日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
人生を大いに楽しむために言いたい放題、書きたい放題!!
読者のコメント歓迎いたします。

桐一葉落ちて豊家は滅亡す

2021年08月19日 17時02分38秒 | 日記
桐一葉落ちて豊家は滅亡す   白兎
きりひとはおちてほうけはめつばうす
桐一葉は初秋の季語。子季語に、ひとは、一葉、一葉落つ、桐の葉落つ、桐散る、一葉の秋、桐の秋。
秋に桐の葉が落ちること。桐一葉、あるいは一葉という。本来の桐はアオギリ科の悟桐を指すがゴマノハグサ科の桐を含めて「桐」と称されている。
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」は、「淮南子・説山訓」に「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」を出典とするが、この句は、豊臣政権の五奉行の一人だった片桐且元が、淀君の不興を買い、解任された時、詠んだ句と言われている。桐とは豊臣家の紋所を指す。“桐一葉落ちて天下の秋を知る”自らの人生を桐の紋所にかけた片桐且元の絶望の深さが伝わってくる句である。

臨済宗妙心寺派の大鑪山誓願寺は、源頼朝公が両親の菩提を弔うために建立した寺院である。その後、戦国初期の「花倉の乱」によって焼失し、武田信玄公が臣下の穴山梅雪に命じて、臨済宗の寺院として再建した。

境内には、京都方広寺大仏殿の「国家安康 君臣豊楽」鐘銘事件で責任をとってこの地で自刃したと言われる、片桐且元公夫妻の墓が仲良く並んであります。5月~7月には、中庭にある古池で絶滅が危惧されている静岡県の天然記念物「モリアオガエル」が産卵する生息地としても有名です。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トンネルと呼ぶに些か疑問あり | トップ | 橡の実や円爾の郷に龍珠院 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
誓願時 (SK)
2021-08-30 17:53:45
豊臣家、源頼朝、花倉の乱、武田信玄、穴山梅雪、方広寺の「国家安康 君臣豊楽」など歴史上の重要な人物や出来事が出てくるお寺なのですね。近隣の飯間山、駿河峰、梵天山(高山)を歩くことがありますが、誓願寺については勉強不足でした。
大鑪不動尊。 (青柳新太郎)
2021-09-03 21:00:55
大鑪の不動尊の縁日は毎月28日ですが、失業中に露天商を営みました。不動尊も誓願寺さんが管理されています。

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事