昨日はこの冬4回目の雪が降った。
京都に住み始めて50年、こんな経験は初めてだ。
この数年雪が降らなくなり、
最も確実に雪が積もっていた節分の時分でも、
雪が遠ざかっていたのに。。。
確実に地球温暖化は進んでいるが、
海流と大気は今まで通りの動きをしないので、
その気候変動に庶民は大いに惑わされる事になる。

今回の積雪は4回の中で最も積もって、
市街地でも8センチ、左京区、北区は10センチ、
岩倉だと15センチは積もっていたと思われる。



そこで訪れたのは洛北の詩仙堂。
一条寺の坂道は少し雪が残っていたので、
足元を気にしながら、9時30分頃に山門を潜った。










老梅関にはやはり10センチ程の雪が積もっていた。












こんな足元なので観光客は訪れていないと思ったが、








こんなに早く、こんな状況でも既に先客がおられた。



明らかに一般の観光客と違い、
雪の景色を撮影しようと企てている写真愛好家である。
だから撮影者の気持ちは理解しているので、
要領を得た立ち振る舞いをなさるので、
そこそこ人が多くてもスムーズだ。



こちらも何度も訪れてはいるが、
雪景色は初めてだ。



27、28歳の頃、デザイン関係の制作事務所を立ち上げた。
その場所がこの近くだった。











庭には既に数人が足を踏み入れた跡が残っていた。
急に晴れ間が見え出してきたので、
早めに撮り終えないと。。。






本堂・広間の隅、
このコーナーが庭園が一望できるポイント。



皐月が赤く咲く時の良さは知っているが、
真っ白に覆われる雪化粧も良いものだ。












その制作事務所では色んな事を仕事にしていた。
情報誌の制作、音楽、美術、催事の企画、広告。
中には某旅行雑誌の取材なるモノも受けていた。

 

 

 



たまたま詩仙堂にロケで訪れた時、
若かりし頃の俳優・柄本明さんが来られていた。

 


ほとんど手ぶらだったので、
おそらく東映撮影所の撮影合間の時間潰しで訪れたのか、
詩仙堂の景色に溶け込むように、物静かに拝観なさっていた。










さて、庭にも降りてみる。












安全の為、庭園の散策は通常より制限されているが、
これ以上望む事も無し。











やはりこんな機会は京都人でもお目に掛れないので、
高額ななカメラを携えた写真愛好家が
絶え間なく訪れていたものの、
やはり一般観光客は殆どいない様子だった。









行動力のある方は次の雪景色を求めて足早に立ち去ったが、
私はこれで十分、と云うよりやはり雪道は
通常より使わない筋肉を使ってしまうので、
今日はそこそこの筋肉痛に襲われている( ´艸`)。

 

 








帰りの参道を歩いていると、
木々に積もった雪が風で振り落とされ、
この上もない演出に心躍らす。