バレリーナの日常はいつもの私の非日常 | パパはバレエダンサー

パパはバレエダンサー

パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまお久しぶりになってしまいました。

 

無事遠征から帰りました。

 

それなのに、遠征と関係ないこと書いちゃう(笑)

 

次に描こうと思ってたことが溜まってまして…

 

まぁそんなわけで

今回は普通の人とバレエの人との違いです。

 

私の頭を悩ませるアルバイトに

インターナショナルスクールの子どもにバレエのようなものを学んでもらという試練があります。

 

バレエのようなもの…というのは

まったくもってバレエに行きつかないからで

ツタナイ英語でなんとなく体を動かしてもらえるように

時間をつぶして…いや…取り組んでいます。

 

なんせ、インターの子は痛いのは嫌、ストレッチは嫌、つまらないのは嫌、怒ったらダメ、体に触るのはダメ…

と色々難しいもので

なかなか気を使います。

 

私の勇気と英語力がないのも大きな要因ですが…

 

それでも

バレエとはどんなものか?

と少しでもわかってもらえるように

ちょっとずつ説明してみたりしています。

 

そのなかのいくつかを

ご紹介していきますよ。

 

まずはバレエの人と普通の人の違いはなんだろう?と

聞くことにしています。

 

きれい!

 

とか

 

痩せてる!

 

とか

色々答えが出てきますが

 

私は「つま先から地面につくこと」と言っています。

 

これは

分かっていても改めて言われると

ちょっと新鮮というか

 

「そうだったよね!」と再発見できるような気がしませんか?

 

もちろん、子どもたちには初めて知ることなのですが

これを言うと

ものすごく伝わりやすいというか

慎重に床に足をつく練習ができるのです。

 

バレエには色々なパがありますが

どんなものでも(キャラクターダンスには一部かかとをつけるのもありますが…)

まずはつま先からつく!という決まりがあることを忘れてはいけないのです。

 

つま先を伸ばす

 

という意識も

 

つま先からつく

 

と変えてみるとうまくいく人がいるかもしれません。

 

伸ばさないとつけませんから。

 

では歩いてみましょう!

 

とみんなでバレエのルールで歩いてみると

きちんとつま先から床に足をつくことができて

それだけでバレエっぽさが上がります。

 

つま先というのはこの場合

爪の先の小さなポイントです。

 

トウシューズの先のところですよね。

 

そこはふにゃふにゃではいけないのです。

 

バレエシューズでもこつんと音がするくらい床につくまでは

しっかりした形を保っているものではないかと感じます。

 

爪の先からつこうと思うと

ちいさい子でもちゃんと足首が伸びます。

 

空中に足が浮いたらいかなるときも

力が抜けてはいけないのがつま先ですよね。

 

少なくとも力が抜けているように見えてはいけない部分です。

 

足先プラプラなのは

上級者には当てはまらない事案です。

 

つま先は日本にいる方ならいつもブラジル目指して伸ばすみたいな感じです。

 

キルギスだとどこ目指せばいいのかわかりませんが

地球の反対側、もしくは地球の中心。

 

そんなイメージでいます。

 

足を高く上げていても

空を目指しちゃいけないのです。

 

つま先は地面。

 

地球の真ん中…

 

ピケに立つときだって

床につま先刺すのはそうなんだけど

つま先を地球の中心に向けて突き刺した方が

乗れると思うよ!

 

なんてね。

 

子どもたちはつま先から地面に足をついて歩こうとすると

すごく慎重にならなければ足が動かせません。

 

なぜならこれは非日常だからです。

 

普通の人は考えなくても

かかとから床に着地して床を蹴って歩けるのです。

 

でもバレエの時間になったら

その習慣は捨てて

つま先からつくというバージョンに変えなくてはいけません。

 

そして、普通の人の日常のように

考えなくてもそのルールが徹底されて動けるようになると

いいのですよね。

 

上手な人はいちいちつま先伸ばす!つま先からつく!と

考えているハズもありません。

 

それがバレエの日常だからです。

 

でも一般的な日常と正反対のため

油断すると・・・いや、しなくても一般人の日常で踊ってしまうことになります。

 

気がつかないでそうなっています。

 

大人バレエあるあるでしょう?

 

 

 

かかとからはつかなくても足の裏全部でついちゃうという事件はたびたび目撃します。

 

こういうバレエのルールはものすごく難しいのに

できないとものすごく幼稚な踊りに見えてしまうという

地獄なのです。

 

 

そんな私は

 

社交ダンスをはじめて習ったとき

つま先からつかないことに違和感を覚えてしまい、むちゃむちゃ難しく感じました。

 

踊る時間なのに!なんか違う!

 

と、ちょっとはバレエの日常が身についているのかもしれません。

 

 

 

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