経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

死者が語る コロナ肺炎の危険度 (95)

2022-01-15 07:48:02 | なし
◇ オミクロン変異株の大逆襲 = 世界の感染者数はついに3億人を突破、累計で3億1539万人に達した。この1週間で1753万人も増えている。この増加数は新記録。死亡者は551万0327人で、週間4万4825人の増加だった。この増加数は前週より1729人増えている。感染者はほとんどの国で増加しており、死亡者も久しぶりに拡大した。WHO(世界保健機構)では「今後6-8週間のうちに、ヨーロッパの人口の過半数が感染する」と警告している。

アメリカの感染者は累計6320万人、1日で140万人以上が感染した。入院者も1日で14万6000人を超え、1か月前の2.4倍に。死亡者は84万4562人、この1週間で1万2414人も増えた。国別の死亡者はブラジルが62万人台、インドが48万人台、ロシアがメキシコを抜いて31万人台に跳ね上がった。ブラジルやインドのほか、イギリス・フランス・イタリアなどヨーロッパ各国でも死亡者の増加数は拡大している。

感染者数に占める死亡者数の割合をみると、昨年7月は2.4%だった。それが最近は0.8%に低下している。オミクロンは「感染力が強いけれども重症化率は低い」と言われるゆえんだ。そこで多くの国は経済の正常化を重視し、都市封鎖などの強力な規制は避けている。ところが大量の感染者で医療や交通などの要員が隔離され、この面から経済活動が阻害され始めた。また感染者が多くなれば、比率は低くても重症者や死亡者の実数は増えると言う現実に直面している。

日本の感染者は累計181万1616人。この1週間で6万7826人も増加した。死亡者は1万8414人で17人の増加だった。政府は沖縄・山口・広島の3県に「まん延防止措置」を発令したが、姿勢はまだ経済重視の方向。しかし日本もやがて世界各国と同じ問題に直面する。オミクロン変異株の大逆襲を甘くみていると、万事が手遅れになりかねない。早め早めの決断が必要だろう。

        ≪14日の日経平均 = 下げ -364.85円≫

        【今週の日経平均予想 = 4勝0敗】     

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中途半端な 東証の市場改革 | トップ | 今週のポイント »

コメントを投稿

なし」カテゴリの最新記事