これが東大に合格するための年間計画だ! | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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まず、謝罪

タイトルに釣られてこの記事を見に来た人へ、残念でした。そんな夢のような年間計画はありません。

困って困って、藁にもすがる気持ちになればなるほど、安易なものに飛びつきたくなります。

そんな、あなたへの牽制球として、この記事を書きます。

 

すがりたい気持ちは大いに分かります。しかしすがった相手が悪い人なら、大金をむしり取られるでしょう。

「世の中ウマい話はない」。

お金に関しては自制する人が多いですが、こと教育になるとこの自制心はタガが外れてしまいがち。

何としても、あの大学に受かりたいとか、子供を良い学校に入れたい、となると自制心が働かなくなります。

「これさえやれば」「〇〇日で偏差値△△アップ」など、教育現場には「ウマイ話」がたくさん転がっていますが、

そういうことではどうにもならず、結局努力しないと報われないからこそ、学歴には一定の価値があるのです。

「お前の考えは甘い」とか「すぐに結果を求めるな」と、耳の痛いアドバイスしてくれる人こそ、あなたのことに親身になっているかもしれません。

 

「この通りに勉強すれば、東大に合格します。」という計画や戦略も、たくさん横行していますが、これも同じ。

その方法で受かった人がいるかもしれないけれど、それが誰にでも通用するかどうかは別の話ですし、別の年度でも通用するわけではない。

1つの成功事例から学ぶことは多いけど、マルパクリしてもダメ。

パクるのは方法ではなくて、精神。

なぜその計画や戦略を立てたのか、その計画を遂行しているときにはどのようなことを考えていたのか。その人の頭の中を学び取るなら大いに結構ですが、使っていた問題集とか参考書を聞き出して、それを同じようにやっても、同じ効果は得られません。

 

青チャートを3周すれば、偏差値70取れる

さあ、もう騙されてませんね。

青チャートを3周しても、偏差値が70を超えるかどうかなんてわかりません。超えるかもしれないし、超えないかもしれない。

人によって違います。

もちろん、「青チャート」の部分は「プラチカ」でも「鉄壁」でも、なんでもOK。「〇〇塾」とか「△△予備校」を入れても良いです。

 

さて、ここで大切なことを言いましょう。

「何を使うかよりも、どう使うかの方が100倍大事」

そうです。モノは同じでも、人によって使い方が違う。だから結果に差が生まれます。

同じ教材で、同じ授業を受けていても差が生まれます。つまり、成績の差は個体差から生まれるのです。

その個体差のことを、「才能」と言うことがありますが、いくら才能の差があっても努力によって埋めることはできます。

こと、大学受験レベルの勉強ならば、ほとんどの差を努力で埋められるでしょう。

 

世の中には、「青チャートをやれば」式のアドバイスをする人が後を絶ちません。

これは、なぜかというと「相手も自分と同じように青チャートを使っているはずだ」という固定観念があるからです。

集団授業の先生をやっていると分からないのですが、個別指導や家庭教師をしていると、生徒の学習状況を細かく見るようになります。すると、どうやら生徒は自分のように上手に問題集を使っていないということが分かってきます。

使い方が下手ならば、量を増やしても、成績は伸びません。あえてキツい言い方をしますが、「無駄なものは、増やしても無駄」です。

 

東大生は勉強ができない

もう1つあります。

実は、東大生でも「自分なんて、大して勉強ができない」と思っている人が大半です。

生まれてからずっと、学年トップの成績をとって東大に行く人なんてほとんどいませんし、得意科目があれば不得意科目があるわけで、「自分は〇〇の教科はできない」と心の底から思っていることが多いです。もちろん、東大以外を出身の人も同じように思っていることがあると思います。

だからこそ、目の前にいる勉強が苦手な子にたいしても「やればできる」と思ってしまいます。

自分も大して勉強ができないんだから、目の前の子もできるようになるだろう、と悪気なく、純粋に思ってしまうのです。

でも、やはり先生と生徒では、明らかな差があります。やはり、先生になった自分は、効率の良い問題集の使い方をしているし、ポイントを押さえた勉強をしていたのです。

ここでやっと「ああ、自分は出来る側の人間だったんだな」と知ることになります。

しかし、これに気づくには、個別対応の指導経験がそれなりに必要です。しかも、ちゃんと生徒の勉強状況をヒアリングしたり、悩み相談をするような、親身になる指導をしたことがないと、気づかないでしょう。

 

今の教育業界は、個別指導の先生は格下で、集団授業で大人数を抱える先生が格上という序列がありますから、中々こういうことは顕在化しないと思います。

 

何を使うかより、どう使うかが大事。質の伴った量を

教育現場では、勉強量を絶対視する風潮がありますが、量だけが大事なら、めちゃくちゃ喋るオバちゃんが一番おしゃべりがうまいことになります。が実際はそうではありません。むしろ、しゃべる量が多い人の方が、結局何を言いたいか分からない、ということがあります。

確かに、成績が悪い子の傾向として、圧倒的に勉強量が少ないのは確かだと思います。

しかし、その子が勉強をしたくない原因が、勉強の仕方が分からないとか、どうせやっても成績が上がると思えないということも、往々にしてあります。

 

大切なことなので、もう一度言います。

「何を使うかよりも、どう使うかが100倍大事」

 

量だけに注目する勉強ではなく、質と量が伴った勉強に移行しましょう。