パワハラ日記13*白波さんの本音と労災の申請

パワハラ日記

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パワハラ日記12*知ったかぶり発揮

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1日6時間の勤務OKという診断書を見せた際、白波さんはとても不機嫌になりました。

白波「何度も退職を勧めているのに、なかなか辞めてくれないから新しい人が雇えなくて困ってる。3か月休むこともしない」

とため息混じりに言われたのです。

それがお前の本音か・・・!

ショックと怒りで返す言葉もありませんでした。

白波「どうして辞めないの?家賃の支払いでもあるんですか?」
と聞かれたので、もちろんあります!と答えました。
実家住まいのお前とは違うわい。

すると「蓄えもないの?」と聞かれたので、「例えば3か月休んだら治るというなら死ぬほどのことではないかもしれませんが、治るかどうかわからないんです。一生働かずに暮らせるほどの蓄えはありません」
と答えました。

面談が終わり、また次の診察日。

わたしの仕事は、数字の入力が多くあり、テンキーを使うため、左手だけで仕事するのがつらくなっていました。

専門医に相談したところ、テンキーを別に購入して、左側に置いて、左手でテンキーが使えるようにしたらどう?と提案されたので、さっそく白波さんにも相談しました。

白波さんはまた快諾。
白波「いいよ!テンキーなんて1000円とか2000円でしょ?適当にアマゾンでポチしとくよ」
らな「キーが浅いものは押しづらいので、自分で探してきてもいいですか?」
白波「わかりました。・・・でも、そんなことしてミスしないの?」
らな「気を付けますとしか言えません・・・」

すると、急に白波さんが激高。
白波「分かってると思うけど、成績すっごい落ちてるからね!!!気を付けるのはいいけど、これ以上成績落ちたら次は雇用契約は更新しないよ!!」

そして突然面談が終わり、立ち上がり際
白波「でも仕事はゆっくりやってね!悪化されるとこっちが困るんだから!」
と優しく言われました。

ゆっくり仕事させて、成績を落として雇止めした方が、白波さんに都合が良いのかな、と思いました。

そして、数週間後にまた面談がありました。
この日、白波さんはとてもご機嫌で、何かいい案でも思いついたのかな?と思いました。

白波「労災を申請してみたらどうかな?」

わたしは腱鞘炎になったばかりの頃、労災にならないんですか?と白波さんに聞いたことがありました。
その時の白波さんの返答は
「手は日常生活でも使うから、労災認定は難しい」
とのことでした。
自分でもネットで検索したのですが、確かにそのようなことが書いてあったので、あきらめていたのです。

それが急に労災を提案してきたので、労災は難しいんじゃなかったんですか?と聞いてみました。

白波「たしかに難しいんだけど、申請だけでもしてみたらいいんじゃないかな。もしかしたら審査通るかもしれないし。通ったらラッキー!くらいの気持ちで」

会社が協力してくれるなら申請しやすいな、と思ったので、わたしも賛成し、書類を用意することにしました。

必要書類を調べ、専門医に書類を書いてもらい、会社にも書類を書いてもらい、過去の領収書などを探し、数週間かけて書類を集めました。

書類が集まったころ、白波さんに呼び出されました。
とてもうれしそうな顔をしていました。

白波「労災の支給が決定したら、退職するんですよね!?」
らな「そんなことは言っていません」

ていうかするわけないだろう・・・
そしてまた白波さん激高。

白波「労災か傷病手当かどっちかは出るんだから、それで辞めたらいいじゃないか!!」
らな「一生もらえるわけじゃないですよね?それに、休んだ日は出るかもしれませんが、わたしは今6時間働いてもいいので、この状態ではどちらも出ないんじゃないんですか?」
白波「絶対出る。定時まで1時間足りないんだから、労災支給決定したら1時間分の8割の給料が退職後も毎日もらえる。医者がうまいこと書いてくれるんだから。これで生活は大丈夫!!」

1時間分の8割の給料もらってどこらへんが大丈夫なんだ・・・

※あとで自分で調べたところ、わたしの場合1日6時間働けるなら1円ももらえないことがわかりました。

※また、労災の支給が決定した場合、完治して1か月経過するまで会社側は退職させられないのですが、それも知らない模様。

少しでも仕事辞めようかな、という雰囲気を出すと、白波さんはとたんにニヤニヤするので、腹が立ってもそういう雰囲気は出さないようにしました。

・・・つづく