SSブログ

雑多なこと ミュージシャンが死んで行く [東京での登山と日常]


Specials [12 inch Analog]


 去年12月に元スペシャルズのテリー・ホールが死んだ。スペシャルズは70年代の後半、パンクの後にブームを起こしたスカバンドだ。初めて映像を見たのは「カンボジア難民救済コンサート」だった。ファースト・アルバムなんか今でもたまに聞くことがある。GangstersやA Messege to You Rudyなんかは阪急東通り商店街の地下にあったレゲエ・バー「ポピーズ」で良くかかっていた。最高だと思う。



ジェフ・ベック・グループ

 年が明けて孤高のギタリスト、ジェフ・ベックが亡くなった。いわゆる三代ギタリストの中で顔つきも体型も保っていた人なので、なぜか「この人は死なない」と思っていた。訃報に不意を突かれて唖然としてしまった。
 大阪のフェスティバル・ホールで見たのは多分2000年代前半だったと思う。レッド・ブーツの速さが増していてびっくりした。唯一無二のギタースタイルなので、実はコピーする人が少なかった。それにブルース・ロック、ハード・ロック、フュージョン、打ち込みとスタイルをどんどん変えて行ったからのめり込みにくかったのかもしれない。亡くなってから全期間のアルバムを聞いているが新たな発見があったりしてやっぱりいい。



マーキー・ムーン

 テレビジョンのトム・ヴァーレインが亡くなった。1977年のデビューアルバムは高校時代に何度もレコード店で手にしながらレジまで持っていけなかったアルバムだ。当時はあまりにも情報が少なかった。ラジオでかかるバンドでもなかった。社会人になってせっかくお金を持つようになったのに、この種のロックバンドから気持ちが離れてしまった。
 今「マーキー・ムーン」を聞いてみると、すごいバンドだなと改めて思う。トーキングヘッズの匂いもするし、後半に盛り上がって行く様はザ・フーのような混沌からの爆発を思い起こさせる(あくまで主観です)。

 日本のミュージシャンも高橋幸宏に加え、鮎川誠も死んでしまった。高校時代に洋楽ばっかり聞いてきた私でも鮎川誠は格好よかったし、彼が「いい」と言えば「いいのだ」なんて考えていた。

 影響を受けてきた人たちが死んでいく。
 それは仕方のないこととわかっている。僕は彼らの音楽を聞くことしかできないのだ。それなら今までと変わらないのだけど、どうしてこんなにこれまでと違うのだろう?

nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント