今日は5月文楽を見に着物で国立劇場へ。
もう、最初に言ってしまおう
めっっっっっちゃ面白かったーーーー!!!
さて、気を取り直して。
今年は桜の時期に桜の装いが出来ずがっかりしていたのですが、5月文楽で『義経千本桜』をやる事が分かり、
「趣味でストップモーションアニメを撮ってるんだけど色々調べると歌舞伎や文楽が避けて通れないので一度見てみたい」
と言っていた友人Mちゃんを誘ってチケットを取っておりました。
そうとなったら桜の季節は終わったが因み物じゃー!
桜コーデで行くぞー!
と言うわけで、写真だとちょっと薄いけどグレイッシュピンクの袷の飛び小紋に帯は桜の洒落袋帯。
桜柄の帯揚げに、桜色の道明の帯締めにしました。
長襦袢も桜色の麻にしました。
久しぶりの袋帯ですが、昔お世話になっていた呉服屋の女将のYouTubeチャンネルの袋帯の回のお陰で綺麗に締められました。
あ、私、帯は前結び派です。前で着てぐるっと回す方式。
観劇なので腰疲れちゃうから帯枕は麻系の薄いやつに。
これが大正解。いつもより体が楽でした。
手ぬぐいは今日はこれにしました。
歌舞伎猫「春」
左上が今日見に行った源九郎狐忠信。
家を出る10分前にザーザー雨降ってて、えええ・・・(;´Д`)と思ってたら直前にやみ、
友人Mちゃんと永田町で待ち合わせちょっとお茶してから永田町出たら雨(ノД`)・゜・。
一応傘持って綿麻の道中着は来てたけど、まぁ濡れるよね。
見に行ったのはこちらの第一部。
そしてすごいよ。
本当に小劇場人でみっちりだったー。
義経千本桜は歌舞伎でもよくかかる演目なのでで、今日見に行ったのはどれも歌舞伎で見ている物。
でね。突然ですが、私、歴史本当駄目なんですよ。
『マンガ日本の歴史』とか見ても全っ然覚えられない。
今回の文楽、義経や静御前が出ているわけなんですが、なんと今年生まれて初めて大河ドラマの「鎌倉殿の13人」を見てるお陰で、
話わかる!理解できるよ!人物とか!物語の背景とか!
大河ドラマ見ててよかった・・・。
やっとわかったうえで義経千本桜見られる・・。
文楽で狐と言えば桐竹勘十郎さん、あと太夫の推しが竹本織太夫さんなので私にとってはなんのご褒美ですか状態。
勘十郎さんの狐が可愛いのよね~。
猫みたいに後ろ足でカリカリしたり、尻尾毛繕いしたり。
そうそう。弁慶も出てくるんだけど、なんていうか髪の毛がポメラニアン( *´艸`)
驚いたのは、人形遣いも人形も歌舞伎みたいに早変わりがあって1秒で衣装変わったりするの
どうなってんの!Σ(・ω・ノ)ノ!
勘十郎さんすごいなーと思ったのは、私若い頃何年か日舞習ってて、『道行初音旅』では手踊りがあるんだけど
人形なのに普通に踊りとして見てられるんですよ。
あと静御前から扇を後ろにノールックパスとかあって大拍手。
『川連法眼館』では義経の家臣忠信に成りすました実は狐の源九郎忠信が1000年生きた親狐の皮で出来た鼓に「本物の忠信に迷惑だから早く山に帰りなさい」ってテレパシーで言われちゃうんだけど400年も待ってやっと会えたから離れがたくて仕方ないのよね。
で、これ見てると涙出てくるわけですよ。
人形なのに。
本当離れるの辛そうで。
可哀想で
で、義経が「事情は分かった。鼓はお前にやる」って言ってくれたもんで喜びまくる。
しかも歌舞伎での猿之助さんみたいに最後は宙乗りですよ。しかも人形遣いごと。
いやー面白かった。勘十郎さん大熱演。
普段は見るのは歌舞伎なので色々演出の違いがあって面白いですね。
歌舞伎でやる喜んでる源九郎狐が鼓を右へ左へコロコロ転がすのとか欄干渡りとかは無いのねとか。
狐言葉での台詞のしゃべり方は一緒だーとか。
文楽だと狐忠信の喜び方が足が浮いて右へ左へひゃっほーいとか。
うっきうきで見終わって無事に雨もやみ、Mちゃんと永田町のエチカフィットのフードコートで遅めのランチ。
初めての文楽だったけど楽しかったようでよかったです。
Mちゃんのやってるストップモーションアニメの話やら大河ドラマの話やら喋り倒して解散~。
家に帰って着物を脱いで、とりあえず帯を置いてから
気を付けててもやっぱり襟がファンデーションで汚れてしまっていたのでベンジンでお手入れ。
お手入れ三種の神器
って戻ったらやっぱりいた。
そうですよ。
なんか難しい顔して考え込んでた。
福助はごはん出してほしくて仕方がないようでごはん場から全然動かず( *´艸`)
いやー楽しい1日でありました。
いいよね~。こういう非日常。
ストレス解消です。