最新型【Mスレッド】導入しました!②明けましておめでとうございます! | 真・無形の器

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なお、キャンセル待ちや、点滴治療の方、

当日の急なご来院に対しましても、できる限り対応させていただきますので、その際は直接お電話にてお問い合わせください。


みなさん、明けましておめでとうございます。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。


2024年もあっという間に過ぎ去ってしまいました。ブログ更新する間もなく…汗

昨年末からインフルエンザが猛威を奮ってますが、クリニックはスタッフ一同元気に開院しております。

2025年、みなさんもお身体には十分気をつけていただき、素晴らしい美容ライフをスタートしてください!


最新型スレッド【Mスレッド】

常々私が本ブログでお話ししているように、スレッドリフトにはリフトアップ部位に応じた最適なスレッド選びが重要です。


PCLスレッド【Fスレッドシリーズ】の特性

昨今はスレッドの柔軟性と長期吸収性からPCLタイプが主流となっています。


当院では、

【Fスレッド】

【Fスレッドロング】

【パワーFスレッド】がそれに当たります。


このPCLのメリットは柔軟性・伸縮性です。

軟らかな伸縮性スレッドの最適な部位は口元・マリオネットライン部位や、頬ほうれい線部位です。

特にマリオネットラインは、食事をしたり会話したりと細やかな口角の動きを損なわないスレッド選びが重要です。

PDOやPLA(PLLA)といった硬い素材のスレッドでは、開口制限がかかり細やかな口元の動きに一時的に悪影響を与えます。1週間程度で開口制限はなじみますが、なじむということはリフトアップ直後の効果は減弱するということになります。

口角・マリオネットラインといった繊細な動きを要する部位には伸縮性のあるPCL素材が、

開口制限も少なく、

リフトアップ効果も落ちにくく、

さらに1ヶ月以降のスレッド周囲のコラーゲン産生による引き締め効果もあり最適と言えます。


PLAスレッド【Zスレッドシリーズ】の特性

では、フェイスラインはどうでしょうか?

フェイスラインには、バッカルファットという深部の重い脂肪ユニットのリフトアップが必要です。

バッカルファットを重力に逆らい垂直方向に引き上げ、それを維持するにはスレッドの強靭性が重要となります。

PDO、PLAは伸縮性が無い反面、強靭性硬度が高い特徴があります。


特にPLA(PLLA)は、その強靭性から骨折手術のボルトナットやピンの素材として利用されています。


当院では

【Zスレッド】

【Zスレッドロング】

がPLA素材です。

スレッド自体も非常に硬く、まさに棒のよう。

皮下組織を歪まないようにしっかりと支える効果が高く、当院スレッドリフトのベストセラーとも言えるスレッドです。


このPLAスレッドの弱点はズバリ、「硬すぎる」ということです。

バッカルファットエリアは三叉神経第3枝(下顎神経)領域のため、刺入時に疼痛があります。当院では「1秒の痛み」としてがんばっていただくのですが、その後も数日〜1週間ほど同部位には痛みが残ることもあり、まれに疼痛刺激から腫れが起こる場合もあります。

これは針を刺入したことによる刺激もありますが、多くは中のスレッド自体の硬さ、硬く鋭いコグ先端の周囲組織への刺激が大きく影響します。

食べ物を噛んだり大きく開口すると下顎骨が大きく上下することでスレッド自体も上下に動きますが、伸縮性の無いPLAスレッドはその上下運動がダイレクトにコグに伝わり、周囲組織を強く刺激する傾向があるのです。

1週間程度で痛みも腫れも軽減するとその後は安定し、むしろ強靭性は高くフェイスラインは美しいリフトアップ効果が得られるため、

【Zスレッドロング】は、

やはりがんばって施術を受けられる方が非常に多い大人気スレッドです。


逆にPCLスレッドは、フェイスラインを垂直方向のリフトアップにはやや不向きです。

特に繊細な口元等のリフトアップに使用する【Fスレッドロング】でフェイスラインをリフトアップすると、

その荷重によりビヨ〜ンと伸展し戻りやすい印象があります。


さらに強靭な【パワーFスレッド】は、

こちらは別格で、こちらはフェイスラインリフトには最適とも言えますが、くぼみリスクもあり上級者向けです。


新素材PLCL【Mスレッド】の特性

PCLの柔軟性、PLAの強靭性

これら両方の特性を兼ね備えた、フェイスラインリフトに最適な素材が、

新素材PLCLです。

PLCLとは、PLA+PCLの合剤です。

適度な剛性と柔軟性を兼ね備えた新素材です。

耐用年数1年のPLAと、耐用年数2年のPCLの合成となり、理論上は耐用年数1.5年となります。(あくまで素材の耐用年数です。)

この【Mスレッド】は今までの【Zスレッドロング】と互換性の高いスレッドと言えます。

【Zスレッドロング】並の強靭性と、

【Zスレッドロング】ほど硬すぎず後の疼痛や腫れリスクが比較的低く、

【Zスレッドロング】と比べ約1.5倍の耐用年数が期待できる、

【Mスレッド】はそんな上位互換・最新型スレッドです。


PLCL【Mスレッド】の現時点でのデメリット

当院で【Mスレッド】を採用し約6ヶ月が経過しました。

今まで【Zスレッドロング】でフェイスラインをメンテナンスしていた方々の【Mスレッド】への切り替え率は約50%。

直後からのリフトアップ効果も【Zスレッドロング】と遜色無い印象です。

なのに価格差は1本あたり¥1500…少し価格設定を間違えたかもしれません。笑


しかし1点、デメリットも見えてきました。

それは、「直後のくぼみ」リスクです。

これは【パワーFスレッド】を使用した際に時折起こるものです。

PCLスレッドの特性である伸縮性により、110%〜120%リフトアップ効果を高める際に若干フェイスラインにくぼみが生じることがあります。

これは直後にマッサージにて改善することが多いのですが、2〜3日残る方がいらっしゃいました。

【パワーFスレッド】ほど強いくぼみではないのですが、やはりいつもの【Zスレッドロング】の美しい仕上がりに馴れている方には気になるポイントのようです。

逆に言うと、フェイスラインがブルドッグのように下へポコっと下がっている方には好評で、やはり上級者向けスレッド【パワーFスレッド】の特性を併せ持つ印象です。


フェイスラインリフト治療には、

【Jスレッド】初心者向け

【Zスレッドロング】初心者〜上級者全般、

【Mスレッド】中級者〜上級者向け、

【パワーFスレッド】上級者向けプロ仕様、

といった使い分けが現在の状況です。


今後将来的には、このPLCL素材【Mスレッド】が当院のスタンダードリフトとなる可能性を強く感じる、ひさびさに出てきた素晴らしいスレッドです!


価格見直しがある前に(?)、ぜひ体験して下さい!


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