Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

Body center point & vitality point体の中心点・気力のポイント

2021-08-10 | 坐禅

気の力はどこから始まるのか。

Where the vitality energy begins?

気力は意志の力で発動させることができるだろうか。

Can vitality be activated by the power of will?

もしくは、気力を出そうとしたら出せるのだろうか。

Or can the vitality be in motion if you try to start it up?

気力は電源を入れるスイッチのように入れたり消したりできるのだろうか。

Can the vitality be turned on and off like a power-on switch?

 

私の場合は、意志で気力を起こすことが難しかった。

In my case, it was difficult for me to activate it by my will.

気を絞って活気に振る舞っても、

気が緩むと元の無気力な状態に戻ってしまったりした。

Even though I vigorously pretend to squeeze out of it

but as soon as I relaxed,

it turns back to the original lethargic state.

 

気力が無い時に踏ん張って気力を出しても、

気力を出すこと自体に気力を使ってしまい余計疲れる。

 I try to hold my vigor out even when I have no energy for it,

but eventually, get tired more

because I used up the energy to be energetic.

しかも気力に溢れている人に会うと何故か更に疲れてしまって、

その元気な人から気力を裾分けしてもらうこともできなかった。

Moreover, when I meet a person who is full of energy,

I end up even more tired for some reason,

and I could not share the energy with the fully vital person.

 

気が弱っていると気が強い人は煩わしく感じてくる。

When my energy level is weakened,

a fully energetic person makes me lousy.

アメリカ住まいになって良いことの一つに、

『頑張ってください』という激励を聞かないで済むことだ。

One of the good things about living in America is

no longer listening to encouragement

such as “Do your best”.

 

日本では、挨拶のようにみんな頑張ってくださいとよくいう。

In Japan, people often say

“Please do your best” like it is a greeting.

人が頑張っても、頑張っていなくても

決り文句のように『頑張って』と言う。

Although people do their best or not,

they say “Do your best” like a set phrase.

 

頑張ってくださいと言われると、

そうか、私はまた頑張る必要があるのか、

私はまだ頑張っていないのかと自分を判定してしまう。

When I was told to do my best,

I come to judge

whether I indeed need to do my best again

or have not yet done my best.

頑張る、頑張らない、頑張るようにする、

それらの行動はどれも気力が無いとおこなえない。

Do the best, do not the best, try to the best,

these behaviors cannot be done without energy or vitality.

 

気力が持てない人に、

気力を持ってくださいと言われても、

それは激励になれない。

Saying that do have your vitality

to the person who is not able to have it,

the one cannot be encouraged.

私にはその『頑張ってください』という応援か、

励ましが重苦しかった。

Such encouraging, supportive words for me to do my best were

made me feel heavy and lousy.

 

人によって起動された気力は、

人によって簡単に消滅される。

The energy generated by people

it will be gone easily by the people.

 

結果的に人によって動かされるようになるから、

私は頑張ってくださいと言われると

余計な重荷のように感じてしまう。

When I am told to do my best,

it becomes an extra burden

because I will be influenced anyway.

 

だから、人に影響されない気力を持てたかった。

Therefore, I wanted to have my energy not to be affected by people.

しかし、そうは簡単に気力を持てなかった。

But it was not easy that way.

 

なので、気力を無理矢理に出すことをやめて、

その日にできることを探し少しずつやれることをやってきた。

So, I have been trying what I can do per day little by little,

instead of forcing myself to overly keep up vitality.

そのできることが『正しく立つ』『正しく坐る』ことであった。

The things that I could do was

『stand correctly』『sit up correctly』

 

正しく立つことは案外難しい。

Unexpectedly standing correctly is difficult.

正しく坐ることは立つより難しい。

Sitting correctly is more difficult than standing.

 

私が目指す正しく立つことは、

体の骨組が本来あるべきところに立て、

なお歪んでいなく、

骨を支える筋肉も正しくついている状態である。

The correct standing form I pursuit was that

the skeleton structure of the body standing where it should be

and there is no twisting,

also, the muscles that support the bones are properly attached.

 

正しい起立のフォームが

ただ形を変えただけの坐るフォームになるように心かけた。

I tried to make sure that with the same formatting of standing correct,

the shape just changes to be the sitting form on the same stance.

その正しくなることを意識してやっていたら、

ある日、正しく坐ることはこのことだというかという瞬間が

突然にきたのであった。

I tried to do correct consciously,

one day all of sudden, the moment has come to feel for me that

“This is the correct form of sitting”.

 

その瞬間から、坐り続けても苦痛が無い。

Since that moment there is no pain even though I sit for long hours.

何時間もフォームを崩さずに坐っていられるようになった。

I became too able to sit for hours without breaking the form.

 

 

4年か前に、日本で南直哉禅師から坐禅指導をしてもらった時に、

『どうやって体の中心を定めるのか』と質問したことがあった。

About four years ago,

I was instructed how to do Zen meditation

by Zen master Minami Jikisai in Japan.

I once asked, “How can I determine the center point of the body?”

すると、南師もそれには苦労があったと言い、

中心を探そうとすれば

『体の中にピッタっと完璧にハマるところがある』

ことを見つけることができると答えてくださった。

Then he said that he was also had a hard time finding it,

answered for me that

if you try to find the center point of the body you can find like,

“There is a perfect point that fits precisely in the body”.

 

私が突然持てたそのピッタっとハマった実感は、

まさに南師が言った『ピッタっとハマった』そのことなのかなと思った。

The actual feeling suddenly I had

『fit in precisely』

it might be the exact thing that the master Minami mentioned.

 

それ以来、坐ることに気が重くなることが無くなった。

Since then, no more gloomy feeling for me to keep sitting.

体の中心点が定まったことで気力が自然に湧いてきた。

By setting up the body center point of the body,

the energy came along spontaneously.

 

気力が湧くので、つらい筋トレーも継続できるようになった。

As the energy pumping up,

I was able to keep up muscle training too which is hard.

 

だが、それらはあくまでも

私だけの個人的な体感覚にすぎないので、

万事に通じる根本ではない。

However, those are just my personal body sensation,

so it is not basic almighty for everyone.

人それぞれ、各自の体の条件が異なるので従って、

体の中心感覚も個人差がある。

Since each person has different body conditions,

so centering body sense also varies from person to person.

 

だが、それ以上正しくできないところまでいけたら、

必然的に『体の中心がピッタっとハマる』ところに辿りつくかもしれない。

But if someone can reach the point

where there is no more place to be right,

then the one may consequently get the body center fits in precisely.

 

体の中心が定まると泉のように気力が湧き出るようになるので、

それは不思議な現象であるのだが...

Once the body center point sets in

the vitality of energy springs out like a fountain

and that is one of the mysterious phenomena...

 

 

 

 

 


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29 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (toita)
2021-08-10 06:56:28
お久しぶりです。本日、航空無線通信士の8月の試験向けの最後の記事として、”受験の心得”を執筆するところです。
試験に臨む学生には、「気楽にやって来なさい。」と言って送り出していますので「頑張って来なさい。」とは、言いませんが、普段の生活で「頑張って下さい。」と言わないのは、難しく感じます。人を励ます場合、どの様にアメリカの方は、言うのでしょうか?
座り方を考えた事がありませんでしたが、座っている事が多い生活ですので、考えてみます。
Unknown (桂蓮(トイタ先生へ))
2021-08-10 07:27:51
本当にお久しぶりですね。

アメリカでは、ただGood luckだけ言いますね。
実際、ここに移住して以来、一度も
頑張っての類義語の
Try to do your bestなど聞いたことが無いのです。
まあー私個人の体験だけでなく
ドラマや映画を観てもそう言わないでしたね。

私が日本でTOEICや英検、大学受験など受けた時も
気楽にやってきと言われたことがあります。
そう言われるても
気が紛れることはできませんでしたね。
緊張がほぐれることも無かったし、
励ましにもなれなかったです。
ただ、頑張ってきたきたことを認めてもらうと
気が引き締まりましたね。

試験を控えている生徒さんになら、
①ミスに如何に気づくか
②確認作業をいつ、どのようにおこなえばいいか
③難しい問題はいつ、どのタイミングで処理するか
④時間配分の仕方
⑤回答欄の埋め方
⑥正解が分かるのに思い出せない問題はどうするか
⑦テスト後の休み時間の使い方
⑧試験当日は何を食べて、何を飲むのがいいか
⑨要約ペーパーは作るべきか
⑩試験当日の心の構えなど
より親密で、具体的な助言がもらうと
本当に『気楽に』挑むことができます。


それと、この前先生から言われた資格試験時の『失敗への不安』の対処仕方は今でも失敗する度に思い出せますね。
Unknown (ビオラ)
2021-08-10 13:50:55
今日は~。

暑中お見舞い、申し上げます~🍉✨

私は、日頃から、できる限り、
「頑張って!」と人に声をかけたり、
自分自身の事、「頑張るわ!」とか「頑張ってる」とか、言わないように、意識している方です~。

なんか、「頑張る」って言う言葉が、しんどく感じるので、自分がしんどく感じる言葉は、極力、人にも、使わないようにしている感じです。

そうですね・・・、気力・・・。
あまり、考えた事ないですが、
気力を振り絞る時は、
”本気の時”・・・のような気がします。

あと、悔しい思いをした時に、ものすごい、
メラメラと、何かが沸き立って来て、
その気持ちが、向上心や成長に、繋がる事があります。

本気の時、気力がわいてきますね~♪
Unknown (閑斉)
2021-08-10 14:37:44
頑張ってね、というのは挨拶言葉みたいなもので、結果に大きな期待をかけてもいないように言っているのですが、聞かされて方はそうはいかないんでしょうね。

ピタッと座れるようになりたいですが、無駄な力が抜けないといけないんでしょうね。
巨人の王選手が一本足でピタッと立っていましたが、これも中心が座っているんでしょうね。
Unknown (桂蓮(ビオラさんへ))
2021-08-10 15:30:00
コメント嬉しく頂きましたん。
そうですねー、私も悔しかった時に血が騒いだ覚えがあります。
日本で学習塾を始めた時に、実の姉から
あんたが続けるわけがないと言われ、
頑張れました。

頑張ってと気安く言う人は言ってあげたことで
満足気になるようにもみえますね。
昔、捻くれてた時は
頑張ってねと言われる度に
(頑張れたら、頑張ってみろとのことか)と独り言してました。

でも、記事頑張って書いてくださいね、と書かれた時は案外、励ましになったので、
びっくりしたことあります。

このコメント返信文字打っていたら、
夫が携帯で近所のニュースを読み上げてくれました。
2匹のクマが人のキッチンに入って
食べ物食べていたようです。
そのクマたちは窓を壊して出ていったようでしたね。
うちの庭で私もクマを見たことが何回かあります。
彼ら、頑張って生きてますよね。
人が騒ぐだけかな。
Unknown (桂蓮(閑斉さんへ))
2021-08-10 15:35:53
そうですよね、頑張ってねにあまり意味を込めてない場合が多いですよね。
言ってお終いな感じだし、話題にするほどでもないのですが、
坐り方のコンセプトにつき、取り上げてみる必要があって、無理やり接着してみました。


無駄な力を抜こうと努力した人は
それが如何に難しいか、わかりますよね。
Unknown (ZIP)
2021-08-10 17:35:28
今みたいな時こそ当に頑張らなくてはならないのではないでしょうか?
いま頑張らないで、何時頑張るのですか?
歯を喰いしばって、死に物狂いで頑張る人達が見えないはずはないでしょう。
Unknown (桂蓮(ZIPさんへ))
2021-08-11 11:15:52
何か叱られましたね。
まあ、>歯を喰いしばって、死に物狂いで頑張る人<は私のことですかね?
実際、毎日筋トレーとか通訳勉強で
そのようにしてますからね。
でも、オリンピック観てたら
ZIPさんの言っているがんばりやさん達ばかりでしたね。
まあ、自分の頑張りをわざわざ書いてないのは
まだ結果を持てないから、それだけです。
いつか、結果が著しく平均を上回ったら
頑張った過程を報告?するかも?です。
Unknown (ZIP)
2021-08-11 12:59:16
自分に対して言うことばでしょう。
Unknown (桂蓮)
2021-08-11 17:59:48
ZIPさんへ
まあ、頑張っているから頑張れと聞きたくないのかなと。
この年で筋トレーはリハビリ特急レベルかも。
昔、ジム通い結構してましたけど、
その時には若かったのもあって
一ヶ月で得られた結果も、今は年月かかりますね。
昔は本当に、体が硬かったけど
軽かった、自分の体重の重さなど気にもしなかったし、
重力もへっちゃらでしたね。
でも、細かい筋肉は鍛えつつあるから
年の功なのかなと思ったり。

自分が設定した体の角度(足を上げる角度)に到達できる日が本当にくるのだろうか、妄想に過ぎないかなど考えてたり、その考えを振り切ったりと。

まあ、
>自分に対して言うことばでしょう。<
と一応返事らしきコメントがあったので
ZIPさん宛か、私自身宛かゴチャゴチャですが、
バトンは受けておくとします。

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