本当にあった膝下のアンディオール | パパはバレエダンサー

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日々の暮らしを漫画でアップします。

本日も試験動画をアップ。

 

次回でやっと終わります!

 

似たようなものですが、いちいち感心します。

 

 

 

 

さてさて、動画の中でも開脚、カエル足などやっていますが

バレエに必要な股関節の外旋、アンディオールのためには欠かせない要素かと思います。

 

柔らかいだけではダメなのですが

ココが固まっているとアンディオールがうまくいきません。

 

ですが、みなさんは開脚できるのにバレエのファーストポジションで180度開かない。

 

または

 

1番は完璧なのに開脚は全然開かない。

 

というようなことはないでしょうか。

 

あまりないか…

 

後者のケースはこの目ではっきり見てしまいましたので

開脚とファーストポジションは関係ないとこのとき知りました。

 

ってことは開脚が完璧でも1番で立てないことがあるのでしょうか。

 

ありました。

 

目の前にいました。

 

うちの子どもたちは新体操の壮絶ストレッチのおかげで

横開脚は完璧な180度です。

 

横から見たらお尻の丸みも見えないほど足が真横に開きます。

 

それなのに、1番に立たせようとするとまるでダメ。

 

ぐらぐら、ふらふら、お尻は出ちゃうし足先も開きません。

 

なぜだろう?

 

ロシア人曰く「まだ筋肉が弱いから」だそうです。

 

アンディオールしながら安定して立つためには地道なアンディオール筋を育てる必要があるそうです。

 

そして、その筋肉を育て始められるのが9,10,11歳ごろで

完成するのが14,15歳ごろだと教えてくれました。

 

バレエ学校で言うと1年生(9,10歳)に当てはまりますね。

 

だからバレエ学校って10歳ごろはじまるのかもしれません。

 

長女が通っているのもバレエ学校ではありますが、まだ本科ではありません。

 

プレバレエの域を出ないので「まだバレエじゃない!」とロシア人はおっしゃいます。

 

だから「バレエのための身体づくり」コースでしょうか…

 

 

そうそう、で、開脚ができても1番に立てないのはアンディオールのための筋力が足りないということがあるようです。

 

そしてもう一つ大事な要素が「膝下のアンディオール」だということです。

 

4コマの中でロシア語で書いてあるのですが

長くて読めない。

ニジナヤ…ビボロトノスチ・・・??

 

つまりは下のほうの外旋という意味らしい。

 

上のほうの外旋が股関節、下のほうが膝下…しかし、この膝下とはぶっちゃけると足首らしい。

 

以前、あるロシア人先生がアンディオールのために「こうやれ!」と言って

足先を270度開くのを見せてくれたのですが

まさしくあれが「膝下…もとい足首のアンディオール!」であったのです。

 

ロシア人曰く「これができれば股関節なんて開かなくても1番180度に開いて立てる」と言っていました。

 

そんな人そんなにいないでしょう!!

 

と怒ったら

「だから選ぶんでしょう?」と

ごもっとも…

 

そうだった、選ばれた人ができるんだった・・・(笑)

 

この足首の柔らかさは使える使えないにかかわらず子どもの時にわかるそうです。

 

だからうちの子どもたちにもあるか聞いてみたら「ある」というではありませんか!

 

ついでに「お前には全くない!」と言われる始末(笑)

 

ロシア人は200度超えて立てるのであるよ。開脚は多分180度はいかないと思う。見たことないけど…

 

 

 

さて、今はまだアンディオールをしておくだけの筋力がないから立てない。

 

将来バレエ学校本科に進んでアンディオール筋をゆっくり育てることで

1番で立てるようになればいいそうです。

 

じゃ、股関節柔らかく開脚するのって意味ないの?って思わないでくださいね。

 

思わないか。

 

股関節は股関節で重要ですよね。

 

アラセゴンに脚を上げたとき体の真横に上げるためには股関節の外旋が必要でしょうし

膝がどこを向くかも股関節のオーダーでしょう。

 

どんなバレエダンサーも股関節の外旋を使ってアンディオールをしています。

 

でも、それだけで1番を180度に開くのは難しいので

膝下、足首の外旋を使って補います。

 

だからアンディオールってどこかだけの柔軟性や筋力で成り立っているのではなく

色々複合的に補い協力し合って外旋し続けていると考えたらいいのかと思います。

 

例えば私は無理やり足先を開いて立ったら土踏まずがつぶれちゃいます。

それってアンディオール、外旋とは真逆の力が働いているわけです。

 

開こうと思ってアンデダンになっているんですよね。足首が。

 

これを土踏まず上げるほうにするとアンディオールにつながってきます。

 

ツラくてもそうしていくことでアンディオール筋膝下バージョンが育っていくわけです。

 

目先の180度につられて土踏まずをつぶしていると育たないんだぞ!!

 

私の場合、育っても足首固いそうなので180度超えはあり得ませんが

土踏まずを上げないということはねじりが入っているということなのでケガもしやすくなりますね。

 

 

聞けば聞くほど条件が揃っていない私。

「どうにかなる方法はないのか?」とダメもとで聞いてみたところ

「どうにもならん奴がやっても痛い思いと苦しい思いをして大してうまくならないうちにケガをするんだ」と

「だから子どもを選んですでにできる子だけ始めるんだろう?」ということでした。

 

ちーーーん。

 

そのとおり~

 

だから大人から始めた人は決してプロのバレリーナみたいになれない…

 

条件があってもバレエの体の使いかたが育っていない。

地道に学んでも条件は変えられない。

 

だから大人バレエは楽しく踊れるのが一番の希望なのかもしれません。

 

上手くなろうと思うと地獄の苦しみ(精神的にも肉体的にも)を味わうような気がします…

 

わーーーー変な着地してしまった!

 

だがだがだが

 

向上心をなくしては、学ぶことを忘れては

バレエ人としてふさわしくありません。

 

謙虚に、真摯に、情熱を持って

バレエを楽しみましょう

 

自分に言ってる。

 

 

 

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