい動きとか、花が咲き乱れていくシーンとかのVFX 技術は今だからできるクオリティだと思います。

個人的に安倍晴明を山﨑賢人くんが演じるとどこかと狡猾さにかけるというか、クリーンだけと傲慢な感じが強くてちょっと違和感がありました。若かりし頃はこんな感じだったのかなぁと言われればアリですが、ゴールデンカムイやキングダムほどしっくり来なかったです。。。

インテリクールなキャラはあわないのかなぁ。。。