秋の中禅寺湖「紅葉を求めて、中禅寺湖周回線歩道をぐるっと一週してきた♪」

スポンサーリンク

中禅寺湖とは?

 中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)は、栃木県日光市の日光国立公園内にある湖。周囲25km、最大水深は163mで、日本の湖沼では25番目の面積規模を有している。また、人造湖を除く広さ4km2以上の湖としては、日本一標高の高い場所にある湖。およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたと言われている……らしい。

*中禅寺湖を散策する場合には、事前に「中禅寺湖周回線歩道」で検索して、通れるか確認しておきましょう。
関連サイト:日光自然博物館(https://www.nikko-nsm.co.jp/

駐車場・アクセス

駐車場:二荒山神社登山者用駐車場、立木駐車場、歌ヶ浜駐車場などを利用。有料を含めれば、他にも多数あります。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。バス(日帰り1周は時間的に厳しいかもしれません)の場合には、JR・東武日光駅より、東武バス「中禅寺温泉・湯元温泉行」に乗車して、「中禅寺温泉」、または「竜頭の滝」で下車。

東武バス:https://www.tobu-bus.com/pc/

今回のコース

二荒山神社前(トイレ ・バス停 )標高1,274m
↓ 26分 
立木観音 標高1,274m (トイレ ・バス停 )
↓ 40分 
ゲート 標高1,279m
↓ 25分 
阿世潟 標高1,276m
↓ 50分 
大日崎 標高1,280m
↓ 90分 
梵字岩 標高1,280m
↓ 45分 
黒檜岳登山口 標高1,288m
↓ 23分 
千手ヶ浜(トイレ・バス停・自販機)標高1,276m
↓ 55分 
赤岩 標高1,312m
↓ 35分 
竜頭の滝 (トイレ・バス停・売店)  標高1,297m
↓ 25分 
金谷ボートハウス 標高1,270m
↓ 45分 
二荒山神社前(トイレ ・バス停 )標高1,274m

標準コースタイム:23.3km・7時間39分
(ロガー計測値:25.6km・8時間11分)

撮影日:2021年10月21日

秋の中禅寺湖を散策してみた♪

 2021年10月21日、中禅寺湖へと続く、第二いろは坂(登り専用)を行く。午前7時前であったが、すでに車が多い。平日の早朝でこのレベルなのだから、紅葉時期の土日・祝日は大渋滞になる……と言う話は本当なのだろう。

*紅葉時期の土日・祝日は、午前6時から渋滞だそうです。

「二荒山神社中宮寺」

 その、第二いろは坂の紅葉はまだ早い感じだったけれど、釣りで訪れる時はいつも真っ暗だから新鮮だった。周囲の景色を眺めながら車を走らせ、7時15分に二荒山神社中宮寺付近に到着。


「二荒山神社中宮寺前の中禅寺湖」

 登山者用駐車場に車を置いて、午前7時30分から散策を開始。今回は中禅寺湖周回線歩道を時計回りに一周する、全行程23.3km・コースタイム7時間39分のルートを歩く。


「大尻からみた中禅寺湖」

 しばらくは道路沿いの歩道を歩く。ここは有名な観光地。整備されていて、とても綺麗だ。街の写真も撮ったような気がしていたけど、全く無かった。動画を撮影しながら移動していると、写真を撮るのを忘れるようだ。


「立木観音前の通り」

 歩道をテクテクと歩き、25分ほどで立木観音前にある歌ヶ浜第一駐車場に到着。ここから先は一般車両の通行が出来なくなる。


「一般車通行禁止」

 一般車通行止めのゲートから、舗装された道を18分ほど歩いて行くと、英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園に着く。どちらも見学することが出来る人気の施設だ。

関連サイト:日光自然博物館(https://www.nikko-nsm.co.jp/

「イタリア大使館別荘記念公園」

 通常、歌ヶ浜第一駐車場から散策する人はこの辺りまでが多い。2019年6月、ここにフェリー乗り場が出来たため、営業していればフェリーに乗って来ることも出来る。

中禅寺湖クルージング:http://www.chuzenjiko-cruise.com/index.html

「新設されたフェリー乗り場」

 散策当日(2021年10月21日)の時点では、紅葉にはまだ早かったものの、中禅寺湖はやはり良い。秋のひんやりとした空気の中、先を目指して歩いた。

*例年だと、10月20日頃からが紅葉の見頃となっているようです。

「八丁出島方面」

 狸窪と呼ばれている場所までは舗装された道が続き、その先は未舗装の道となる。そこから、半月峠分岐、八丁出島分岐を経て、阿世潟分岐まで歩く。湖畔に続く森を歩くコースは、とても気持ちが良い。


「阿世潟分岐」

 阿世潟分岐から阿世潟峠方面に行く方も多い。……と言うか、ここから先に進む人は少ないかもしれない。この先は湖畔に沿った樹林の中を行く道で、いちいち湖の方に下りないと展望があまりなく、見所も少ないのだ。5月~6月にかけての、ツツジやシャクナゲの時期には良いかもしれないけれど、紅葉の時期はそこまで行かなくても十分な気がする。


「500m毎に道標があります」

 ……とは言え、今日は一周しようと決めて出てきたので先に進む。阿世潟付近は森の中を歩くので落ち葉が多いと道を見失いやすいが、定期的に赤い杭が打ってあるので、それに沿って進めば問題ない。少し先までは、湖畔に続く白砂の上を歩くのも良いと思う。


「阿世潟の白砂ビーチ」

 阿世潟から先は道が狭くなり、一般的な登山道のようになる。落ち葉に埋もれた木の根や石に躓かないように慎重に歩く必要があるだろう。なお、阿世潟から千手堂間は、冬季閉鎖(降雪後~4月下旬まで)されるので注意が必要だ。


「冬季はここから閉鎖される」

 狭い湖畔の道をひたすら歩いて行くと、上野島と呼ばれる場所付近に着く。しかし、中禅寺湖周回線歩道から少し外れるため、うっかりスルーしてしまった。

 

「上野島(写真中央)」

 上野島は中禅寺湖にある唯一の島であり、日光を開山した勝道上人の墓所の一つと言われている。水量が低い時期なら水中を歩いて渡れるものの、上陸しての釣りは禁止されているので注意が必要だ。


「大日崎」

 上野島付近から少し歩くと大日崎に着く。阿世潟から、コースタイムで50分ほどだ。ココには大日如来(たぶん)の石仏があり、その視線は男体山を向いていた。釣りシーズンには、この付近まで頻繁に訪れているのだが、散策でココまで来る必要は無いような気がした……。


「飲まない方が良いかも」

 大日崎から少し行くと、パイプから水が出ている場所があった。湧き水と思われるものの、周辺には鹿がものすごく多い。飲まない方が良いと思う。また、この付近には、熊がよく出没すると言われている。熊鈴を鳴らしながら注意して歩いた。


「松ヶ崎にある禁漁区境界柱」

 大日崎から25分ほどで松ヶ崎に到着。ココには禁漁区境界柱が建っている。この柱から先では、西側特別解禁というイベント時以外では釣りをすることが出来ない。なお、釣りが出来る期間は、4月1日~9月19日(岸釣り:遊漁料2,200円)である。

中禅寺漁協:http://www.chuzenjiko.or.jp/

「倒木もありました」

 大日崎から先も整備状況は良いが一部、老朽化している所もあった。また、シャクナゲの藪が繁り気味の場所や、倒木、湖に滑り落ちると危険な場所も多少はある。注意して歩いた方が良いだろう。


「整備状況は良い」

 その先、白岩、梵字岩、俵岩と名の付く場所が続くものの、遊覧船から見ないと全貌を確認することは出来ない。特に見所の無い、湖畔に沿った薄暗い道が続いている。


「白岩付近」

 当日は紅葉には少し早く、特に展望が良いわけでも無いため、この区間は歩く必要が無いなと思ってしまった。「どうしても自分の足で歩きたいんだ」と言う人以外は、遊覧船を使って観光した方が絶対に楽しめるだろう。

*紅葉MAX時や、シャクナゲ、ツツジの時期は良いかもしれません。

「白岩展望台入り口」

 白岩、梵字岩、俵岩と呼ばれる名のある岩の内、白岩のみ展望台として整備されている。その名の通り、白い岩の上に登って景色を楽しめるものの、5m程の高さがあり、落ちると大怪我以上になる可能性が高い。注意が必要だと思う。


「白岩から男体山」

 白岩以降の見所は特にないのでサクサク歩いて行くと、黒檜岳との分岐に着いた。この山は栃木百名山の一つで、シャクナゲが多い山らしい。ただ、山と高原地図では破線となっている。どうやら健脚者向けのようだ。


「黒檜岳登山口」

 この分岐を過ぎると、すぐに千手堂に着く。そばに置かれた由来板によると「千手堂は千手観音が湖上に現れたのを見て、784年(延暦三年)に勝道上人が創建したものといわれています。のちに弘法大師の書による額がかけられたそうですが、やがて建物は失われ、昭和40年代には礎石だけが残されていました。このお堂は平成28年11月に日光開山1250年と勝道上人1200年忌を記念して再建されたものです」となっていた。


「まだ新しいですね」

 この千手堂から先は、綺麗に整備された散策道になる。観光地と言う奴だ。千手ヶ浜までバスで来られるため、この付近からは人が多くなる。

運賃・時刻表など:日光自然博物館(https://www.nikko-nsm.co.jp/

「良いところでした」

 千手ヶ浜には川が何本か流れていて、そこに産卵のため遡上してきたトラウトが居るのでないかと探してみたが……。時期が合わなかったのか、小型のブラウントラウトと思われる魚しか居なかった。


「千手ヶ浜から男体山」

 千手ヶ浜付近は紅葉している木も多かったので眺めながら進んだ。全区間を歩く必要はまったく無いと思うけど、この場所は訪れる価値があると思う。バスを使っても良いし、歩きたい人は菖蒲ヶ浜から散策すると良いだろう。

*遊覧船は季節限定(6月)のようです。
中禅寺湖クルージング:http://www.chuzenjiko-cruise.com/index.html

「バス利用でお手軽に観光できます」

 千手ヶ浜から菖蒲ヶ浜の駐車場までは、しっかりと整備されたハイキングコースとなっている。最近、整備されたばかりなので安心して歩けると思う。


「よく整備されています」

 このコースは赤岩と呼ばれる場所を高巻きする様になっていて、その付近は軽い山登りのようだった。標高差と斜度はたいしたことが無いけれど、足が悪い人は止めておいた方が良いと思う。


「赤岩方面」

 千手ヶ浜から1時間15分ほどで菖蒲ヶ浜にある駐車場に到着。そこからアスファルト舗装の道を少し歩いて竜頭の滝に行ってみた。


「竜頭の滝」

 ここは中禅寺湖随一の観光スポットである。当然、平日でもかなり混んでいた。駐車場はもちろんあるけど、紅葉時期の休日は、菖蒲ヶ浜等の少し離れた駐車場から歩いて行かないと駄目そう。西日が差して写真がいまいちだったものの、ココの紅葉は丁度良い感じだった。周辺よりも少し早いらしい。


「金谷ボートハウス前」

 竜頭の滝以降はしばらく道路沿いの道を歩き、金谷ボートハウスから再び湖畔を散策する道となる。標高差の無い歩きやすい道なので、のんびりと散策できるだろう。こちらの紅葉は完全に早かった。


「13番岬」

 中禅寺湖の釣りポイントに、西○○番とかあるのだけど、この番号は外国人別荘跡地に由来しているそうだ。写真の13番岬は一番西側にあり、フィンランド公使の別荘があった場所と言われているらしい。


「西6番園地」

 ひたすら湖畔の道を歩いて、13番岬から35分ほどで、西6番園地に到着。ここは、外国人の社交クラブ『東京アングリング・エンド・カンツリークラブ』の別荘地として使用されていたそうだ。トイレと屋根付きのベンチがあり、釣り人から人気のポイントとなっている。


「二荒山神社前」

 ココまで来れば、あとは二荒山神社前に戻るだけだ。全行程25.6km・8時間11分の散策だった。

動画(15分で中禅寺湖一周)

・今回も動画を撮ってきました。暇な人はどうぞ(音注意)。なお、テロップはyoutubeの字幕機能を使用しています。表示する場合には、字幕(C)をONにしてご覧下さい(1080P推奨)。 なお、とっても眠くなります。

まとめ

 中禅寺湖を歩いて一周して来ました。例年だと、10月20日頃に紅葉が見頃を迎えるとのことですが、今年は全然駄目でしたね。一週間位遅れてるとのことです。

 中禅寺湖周回線歩道のコースはよく整備されていて、全体的に危険な場所はほとんどありませんでした。ただ、阿世潟~千手ヶ浜間は敢えて歩く必要は無いのかなと思いました。この区間は見所がとても少ないので、どうしても歩きたいんだ……と言う人以外は、フェリーで観光した方が良いです。

 やはり、中禅寺湖の湖畔をただ歩くよりも釣りをしたほうが楽しいですね。次に散策するときは、周辺の山に登ることにします。

もう行った(行ってみたい)……と言う人は↓

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ